階段下収納があるものの、活用できず持て余している、あるいは中が乱雑としているという場合も多いのではないでしょうか。
本記事では階段下収納を上手に活用する方法を解説します。階段下収納を上手に活用する例や、活用するポイント、活用事例についてまとめました。また、階段下収納におけるカビ問題の解決方法についても触れています。
本記事を読むことで階段下収納を有効活用でき、他のスペースを圧迫しないで済むようになります。階段下収納をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
階段下収納の活用方法に困る場合は多い
写真:使い方いろいろ!!階段下スペースの活用★
ネット出典:薄井工務店
階段下収納の活用方法に困る場合は多くあります。何となく設置してみたものの、いざ住んでみると意外と活用方法が思いつかないことがあります。逆に、さまざまなものを収納した結果、どこに何がしまわれているのか分からなくなってしまう場合もあります。
また、天井が低いと、奥にしまったものが取り出しにくくなってしまい、何年も放置したままになることも。そうなると、不用品が溜まってしまったり掃除ができずカビが生えてしまったりする可能性があります。
せっかく設置したのに使いこなせないのはもったいないです。天井が低い階段下収納でも物を出し入れしやすくなるように工夫すれば、活用しやすくなります。具体的にどのような工夫をすれば良いかについては、本記事でじっくり解説します。
階段下収納を上手に活用する例
写真:階段下収納を使いこなしたい!奥行きが深いときや、高い/低いときはどう使えばよい?
ネット出典:SUUMO
階段下収納を上手に活用する例をまとめました。
- 折りたたみコンテナで小物を収納する
- 突っ張り棒を使いクローゼットを作る
- 平台車に乗せて家電を収納する
- 掃除用品を壁にかけて収納する
- 棚を設置して食べ物を収納する
- 防災用品の収納スペースとして使う
活用方法に悩んでいる方は、これらの方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
1つ1つの活用例について詳しく解説していきます。
折りたたみコンテナで小物を収納する
子供のおもちゃや本・書類、トイレットペーパーのストックなど、細々したものを綺麗に収納したいなら、折りたたみコンテナがおすすめです。
折りたたみコンテナはプラスチックでできており、使わないときに折りたためる点がメリットです。また、ダンボールよりも耐久性があるため、積み重ねて使うことができます。
積み重ねる場合は、上からだけでなく側面からも出し入れできるタイプがおすすめです。下のコンテナから物を取り出す際に、いちいち上のコンテナをどかす必要がなくなります。
折りたたみコンテナは便利なのですが、透明なため中が丸見えになってしまい、リビングに置くと生活感が出るのが難点です。ただ、扉が付いている階段下収納ならその点は問題ありませんし、むしろ中身が分かるため取り出ししやすくなるメリットがあります。
突っ張り棒を使いクローゼットを作る
突っ張り棒を使って階段下収納をクローゼット代わりに使うのもおすすめです。階段下をクローゼットにすることで、家事の時短になる可能性があります。
階段とドラム式洗濯機の距離が近い場合、乾いた洗濯物をすぐに収納することができます。クローゼットが上の階にある場合は、階段を昇り降りする労力がかかってしまいます。
また、玄関ホールの階段下にクローゼットがあれば、帰宅後にすぐコートをしまうことができます。子どもがコートを脱ぎっぱなしにすることもなくなるかもしれません。
平台車に乗せて家電を収納する
扇風機やストーブなどの季節家電を、次の季節まで階段下収納の奥の方にしまっておく場合もあるでしょう。ただ、奥にしまうと取り出すのが大変になってしまいます。
