皆さん、こんにちは。カツデン編集部です。
「新築ではリビングに階段を設置したいけど、リビング階段ってどうなの?」
「リビングに階段設置したら寒くないの?設置して後悔しない?」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。リビング階段は最近注目されているものの、まだ導入に抵抗を持つ方もいらっしゃるかもしれません。確かにリビングは家の中で1番の憩いの場であり、そこに階段を設置するというのは勇気も必要でしょう。
本記事では、リビング階段ってどうなのか?という点について解説します。リビング階段の特徴や寒さ対策、間取りの考え方、などについてまとめました。また、カツデンのリビング階段の施工事例についてもご紹介しています。
本記事を読むことでリビング階段に関する疑問を解決することが可能です。リビング階段に興味を持っている方はぜひ参考にしてください。
リビング階段とは?
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
リビング階段とは文字通りリビングに設置された階段を指します。ただし、リビングを通過して利用する階段もリビング階段に含まれる場合もあります。
リビングに階段を設置することで、家族間のコミュニケーションが増えやすくなる、リビングがおしゃれになるなどのメリットがあります。特にインテリアを重視する人から人気が高いです。
ホール階段とは?
写真:ウィザースホームの建築実例詳細
出典:SUUMO
ホール階段は廊下(ホール)に設置された階段を指します。玄関から帰宅して、リビングを通らずに2階に上がることが可能です。昔の階段はホール階段が主流でした。
ホール階段の場合、リビングを通過しなくて良いため、プライバシーが確保されやすいメリットがあります。反面、家族間のコミュニケーションが取りにくくなるデメリットがあります。
ホール階段とリビング階段はどちらも一長一短であり、どちらを選択すべきかは、好みの問題と言えます。
リビング階段の特徴
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」
リビング階段の特徴についてまとめました。代表的な特徴は次の4つです。
- コミュニケーションが増えやすい
- 音や臭いが広がりやすい
- リビングに開放感をもたらしてくれる
- 様々な活用方法が考えられる
リビング階段の特徴について知っておくことで、設置後に後悔することもなくなるでしょう。1つ1つの特徴について詳しく解説していきます。
コミュニケーションが増えやすい
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「FRIS」
リビングは家族が集まる場所であり、そこに階段を設置することで自然とコミュニケーションが増えることになります。階段を通らないと2階にある自分の部屋に辿り着けないため、リビングにいる家族と顔を合わせることになり、学校や会社で今日あったことなどを話すきっかけが生まれます。
また、来客があった際も、リビングにいるお客様と家族が挨拶する機会が増えます。お客様に家族の顔を覚えてもらうことができるでしょう。
ただ、これに関しては、「気を使わないといけない」ということでもあります。お客様がいる間にトイレや洗面所に行きたい場合、パジャマから着替えないといけなくなるかもしれません。この辺りに関しては、間取りを工夫することで対処できる可能性はあります。
音や臭いが広がりやすい
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「FRIS」
リビングと2階が繋がっているため、2階に音や臭いが広がりやすい傾向があります。
キッチンでの料理の臭いが広がってしまったり、リビングのテレビの音がうるさく感じたりする場合があります。
ただ、音や臭いに関しては、キッチンの換気扇を強力なものにしたり、階段とリビングをカーテンなどで遮ったりすることで対策は可能です。そのため、そこまで過剰に気にする必要はありません。
リビングに開放感をもたらしてくれる
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
リビング階段の魅力と言えば何と言っても、開放感です。リビングから2階が見渡せるうえに、階段があるので視覚効果によってリビングが広く見えます。また、2階に窓がある場合は、日差しがリビング全体を照らしてくれるため、更に気持ちよさがアップします。
開放感があると毎日快適に過ごすことができます。気持ちがポジティブになり、学校での勉強や会社での仕事にも精を出せるようになるかもしれません。
