みなさん、こんにちは。カツデン編集部です。
「少しでも家を広く使えないか」
「階段下のデッドスペースを有効に使えないか」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。階段下のスペースは、面積を考えてみると意外と広いことにお気づきになるかと思います。この階段下を、収納にしたり、ワークスペースやペットの空間にしたりと、様々な活用をしている事例があります。その中で、キッズスペースとして活用している事例も多くあります。
今回は階段下をキッズスペースとして活用する場合の事例やメリットおよびデメリット、費用などについて解説します。
本記事を読むことで、階段下のキッズスペースについての疑問が解決します。キッズスペースを検討されている方や階段下の有効活用をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
キッズスペースとは
出典:SUUMO
キッズスペースとは、「小さな子供が遊ぶための空間」を意味します。
ショッピングモールなどの公共施設に設けられている子供が遊んだり休憩したりする場所を指すことが一般的ですが、そこから派生し、現在では個人の住宅内でも、子供のための空間を「キッズスペース」と呼んでいます。
「キッズスペース」は、家具等を置かずに床の面積を広くとったり、収納や作業机を置いたりと、子供に合わせてレイアウトも雰囲気もさまざまです。
階段下にキッズスペースを設けるメリット
階段下をキッズスペースにするメリットについて解説します。メリットは、次の5つが挙げられます。
- デッドスペースを有効活用できる
- 天井が低くても問題が少ない
- 片づけの習慣が身に付く
- 子供の姿が常に見えて安全
- 成長に合わせて階段下の使い方を変えられる
これらのメリットを1つずつ具体的に解説します。
デッドスペースを有効活用できる
出典:RoomClip
階段下のスペースは、空間があってもそのままにしたり、壁があったりすると、デッドスペースになってしまいます。
この空間を必要に応じて壁を撤去し、キッズスペースとすることで、デッドスペースではなくなり、限られた住宅の広さを有効に活用できます。
天井が低くても問題が少ない
出典:Pinterest
階段の形によっては、階段下の天井が低いこともあります。
大人だと少し圧迫感があるかもしれませんが、まだ背丈の小さい子供にとっては十分な高さとなります。
天井が低く使い道に迷う階段下のスペースもキッズスペースに充ててみると、懸念されていたことが全て解決し、スペースの思わぬ有効活用ができてしまいます!
低めの天井も、子供たちにとっては秘密基地のようで、むしろ気に入ってしまうこともあります。
片づけの習慣が身に付く
出典:
出典:CLASIS home
階段下にキッズスペースを設けると、キッチンやリビングからキッズスペースが見えやすくなります。
子供たちは、家族の気配を感じられるとほっとできるでしょう。
ご家族にとっても、子供の姿が見えるため、子供を安全に遊ばせながら家事や仕事を行うことができます。
成長に合わせて階段下の使い方を変えられる
出典:Suvaco
階段下のスペースは、キッズスペースとしても幅広い使い方ができますし、キッズスペース以外にも多くの用途として活用できます。
子供の成長に合わせてキッズスペースのレイアウトを変えたり、キッズスペースが要らなくなれば収納や本棚、書斎などに変えたりすることが可能です。
一度階段下の空間を作ってしまえば、長年活用できるメリットは大きいです。
階段下のキッズスペースのデメリットは?
階段下にキッズスペースを作るメリットについて解説しましたが、一方でデメリットが気になる方もいらっしゃるでしょう。
デメリットについても説明します。デメリットは次の4つが挙げられます。
- 強度の検討が必要
- 階段の形によっては階段下の空間が使いづらい
- 湿気や明るさの対策が必要
- 安全性への対策が必要
これらのデメリットを1つずつ具体的に解説します。
強度の検討が必要
階段下にスペースを作る時には、壁や階段の土台を撤去します。この土台には、階段を補強する役割があります。
土台を撤去しても問題がないかどうかは、階段の構造や強度によって変わります。
階段下をキッズスペースに利用する際は、工務店や専門業者に強度の検討をしてもらう必要があります。
階段の形によっては階段下のスペースが使いづらい
出典:Replan
階段下のスペースは、階段の形によって広さや天井までの高さが変わります。階段の形によっては、階段下のスペースが狭かったり、天井が低かったりと、やや使いづらい場合もあります。
具体的には、勾配が急な階段では階段下のスペースが狭いほか、途中で階段が折れ曲がる場合は、階段下の天井高さが低いことがあります。
湿気や明るさの対策が必要
階段下のスペースは風が通りづらいため、湿気には注意する必要があります。湿気が気になる場合は、窓を設置する、サーキュレーターなどで空気を循環させると効果的です。
明るさについても、階段の陰になるため、室内の照明が届きにくくなります。電気を設置することで、解決できます。階段下のスペースを作る際に、照明設備やコンセントを計画して設置しておくと、あとで慌てずにすみます。
安全性への対策が必要
階段によって天井の高さが制限されるため、キッズスペースの天井が低くなる場合があります。天井が低いと立ち上がった拍子に頭を天井にぶつけてしまう恐れがあるため、安全対策が必要です。天井に柔らかい素材を貼る、天井が低い場所は棚などを設置して子供が入らない構造にするなどの具体例が挙げられます。
階段下へキッズスペースを作る費用は?
出典:アメブロ
ここでは、階段下へキッズスペースを作るにはどれくらいの費用がかかるかを解説します。階段の形状や作りたいキッズスペースによって費用は変わりますが、一例としてぜひ参考にしてみてください。
新築において階段下にキッズスペースを設ける場合、階段を通常の方法で設置する場合に比べて、約10~15万円の追加費用がかかります。
また、階段下をリフォームしてキッズスペースを作るには、次のような工事が必要です。
- 壁を解体する
- 床を整える
- 扉や窓、照明設備の取り付け
1つずつ順に説明します。
壁を解体する
階段下の壁を解体し、階段下の空間を作ります。この作業には、約5~10万円ほどの費用が発生します。
床を整える
階段下にスペースが生まれたら、床にフローリングなどの床材を敷きます。階段下のスペースの広さや床材の種類によって費用は変わりますが、フローリングの場合は約1m×2mの広さで材料費と施工費用を合わせて3~5万円程度と言われています。
扉や窓、照明設備の取り付け
床が敷かれたら、扉や窓、照明器具などキッズスペースに必要なものを取り付けます。相場は以下のようになります。
- 扉:3~4万円程度
- 窓:30~40万円程度
- 照明器具(シーリングライト):2~3万円程度
見積もりは複数業者からとることがおすすめ
これまで説明した費用は一例であり、施工業者や階段下の間取りによって変わります。複数の施工業者から見積もりを取って比較することで、相場を把握することができます。キッズスペースを作る際は複数の施工業者からとることがおすすめです。
まとめ
出典:楠亀工務店
本記事では、階段下をキッズスペースにするメリットやデメリット、費用について解説しました。階段下のキッズスペースについての理解が深まったかと思います。
階段下をキッズスペースにするには、階段下の強度の検討や、湿気や明るさの対策が必要なデメリットはありますが、デッドスペースや天井が低い場所を有効活用できる、片づけの習慣が身に付く、子供の姿が常に見える、成長に合わせて階段下の使い方を変えられるなどのメリットがあります。
予算面も考慮しつつ、ぜひ階段下のキッズスペースとしての活用をご検討ください!