階段下収納に家電を収納する場合は、キャスターの付いた平台車に乗せるのがおすすめです。平台車とは、手押し用の取っ手がない台車のことです。平台車を活用すれば、スムーズに出し入れすることができます。
掃除用品を壁にかけて収納する
ほうきやクイックルワイパー、コロコロなどの細長い掃除用品は、壁にかけて収納するのがおすすめです。壁にかけることでスペースを有効利用できますし、掃除の際に素早く取り出すことができます。
掃除用品を壁にかけられるアイテムは100均にも多く売っているため、手軽に設置することが可能です。
棚を設置して食べ物を収納する
階段とキッチンの距離が近いのであれば、階段下収納に棚を設置して食べ物を収納するのもおすすめです。棚を設置することで、常温保存できる食べ物や食器などを綺麗に収納できます。
ただし、食べ物を収納する場合、傷んでしまわないように湿気対策はしっかり行うことが大切です。階段下収納は空気の通りが悪いため、湿度が高くなりやすいです。
防災用品の収納スペースとして使う
防災用品は、災害時にすぐに取り出せる場所に収納することが大切です。玄関ホール階段の下に収納スペースがある場合、そこに防災リュックや非常食を収納すると良いでしょう。
震災時は一旦家に戻り、非常食を取りにいく場合もあります。その際も玄関から近い場所にあった方が、地震の影響で家具などが倒れていても、安全に取り出すことが可能です。
防災リュックは普段使わないため、奥の方にしまわれがちですが、取り出すのに時間がかかるので、棚を設けて上に置くのがおすすめです。
階段下収納を活用するポイント
写真:階段下収納で、デッドスペースを有効活用。
ネット出典:Replan(リプラン)WebMagazine
階段下収納をさらに上手く活用するポイントを紹介します。ポイントは次の4つです。
- 何が入っているのか分かるようにする
- 照明を設置する
- 使用頻度の高いものは手前に置く
- 掃除を楽にできるようにする
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
何が入っているのか分かるようにする
ボックスを使って小物を収納する場合、中に何が入っているのか分かるようにしましょう。
小物はグループごとに整理してボックスに入れることが大切です。1つのボックスにさまざまな物が入っていると、いちいち出して確認しないといけません。また、一目で何のボックスか分かるように、ラベルを張っておくのがおすすめです。
照明を設置する
階段下収納には照明を設置することをおすすめします。特に奥行きがある場合、暗くて必要な物を探しにくくなることも多いです。
階段下収納には最初から照明が付いている場合もあります。付いていない場合は、小型のLEDライトなどを後付けするのがおすすめです。LEDライトにはビス留めで簡単に固定できるものやテープで貼り付けられるものもあります。
使用頻度の高いものは手前に置く
使用頻度の高いものは手前に置くことが重要です。奥の物を出す際は手前のものをどかさなくてはならず、出し入れの手間がかかるためです。
たとえば、本やトイレットペーパーなどよく使うものは手前に、ストーブなどの季節家電は奥の方に置くと良いでしょう。
掃除を楽にできるようにする
階段下収納はホコリが溜まりやすいので、定期的に掃除する必要があります。掃除が大変だと先延ばしにしてしまいかねないので、楽に行えるように収納することが大切です。
掃除する際は、中の物を全部出す必要があります。重いものはなるべく直置きしないようにしましょう。家電や水などは平台車に乗せて収納した方が、出し入れしやすくなります。また、物の量は増やしすぎない方が掃除を進めやすいです。
階段下収納をクローゼットとして使う場合は、ハンガーラックよりも突っ張り棒を使った方が、出し入れの手間がないため掃除が楽になります。
階段下収納にカビを生やさないための対策
写真:階段下収納はカビやカビ臭が発生していませんか?
