車止めを購入しようか迷っている、という方も多いのではないでしょうか。また、「とりあえず置くだけで使える車止めを購入したい」と考えている方もいるかもしれません。
置くだけタイプの車止めはアンカーピンで固定する必要もなく、手軽に設置できます。ただ、デメリットもいくつかあります。メリット・デメリットを両方考慮したうえで、購入することが大切です。
本記事では置くだけタイプの車止めについて解説します。接着剤やアンカーピンで固定するタイプとの違いについてまとめました。
本記事を読むことで、自分に合った車止めを選ぶポイントが分かります。車止めの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
車止めとは?
写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」
車止めとは、駐車スペースに設置されたブロックのことです。
スーパーや公共施設の駐車場に四角いブロックが置かれているのを見たことがあるかと思います。あのブロックは車止めと呼ばれており、車を安全に駐車するために存在します。車止めは一般住宅の駐車スペースにも設置することが可能です。
車止めがあれば、運転中にそれ以上バックしてはいけないことが分かります。逆に車止めがないと、バックしすぎてしまい、後ろの壁や建物にぶつかってしまう可能性があります。
バックが苦手な方は多くいますが、車止めがあれば安心してバックできるようになります。
運転が得意な方は車止めがなくても大丈夫、と思うかもしれません。ただ、車を買い替えた際に、運転の感覚が変わってバックに失敗する可能性もあります。
また、お客さんが住宅の駐車スペースに車を駐めることがあるかもしれません。お客さんが駐めやすくするためにも、車止めの設置をおすすめします。
車止めの設置方法
写真:TOMERUNO-W101
出典:セイコーステンレス
車止めを購入する前に、車止めをどうやって設置するかを決めましょう。車止めの設置方法は次の3つに分けることができます。
- 置くだけ
- テープ・接着剤で固定
- アンカーピンで固定
各設置方法のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
置くだけ
車止めの中には駐車スペースに置くだけで使えるタイプもあります。このタイプなら、接着剤やテープで固定する手間もかかりません。
置くだけタイプのメリットは、設置・取り外しが楽なことです。将来車止めが必要なくなった際、簡単にどかすことができます。それに加え、駐車スペースに接着剤の跡がついたり、穴が空いたりすることがありません。
デメリットは、車止めがズレてしまいやすい点です。タイヤが衝突して車止めがズレてしまうと、どこまでバックすれば良いか分からなくなり、後ろの壁にぶつかる可能性もあります。また、車止めを元の位置に戻す手間が発生します。
置くだけタイプは、少しの間だけ車を駐める必要がある場合におすすめです。逆に、長期間使うなら、車止めがズレてしまうこともあるのでおすすめできません。
テープ・接着剤で固定
2つ目はテープ・接着剤で固定するタイプです。テープ・接着剤はホームセンターやネットショップで専用のものを購入することができます。
テープ・接着剤で固定する作業はそこまで難しくありません。たとえば接着剤で固定する場合は次の手順で行います。
- 駐車スペースを掃除する
- 車止めの設置位置にチョークで印を付ける
- 車止めの底面に接着剤を塗って貼り付ける
- 24時間放置し、接着剤が乾いて固定されているか確認する
テープ・接着剤で固定するメリットは、置くだけタイプよりはズレにくい点です。それでいて、アンカーピンで固定するよりははるかに手軽に設置できます。
デメリットは、一度貼り付けると剥がすのが面倒になることです。また、剥がす際にテープや接着剤の跡が残ってしまうことがあります。テープ・接着剤で固定するなら、しっかり固定位置を検討しましょう。
加えて、夏場は暑さで接着剤が剥がれてしまう可能性もあります。また、アスファルトによっては接着しにくい場合もあります。
車止めが100%ズレない、というわけではない点は注意が必要です。
アンカーピンで固定
3つ目はアンカーピンで固定するタイプです。接着剤だけでなく、アンカーピンでその場所にしっかり固定します。
アンカーピンで固定する場合、ハンマーやブレーカーで穴を空ける必要があります。具体的な手順は次のとおりです。
- 駐車スペースを掃除する
- 車止めの設置位置にチョークで印を付ける
- 車止めの底面に接着剤を塗って貼り付ける
- 車止めのホルダーにアンカーピンを挿入する
- ハンマーやブレーカーでアンカーピンを打ち込む
- 24時間放置し、接着剤が乾いて固定されているか確認する
アンカーピンで固定するメリットは、通常の使用範囲内であれば、ズレる心配をする必要がない点です。接着剤のように熱で劣化することもありません。
デメリットは設置が大変なことです。DIYが得意な方でないと、自分で設置するのは難しいです。工具も揃えないといけません。また、種類にもよりますが車止めは結構重いので、力がない方が工事するとかなり疲れてしまいます。
DIYが得意でない場合、業者に依頼する選択肢もあります。車止めの設置を個人事業主の方に依頼する場合、相場は7,000〜10,000円(くらしのマーケットの場合)となっています。そこまで高くはないので、外注しても良いかもしれません。
参考:車止めブロック(パーキングブロック)の設置・移動・撤去を料金と口コミで比較!
車止めをズレにくくするには?