また、インテリアを工夫することで、更に快適な空間を作り上げることが可能です。たとえば、階段の色と家具の色を合わせて統一感を出すなど、階段をデザインの一部として組み込みましょう。
様々な活用方法が考えられる
写真:カツデンアーキテック/片持ち階段「DANDEL」
ホール階段の場合、階段は単に昇り降りするものとして使われますが、リビング階段の場合はさまざまな活用方法が考えられます。
例えば、階段下を作業スペースにすることが可能です。リビング内に作業スペースがあれば、家族との接点を持ちながら仕事などを行うことができます。他には、雨の日に洗濯物を干したり、懸垂器具として使ったり、さまざまな用途が考えられます。
なお、階段下を子どもの遊び場として活用したい人もいるかもしれませんが、階段に頭をぶつけたり上から物が落ちてきたりする可能性もあるため、注意が必要でしょう。
また、「収納スペースがどうしても足りない」という場合は、階段下を収納スペースにすることも一応可能ですが、ホール階段の方が収納できる量が多いため、効率的な活用方法かと言われると難しいところです。とはいえ、おしゃれな収納箱を置くなどして、収納スペースもインテリアの一部として活かすのであれば選択肢としてありでしょう。
リビング階段は寒い?代表的な寒さ対策
写真:【2023年】20畳以上向けのエアコンのおすすめ18選 部屋の特徴に合わせて選ぼう
出典:ビックカメラ
冬場に限った話しですが、リビング階段は寒い、と言われることもあります。確かに、リビングと2階を遮るものがないわけですから、冷暖房の効きはホール階段よりは悪くなることは多いです。
また、コールドドラフト現象というものがあります。冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に溜まるという現象のことです。そのため、暖房の空気が2階に行ってしまう可能性があります。
しかし、最近の家は気密性や断熱性に優れているため、リビング階段でもそこまで寒くないことが多いです。そのため過剰に気にしすぎることはありません。とはいえ、冷暖房代はなるべく節約したいもの。
そこで、リビング階段の寒さ対策についてご紹介します。代表的な寒さ対策は次の4つです。
- 住宅の気密性・断熱性を高める
- 空気を循環させる
- リビングと階段を仕切る
- 床暖房を導入する
これらの対策を取ることで、リビングが寒いと感じにくくなり快適に過ごせるようになります。簡単にできる対策もありますので、ぜひ参考にしてみてください。1つ1つの対策について詳しく解説します。
住宅の気密性・断熱性を高める
写真:マンションの断熱|住まい選びのコツ
出典:リノベーションの株式会社リビタ
まず重要なのが、住宅の気密性・断熱性を高めること。気密性とは簡単に言うと、家に隙間が少なく、暖房の風が外に逃げ出さない性能のことです。断熱性とは、外の熱気や冷風を室内に入れないように遮断する性能のことです。
気密性・断熱性を高めるには、家の窓を少なくしたり気密性・断熱性に優れた窓を採用したりする方法があります。
空気を循環させる
写真:シーリングファンライト リモコン付き
出典:楽天市場
コールドドラフト現象を防ぐために空気を循環させることが大切です。換気扇やサーキュレーターを利用して、暖かい空気と冷たい空気を循環させましょう。換気扇などには料理の臭いが2階に広がってしまうのを防ぐ効果もあります。
リビングと階段を仕切る
写真:防音ドア ノンケーシング 室内ドア
出典:Yahoo!ショッピング
リビングと階段を何らかで遮るようにすれば、冷暖房の風はリビングに留まってくれます。
例えば、2階に上がったところに扉をつける方法があります。扉をつければ気密性・断熱性は格段に上がるでしょう。ただ、階段をインテリアとして活かしにくくなってしまいます。
手軽な方法としてはカーテンやロールスクリーンを活用する方法があります。カーテンは開閉しやすいですし、ロールスクリーンはデザイン性に優れています。このように、階段の設置後にもできる寒さ対策もいくつかあります。
床暖房を導入する
写真:床暖房にはどんな種類がある? 選ぶ際のポイントも解説
出典:ホームズ
寒いのが気になるという場合、思い切って床暖房も導入するのも手です。寒さは足元からくるとよく言われますが、床暖房があるだけでかなり寒さを乗り越えやすくなります。また、床暖房はエアコンと違い空気が乾燥しにくいのもメリットです。
もちろん、床暖房は導入費用が結構かかります。あくまで目安ですが、1畳あたり6〜10万円程度かかってきます。とはいえ、リビングを快適な空間にしたいのであれば、投資する価値は十分にあると言えるでしょう。
リビング階段の間取りはどうする?
