カツデンアーキテック株式会社

KV

オシャレの裏側にある現場

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「僕らは施工現場で一緒に作業をする事もあります。夏場は汗だくですね。」
カツデンアーキテックのある営業マンは笑いながらこう言った。中心となる商材がオリジナルデザインの階段だからか、入社を希望する多くの学生は、当社をインテリアの設計会社だとイメージする事が多い。「新しい椅子を開発したい。新しいインテリアを企画したい。」という学生もいる。

しかし実際の仕事は、スーツから作業着に着替えて一緒に施工する事や、建設現場を駆け回ることも多い。

先ほどの営業マンが言うように現場へ行き、ヘルメットを被りながら作業をする日だってあるのだ。額から汗が流れ、顎をつたい、首にかけたタオルでぬぐう。大工の棟梁や現場監督と一緒になって、どうやって階段を納めるか、木屑の飛び交う現場で打ち合わせするのも大切な仕事の一つ。

「構造物」と「デザイン」の融合

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建設現場を駆け回るなど、泥臭い仕事が多い。ではいったい何が彼らを動かしているのだろうか。そのヒントは扱うものにあるようだ。基礎などによって重量を支えられたものを構造物と呼ぶ。例えば柱や梁。その多くは機能が最優先され、デザインされているものは非常に少ない。しかも見えない場所にある。その反面カツデンアーキテックの商材である階段や手すりは、構造物の中でも数少ない人間の手足が触れる階段である。例えば握りやすい手すりであることはもちろん、空間に融合するデザインに至るまで細部にこだわるなど、計算された機能美とデザインの両立が図られているのが特徴だ。

「階段は本来、上の階に上がるためだけのもの。それがデザインされていて住む人の生活を豊かにする手伝いができるなんて面白いですよね。」と彼は言った。

そこまで頼ってもらえるなら。やり抜こう。

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新商品を開発する時は、トラブルやアクシデントがつきものだが、カツデンアーキテックも例外ではない。10年以上前、ある大手ハウスメーカーから依頼された時のこと。シンプルで機能的な住宅にカツデンアーキテックが作る階段が採用された。過去にアルミの螺旋階段はいくつも作ってきたが、今回の依頼は前例のない鉄骨の階段。しかも月間30台。やったことがない仕事を無責任に引き受け、お客様に迷惑をかけるわけにはいないので一度は断った。しかし再び頼み込まれ、引き受ける事になる。

そこまで頼ってもらえるならば断ることは出来ない。信頼に応えるしかない。一緒にやりましょう、という気持ちに切り替わった。ところが前例のない仕事は苦労の連続が続く。それまでは鉄骨の溶接は誰もやったことがなく手探り状態。溶接の熱でグニャリと反り返ってしまい、フォークリフトに乗せて逆反りさせて直す状態。


納期が迫り、営業部長が車を運転して塗装屋に持って行き、塗り終わったらお客様に電話をして、こっちに何台、あっちに何台と配達をする日々はまるでパズルのよう。このような日々が2・3ヶ月続いたが、大変な時期を乗り切ったことで鉄骨の階段を作るノウハウが社内に蓄積された。

頼まれたらやるしかない。やってみせる。

突発的な仕事も中にはある。建物の完成25日前にして急遽カツデンアーキテックの階段に変更になった。しかしお客様はすぐに引っ越さなければならず、なんとか納品してくれないかと頼まれたことがある。工場から発送しては間に合わないと判断した担当営業と設計は朝一で大きいトラックを借りて工場へ行き、商品をピックアップ。午後一で施工現場へ向かった。すべてが終わったのは午後7時過ぎ。大変な要望にも応えてくれたことに対してとても感謝された。

こんなこともあった。住宅展示場のオープンが急遽早まり、2日かけて複数の階段と手すりを設置する作業を1日で終わらせなければならないというアクシデントが発生。その日現場に来れる人間で手分けをして作業し、どうにか納品した。
「思い出深い仕事や、よく覚えている仕事と言えば、何か現場で起きたものが多いかなと思います。何度も通ったから道も覚えていますしね。ここを曲がってよくお客様のところへ行ったなとか。」
「大変なのは確かですけど、毎回前例がない仕事をやっているという充実感はありますね。」大量生産ではない。その家ひとつひとつに合わせた設計を毎回行っている。だからこそ納品し終えた瞬間は、何度現場を経験しても格別という。どんなにタイトなスケジュールでも苦労して施工した階段や手すりを見る喜び。そしてお客様からいただく感謝の声は何物にも代えがたいものだ。

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