
段鼻とは、階段の段板(踏み板)の手前先端部分を指します。段板は足を乗せる板のことで、その間をつなぐ垂直の板は「蹴込み板」と呼ばれます。段鼻は階段の中でも安全性や意匠性に大きく関わる重要なパーツです。
主な役割
・滑り止め
昇降時の踏み外しを防ぐため、段鼻には溝や突起、ゴム材、ステンレス金具などの視認性向上や滑り止めを目的とした滑り止め加工が施されることが一般的です。これにより転倒や転落を防止します。
・つま先がぶつかりにくい設計
段鼻を蹴込み板より少し前に出すことで、階段を昇る際につま先が蹴込み板に当たりにくくなります。
・見た目の美しさ
タイルや石材を用いた段鼻は、階段の角部分を美しく仕上げ、素材の小口を隠す役割も果たします。特に「段鼻タイル」と呼ばれる専用の役物タイルは、見栄えと滑り止め機能を兼ね備えています。
注意点
段鼻の注意点としてまず挙げられるのが視認性です。段鼻と踏み板の色が同じだと、高齢者や視力の弱い方にとって段差を認識しにくくなり、踏み外しの原因となる場合があります。
さらに、履物との相性にも注意が必要です。段鼻に施された滑り止め加工は、革底や硬質ウレタン底の靴では十分に効果を発揮せず、かえって滑りやすくなることがあります。
カツデンの工夫
安全上の理由から、段鼻を垂直に落として、ミニマルなデザインにしている階段は日本では多くなく、カツデンも例外ではありません。とはいえ、デザイン的にはノイズとなってしまうケースがあります。
WAVES DANDEL、WAVES Spiral、Gradeaは、段鼻を垂直に落としている稀有なデザインの階段です。好みや優先順位に合わせて選択しましょう。
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