ネット出典:防カビ工事専門業者の独り言
階段下収納は普段風を通さないので、湿気が溜まりやすく、カビが生えてしまうことも多いです。そこで、階段下収納にカビを生やさないための対策を紹介します。
- スペースに余裕を持たせる
- 定期的に換気を行う
1つ1つの対策内容について詳しく解説していきます。
スペースに余裕を持たせる
階段下収納は便利だからと、詰め込みすぎないようにしましょう。物が多いと、空気の通り道が少なくなってしまい、湿気が溜まる原因になります。
ある程度スペースに余裕を持たせることが大切です。入れるのが厳しい物があったら、諦めて別の収納スペースを使ったり不用品を断捨離したりするようにしましょう。
定期的に換気を行う
カビ対策のためには換気が欠かせません。換気扇が付いているなら良いのですが、付いていないなら定期的に扉を開けて空気を入れ替えましょう。
また、除湿機も使うことをおすすめします。コードレスで使える小型除湿機なら、階段下収納にも気軽に設置することができます。
階段下収納にすでにカビが生えている場合
写真:掃除機 掃除機をかける クリーニング
ネット出典:Pixabay
階段下収納にすでにカビが生えてしまった場合、素早い対応が大切です。そのまま放置しておくと、どんどんカビが広がってしまいます。
まずは濡れた雑巾で拭いて取れないか試してみましょう。取れない場合は、消毒用エタノールを使うのがおすすめです。消毒用エタノールをスプレーボトルに入れて、表面全体に吹きかけます。吹きかけたら軽く絞った雑巾で拭き、扉を開けて乾燥させましょう。
それでも駄目な場合は、漂白剤を使う手もあります。漂白剤を溶かした水で雑巾を濡らし、カビが生えている部分を拭きます。カビが薄くなったことを確認したら、軽く絞った雑巾で拭き、扉を開けて乾燥させます。
ただ、漂白剤を使うと板が変色してしまう恐れがあるため、先に消毒用エタノールを試すのがおすすめです。
漂白剤を使っても駄目な場合、カビがかなりひどくなっていることが考えられます。そのため、壁や床の張替え工事を行うことも検討しましょう。
階段下収納の上手な活用例
写真:階段下の使い方いろいろ
ネット出典:思高建設
最後に、階段下収納の上手な活用例について紹介します。
- 事例1.可動棚を付けておもちゃ類を綺麗に収納
- 事例2.防災用品などをすっきり収納
- 事例3.重い水を平台車に乗せて収納
- 事例4.寝具を種類ごとに分けて収納
Instagramに掲載されている階段下収納の中から、参考にしやすいものをまとめました。1つ1つの活用事例について詳しく解説していきます。
事例1.可動棚を付けておもちゃ類を綺麗に収納
この方は、階段下収納にDIYで可動棚を付けておもちゃを収納するのに使っているようです。リビング階段のため、リビングにすぐにおもちゃを持ってこれそうですね。
以前は、キャスター付きラックに収納ボックスを入れて収納していたようですが、子どもが出しにくかったようで、可動棚を付けたようです。棚をつければ、子どもも自分でお片付けできそうですね。
可動棚なら自由に高さを変えることができるため、収納する物の大きさが変わっても便利に使い続けることができます。また、写真のように階段下の斜めになっている部分も、小さい棚を設けることで有効活用することが可能です。
事例2.防災用品などをすっきり収納
この方は、防災用品やタオルなどをすっきりと収納させています。これなら、すぐにリュックを背負って避難できそうですね。緊急時のために、防災用品はすぐに取り出せるようにすることが大切です。照明も付いていて明るいので、整理整頓もしやすそうです。
事例3.重い水を平台車に乗せて収納
この方は、ペットボトルの水をメインに収納しています。水は重くて取り出すのが大変ですので、写真のように平台車に乗せて収納するのがおすすめです。平台車を使うことでこの方も、簡単に移動できて快適になったようです。
事例4.寝具を種類ごとに分けて収納
この方は、階段下収納に棚を設置し、寝具を種類ごとに分けて収納しています。種類ごとに分けるだけで、こんなに綺麗になります。また、棚を付けることで、1番下のケースを出す際にいちいち上のケースを出さなくて済むようになったとのことです。
まとめ
本記事では階段下収納を上手に活用するポイントについて解説しました。階段下収納の整理整頓方法や、どのような物を収納すれば良いかなどがお分かりいただけたかと思います。
階段下収納をしっかり活用できれば、リビングなどに物を収納しなくて済みます。リビングに掃除用具などを置くと生活感が出てしまうので、見えない場所に移動させましょう。
注意点は、カビが生えないようにきちんと掃除を行うことです。また、定期的に扉を開けて空気を循環させることも大切です。
階段下収納をお持ちの方は、本記事を参考に活用方法を考えてみてください。