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KATZDENブログ
2022.06.13 コラム

【施主必見】スケルトン階段の掃除はポイントを押さえて簡単に!

こんにちは。品質管理部の坂田光穂です。

コロナ禍において、飲食店やオフィスはもちろんのことご家庭でも手だけでなく家具などをアルコールなどの消毒液で掃除することがスタンダードになってきました。

しかし、その結果テーブルや椅子、窓など塗装がべたべたしたり変色したり、劣化したり・・・とトラブルもちらほら聞きます。
それはカツデンの階段も同じこと。

毎日触るからちゃんと消毒したい!という思いもあるかもしれませんが、せっかくこだわって入れた製品に傷がついてしまうというのはもったいないですよね。

そこで、今回は「室内のスチール製品を正しくお手入れする方法」を品質を管理する立場からご紹介。

日々のお手入れから、夏の大掃除のときにご活用ください。

-目次

1.正しいお手入れ方法
2.シースルー階段で汚れやすい部分
3.お手入れ方法-段板・蹴込み
4.お手入れ方法-手すり
5.お手入れ方法-ささら桁
6.床掃除をして終わり

1.正しいお手入れ方法とは?

「アルコール入りのウエットティッシュで階段を拭いてもいいですか?」
「ハイター(次亜塩素酸ナトリウム)で掃除したいのですが…」
「フローリング掃除に使ったアルカリ電解水のシートでそのまま階段も拭いていい?」

というお施主様や施工会社からの問合せが、品質管理部にときどき届きます。

結論から言うと当社の室内製品で使われているスチールとアクリルは、アルコールもハイターもアルカリ電解水もNGです。

正しいお手入れ方法はそれぞれ下記の通り。

これ以外は製品をダメにしてしまいます。

万が一、誤った方法でメンテナンスをしてしまった場合

スチール部→傷や塗装剥離、錆びなど。シンナーは物質を溶かす性質があり、塗料を溶かしたり錆の原因に。
アクリル→傷や曇りの発生、またヒビ割れが発生してしまう可能性。

なんてことも。

ちなみに当社では正しいお手入れ方法については製品納品時にお渡ししている、「取扱ガイド」に記載しております。

意外とこういったマニュアルは壊れたときに見る!という人も多いと思うのですが、当社製品に限らず多くの製品が間違った使い方・手入れをした場合保証対象外になる・・・・なんてこともあるので、ぜひ一度目を通してください。

製品によってはロゴシール等を貼っており、剥がしたいなということもあると思います。そんなときにシール痕が残ったのでシンナー系の溶剤(除光液など)で拭こう!として白く曇ってしまった…というお声も。

もう一度きれいにするためには、作業費数万円(+出張費)をかけて補修業者を呼ばなければいけなくなります。

じゃあどうやって掃除すればいいの?というのを次から紹介していきます。

2.シースルー階段で汚れやすい部分って?

「階段 掃除」と調べると大体が木製の階段の掃除方法です。
その掃除方法と同じように掃除してしまうと、前述の通り問題が発生してしまうので、今回はシースルー階段(スケルトン階段・オープン階段)にフォーカスしてご紹介します。

シースルー階段は蹴込みがないことが特徴なので、もちろん蹴込みの部分からゴミが階段下に落ちます。

蹴込みがある普通の階段であれば、角にゴミが溜まってしまうため、掃除面の手間としては大きな違いと言えるでしょう。

地味にすぐにホコリがたまってしまったり、掃除しにくかったりすることはあるのですが、シースルー階段の場合は隅がないのでそこはメリットではあります。

ただし、階段下にテレビを置いたり生活スペースにしている場合は、そこにゴミが落ちてきてしまうので、こまめな掃除が必要になります。

もし階段下にインテリアを置きたいけどこまめな掃除が面倒…というときは照明や観葉植物などでああれば、他のものに比べて掃除の手間がかかりにくいので、ご自身のライフスタイルや掃除頻度とぜひ相談してください。

[階段下写真]

あとはささら桁の種類によってほこりがたまりやすい部分もあるので、そこも定期的な掃除が必要になります。

さて普通の木製階段と異なる掃除部分がわかったところで、掃除方法にいきましょう。

3.お手入れ方法-段板・蹴込み

まずは木製段板のお手入れから。
※段板がスチール段板などの場合は、手すりやささら桁と同じ掃除方法にしてください。

日常的な掃除ならよくある木製の階段と同じように、クイックルワイパーなどで十分です。
木製段板の場合は角にホコリがたまりやすいと話しましたが、シースルー階段がそういったことが0というわけではなくささら桁と段板の接触部にホコリが溜まってしまうタイプもあるので、気になる方は柔らかい布で水拭きしましょう。