写真:パーキングストップ100
出典:楽株式会社アルコム湘南
置くだけタイプやテープ・接着剤で固定するタイプの場合、車止めがズレてしまう場合があります。車止めをずれにくくするポイントとしては、次の2つが挙げられます。
- プレート付きの車止めを選択する
- 良質な接着剤を使う
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
プレート付きの車止めを選択する
置くだけでもズレにくくしたいなら、プレートが付いている車止めがおすすめです。プレートが付いている場合、駐車時にタイヤが載るためズレにくくなります。
プレートがついているとその分車止めが目立つので、デザイン性に優れた製品を選ぶのがおすすめです。とはいえそこまで製品は多くないので、好きなデザインの車止めが見つからないかもしれません。
プレート付きが良いなら、後ほど紹介するカツデンの『Pablo』の購入も検討してみてください。
良質な接着剤を使う
車止めを接着剤で固定する場合、なるべく良質な接着剤を使うことをおすすめします。安い接着剤だと劣化しやすく、すぐに剥がれてしまうこともあります。ネットショップのレビューも参考にしつつ、接着力に優れた製品を選択しましょう。
なお、接着力が高いと、剥がすのはその分大変になります。ズレにくさと剥がしやすさは基本的にトレードオフです。
その他車止めを設置するポイント
写真:輪留め、車止めパーキングストップ
出典:ヤマケンショップ
その他、車止めを設置する際に考えたいポイントについてまとめました。ポイントは次の3つです。
- 適切な設置位置を考える
- 駐車場・車に合ったデザインを選ぶ
- 視認性が高いものを選ぶ
これらのポイントも抑えておくと、設置後に後悔することがなくなります。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
適切な設置位置を考える
車止めは適切な場所に設置することが大切です。
車止めと車止めの間はどの程度間隔を空けるべきか、ご存知でしょうか?空けるべき間隔は、駐める車の大きさによって異なります。軽自動車なら60cm間隔、それ以外なら70cm間隔が目安となります。
また、後ろの壁と車止めをどの程度離すかも重要です。後ろの壁との距離が近すぎると、車と壁がぶつかってしまいます。また、車のマフラーから排気ガスが出て、壁の一部分が集中的に汚れてしまうこともあります。
軽自動車なら30〜50cm以上、それ以外なら100〜120cm以上離すことをおすすめします。
駐車場・車に合ったデザインを選ぶ
車止めは単に安全性を確保するためのものではありません。車止めは駐車スペースを美しく彩るものでもあります。デザイン性に優れた車止めは、駐車スペースの良いアクセントになってくれます。
世の中にはさまざまなデザインの車止めがあります。シンプルで引き締まったデザイン、愛嬌のあるデザイン、動物の形を模したかわいいデザインなど幅広いです。駐車スペースとの相性も踏まえ、自分が好きなデザインの車止めを探してみましょう。
また、駐車スペースの隣に自転車置場がある場合、自転車置場のサイクルスタンドとデザインを合わせるのもおすすめです。
視認性が高いものを選ぶ
車止めは視認性が高いものを選ぶ方が良いです。夜間だと暗くて車止めが見えにくく、駐車に失敗してしまう可能性があるためです。
黄色や赤といった派手な色の場合、夜間でも見えやすいです。また、派手な色でなくても、反射板を付けることで見えやすくなります。
カツデンのパーキングブロック『Pablo』
カツデンではさまざまなエクステリア製品を提供しています。車止めを設置したい方には、カツデンのパーキングブロック『Pablo』をおすすめします。
『Pablo』はシンプルでモダンなデザインが魅力です。『Pablo』を設置すれば、車がないときも駐車スペースを華やかな雰囲気にできます。車止めは近隣の方からも見えるものですので、デザイン性に優れたものを選ぶことが大切です。
『Pablo』は8種類のデザインバリエーションがあるのも強みです。スタイリッシュなものや、やわらかい印象のものまで幅広く用意しているので、駐車スペースや住宅と相性の良いデザインを選ぶことができます。
簡易的に設置したいならS-Bridge+ベースプレートがおすすめ
『Pablo』の8種類バリエーションの中でもっともシンプルなのが、S-Bridgeです。S-Bridgeは錆に強いステンレスで作られており、光沢も美しいのが特徴です。シンプルなので、どのような駐車スペースに置いても違和感がありません。
また、『Pablo』にはオプションでベースプレートを付けることが可能です。
カツデンの車止めは基本、アンカーピンで固定するタイプなのですが、ベースプレートを付ければ置くだけで使うこともできます。ベースプレートを付けることでタイヤが上に載るため、車止めが動かなくなります。更に裏面にはCRゴムが付いており、滑りにくくなっています。
置くだけで使える車止めを探している、という方は、S-Bridge+ベースプレートもぜひご検討ください。
まとめ
本記事では車止めの種類や車止めをズレにくくするポイントを解説しました。各車止めの種類のメリット・デメリットや車止め設置のポイントがお分かりいただけたかと思います。
車止めは置くだけタイプでも、ある程度はズレにくくすることは可能です。そうは言っても、タイヤを強くぶつけるなどすれば、ズレてしまうことはあります。
ズレないようにするには、アンカーピンで固定するのが1番良いです。ただ、アンカーピンで固定するのは手間がかかりますし、一度固定すると取り外しが困難です。
おすすめは、踏んで止まるタイプの車止めを購入することです。プレートがついている車止めならズレることは少ないです。
踏んで止まるタイプの車止めが欲しいなら、カツデンの『Pablo』がおすすめです。『Pablo』の中でも、S-Bridgeはオプションでベースプレートを付けることができ、アンカーピンで固定することなく車止めのズレを防止することができます。