
KATZDENブログ
踏み面(ふみづら)とは、階段の足を乗せる段板(踏み板)の上面部分の奥行きを指します。一般的に「段板の奥行き」とも呼ばれ、階段を昇降する際の安全性を左右する重要な要素です。
建築基準法では、一般住宅の階段における踏み面寸法は15cm以上と定められています。ただし安全で使いやすい寸法としては20〜25cm、高齢者用としては30cm程度が理想とされ、十分な奥行きがあることで足を踏み外しにくくなり、安心して上り下りすることができます。
注意点
踏み面の寸法は「蹴上げ(けあげ)」と呼ばれる一段の高さとのバランスが特に重要です。踏み面が狭すぎると足を置くスペースが不足して転倒の危険が増し、逆に広すぎると歩幅が大きくなり昇降が不自然になります。そのため、適切な寸法の組み合わせが快適で安全な階段設計には欠かせません。
階段に関連する他の用語としては、踏み板の先端部分を指す「段鼻(だんはな)」、踏み板と踏み板の間にある垂直部分の「蹴込み(けこみ)」などがあります。これらと踏み面寸法の関係性を理解することで、階段全体の安全性や使いやすさを総合的に確保できます。
カツデンの工夫
特に指定されなければ、踏み面を22cm〜23cm程度で設計することが多いです。
踏み面を大きくすると階段の角度が緩やかになり、緩やかな角度になると階段のささら桁がたわみやすくなる、という関係性になります。そこで、緩勾配でも揺れづらい階段として、DANDEL、WAVES DANDEL等の片持ち階段、ObjeA PREMIUM等の高強度階段があり、選択の幅を持たせています。
今は良くても、30年後はどうだろう?そのときまでにはリフォームするのだろうか?など、将来を考えながら階段の形やサイズを決めていくのが理想と言えます。