[段板掃除の様子]

掃除機の場合はささら桁などのスチール部に当たってしまうと、傷がついてしまうこともありますし段板だけしか使えないので、クイックルワイパーや雑巾で十分綺麗にできます。

また、仕上げにワックスで磨き上げたい!という場合。
シースルー階段に限らず、階段というものは家の中で滑ったり事故が多い場所。

購入時に滑りやすいワックスでないか?充分ご確認ください。
また、ワックスの剥離や塗布の際に溶剤が木部以外に着いた場合痕が残ったり、塗装が剥げる可能性もあるので十分ご注意ください。

シースルー階段は通常蹴込みがありませんが、シースルー階段ObjeA(オブジェア)ではオプションとして蹴込みをつけてお子様やペットが隙間から落ちないようにしたい声にお応えしています。

蹴込みパネルのうちパンチングパネルはスチール材なのでささら桁などと同じような掃除方法ですが、アクリルの場合は注意が必要です。

店舗やオフィスのパーティションとしてよく見かけるようになったアクリルですが、ガラスクリーナー・シンナー・アルコール・その他有機溶剤系のクリーナーを使用すると、ひび割れや表面の曇りなどの問題が発生します。

[クラッキングと呼ばれるひび割れが発生した状態]

やってしまいがちなのが、アルコール入のウェットティッシュで拭くことです。
家具や手を拭いたついでに~とならないように、柔らかい布で水拭きした後しっかり乾拭きするようにしてください。

4.お手入れ方法-手すり

次にスチールの手すり。
ささら桁など他のスチール部と同じですが、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布につけた後、硬く絞って拭いた後、必ず乾拭きしてください。
スチールは水で錆が発生してしまうので、水分が残らないようにしましょう。

※食器用洗剤は中性の他に弱アルカリ性や弱酸性もあるので十分に注意してください。

カツデンの製品は本体色が10色ありますが、近年一番人気の艶消しブラック。
マットな色の分他の艶カラーよりも指紋がつきやすいので、しっかり拭きたいと思いますが、
硬い布では傷がついてしまうので特に布選びは重要です。

手すりタイプがプレーンや横桟だと拭く箇所が少ないですが、縦格子やガラスだと少し多くなりますね。
FRISなどのロッドが下から上へ伸びている製品の場合、かなり掃除難易度が高くなります。
上の方を拭き掃除するときは落下しないよう十分注意して行うようにしてください。

アクリル面材の場合は上記の蹴込みと同様の内容ですが、ガラス面材には窓掃除と同じようにガラスクリーナーなどを使うときれいになります。

「そんなに細かく掃除したくないよ・・・」
という方は、もっとも手垢が付きやすいトップレールだけでも、定期的に拭くようにしましょう。

[トップレール部分は特に昇り降りする際に使う部分]

5.お手入れ方法-ささら桁

シースルー階段のメイン部分のささら桁。
当社で言えばFRISやDANDEL等はありませんが、他の階段デザインでは掃除が必要な大物です。

基本的には、手すりと同じように水で薄めた中性洗剤を柔らかい布につけた後、硬く絞って拭いた後の乾拭きです。

その前にクイックルハンディなどで、表面や曲げ部のホコリを取っておくと掃除がしやすくなります。

下の段は裏側から簡単に掃除できますが、上の段やオープンなどのささらが曲げてある部分はは階段の上から手を伸ばしたり、脚立に乗って掃除する必要があります。

とはいえそんなにホコリがたまる部分ではありません。
日常的には、ホコリが目立ってきたらクイックルハンディでサッとホコリを取るぐらいで十分だと思います!

6.床掃除をして終わり

最後に最後は、階段の掃除中に床に落ちたゴミやホコリを取るだけ!
通常の床掃除と同じように、掃除機やクイックルワイパーで掃除しましょう。

細かいところも合わせて、階段だけであれば20分程度、吹抜け手すりがあれば+10分程度の掃除時間でしょうか。

階段本体の掃除だけでなく、階段の下のホコリを掃除するという面であればルンバなどのロボット掃除機を走らせつつ、ロボット掃除機の置き場所を階段下にすると階段下活用にもなる一石二鳥にも。

「シースルー階段は掃除が大変!」

というネガティブキャンペーンをされることもありますが、いくつか注意すべき点を押さえれば、お手入れ自体はそこまで手間のかかるものではありません。

せっかくカッコいい階段を設置したなら、きれいに保ちたいものですよね。
家に誰かを招くときは気合を入れて30分、しっかりと掃除して綺麗なシースルー階段を披露しましょう!

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