写真:リビング階段(リビングイン階段)はどうつくる? 寒さ対策や間取り例を紹介
出典:SUUMO
リビング階段を設置する場合、悩みどころなのがリビングのどこに設置するのか、という点。リビング階段の間取りとしては、次の3パターンが考えられます。
- リビングの入り口付近につける
- リビングの真ん中につける
- リビングの奥につける
それぞれの間取りのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
リビングの入り口付近につける
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
まず、リビングの入り口付近につけるパターンです。玄関から帰ってすぐに2階に上がれるようになるため、生活動線がスムーズになるメリットがあります。
また、入り口付近に階段があるなら、来客がある際もあまり気を使わずに済むでしょう。来客が多いなら入り口付近につけるのは良いかもしれません。
ただし、家族間のコミュニケーションの機会は減ってしまいます。とはいえ、ホール階段とは違い、子供の帰りなどは確認しやすくはなります。
リビングの真ん中につける
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
2つ目がリビングの真ん中につけるパターンです。真ん中につければ当然階段の存在感は増します。おしゃれな階段を真ん中につけることで、リビング全体もおしゃれにすることが可能です。
また、階段を使う際はリビングの真ん中まで来ないといけないため、必然的に家族が顔を合わせる機会が増えます。コミュニケーションを増やしたいという場合、真ん中につけるのはおすすめです。
ポイントは、家具のレイアウトや種類をしっかり計画することです。生活動線をスムーズにしつつ、階段のイメージに合った家具を配置することが大切です。
リビングの奥につける
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
3つ目はリビングの奥につけるパターンです。奥につける場合、家具のレイアウトに支障がないメリットがあります。
また、入り口につける場合と違い、コミュニケーションの機会も減りません。ただ、階段まで行くのが若干面倒にはなるのと、来客がある際に気を使わないといけないのが難点です。
リビング階段の製品例
写真:カツデンアーキテック/シースルー階段「ObjeA」
最後に、カツデンのリビング階段の施工事例についてまとめました。カツデンではさまざまな階段製品を提供していますが、その中でも今回は以下の3つをご紹介します。
- ObjeA
- FRIS
- DANDEL
各製品の特徴やメリット、バリエーションについて詳しく解説していきます。
ObjeA
ObjeAはシンプルなデザインのリビング階段です。細いデザインにしているため、太陽の光をしっかりリビングに届けてくれて、開放的な空間をもたらしてくれます。また、バリエーションの豊富さもObjeAの魅力です。好みや間取りに応じて、ささら桁や段板、手すりを幅広いバリエーションから選択できます。
FRIS
FRISは壁とロッドのみで固定されたリビング階段です。ささら桁がなく、照明や日光を最大まで活かすことができます。華奢なデザインであるものの、ロッドが格子状になっているため揺れにくく、安全性が高いため安心して使い続けられます。
また、価格がリーズナブルなのもFRISの魅力です。地域によって異なりますが、ロッドを手すりとして見なして良い場合があり、その場合更にコストを抑えられます。それでいて形状のバリエーションが豊富で「ストレート」「上 / 下曲がり」「Uターン」から選べます。
DANDEL
DANDELは片持ち階段のリビング階段です。片持ち階段とは、片方の壁のみで固定された階段を指します。まるで宙に浮いているかのような印象を受けます。無駄がなく洗練されたデザインでもあり、おしゃれを極めたい方や他とは違うデザインにしたい方におすすめです。
まとめ
本記事ではリビング階段について解説しました。リビング階段の特徴や間取りの考え方、製品例などがお分かりいただけたかと思います。
リビング階段のメリットはやはり、コミュニケーションが増えることにあります。特に子供が思春期になると、会話が減ってしまうことも多いので、顔を合わせる機会を自然と増やせる間取りを意識することは大切です。
また、「リビング階段は寒い」と言われることもありますが、本記事で紹介した対策を打てば、そこまで寒いと感じることもありません。インテリアを損なわずに、寒さ対策をする方法も多くあります。
予算面も考慮しつつ、長く気に入って使えるリビング階段をぜひ導入してください。