

ロフト階段を後付けすることによって昇り降りが楽になり、ロフトを有効活用できるようになる可能性もあります。
本記事ではロフト階段を後付けする方法について解説します。ロフト階段の種類や、後付けするメリット・デメリット、設置事例についてまとめました。
本記事を読むことで、ロフト階段を後付けするにはどうしたら良いか、後付けするならどのような種類のロフト階段が良いかが分かります。ロフト階段の後付けを検討しているという方は、ぜひお読みください。
ロフトとは?

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
ロフトという言葉は本来、屋根裏に設けたスペースのことを指します。かつては物置として使われることが多かったです。
昨今の住宅におけるロフトは、天井を高くして部屋の一部を2層式にした上部空間を指す場合が多く、物置だけでなくさまざまな用途で使われています。
建築基準法では、ロフトは以下の基準を満たす必要があります。
- 天井高が1.4m以下である
- 床面積が直下の階の2分の1未満である
ロフトに似たものに、グルニエというものもあります。グルニエとはフランス語で「屋根裏部屋」を指す言葉で、建築基準法上の定義ではロフトと同じですが、どちらかというとグルニエは収納スペースという意味合いが強いです。
ロフト階段とは?
ロフト階段とは、ロフトに昇るための階段を指します。階段があることで、安全に昇り降りできるようになります。
「ロフト階段」ではなく「ロフトはしご」という言葉もあります。この2つは同じ意味で使われることもあります。
ただ、階段とはしごは厳密には定義が異なります。階段は異なる高さへ昇り降りするための段々の通路であるのに対して、はしごは高い場所へ昇るための単なる道具です。
大きな違いは、道具であるはしごは取り外しができ、必要なときだけ設置できる点です。階段は通路の一部であり、取り外すことはせず、基本的にはその場に固定して使われます。
ロフトは何に使われる?
住宅におけるロフトは物置としてだけでなく、さまざまな用途で使われています。
たとえば、ロフトは寝室として使われる場合があります。ロフトを寝室にすることで、生活スペースと完全に分けることができます。
他には、ロフトを子ども部屋にする場合もあります。ロフトは秘密基地のような特別感もあり、子どもにとって楽しい空間であることも多いです。
また、ロフトは洗濯物を干す場所として活用できる場合もあります。ロフトに天窓が付いていると、日光によって洗濯物を乾かすことが可能です。
このように、ロフトはさまざまなことに活用できます。ただし、このような活用方法を選ぶ場合、ロフトに頻繁に昇ることになるので、安全対策が重要です。そのために、ロフト階段の後付けを検討した方が良い場合があります。
ロフト階段の種類

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
ロフト階段には大きく分けて次の2種類があります。
- はしご形状
- 階段形状
ひとつひとつのロフト階段の種類について詳しく見ていきましょう。
はしご形状
はしご形状とは、用途は階段でありながらも、固定の有無にかかわらず見た目がはしごのようになっているタイプを指します。
カツデンが提供しているロフト階段『Lofty』もこのタイプです。はしごのような見た目ではあるものの、本当の意味のはしごと違って固定して使うことができます。そのため、使用時に倒れてしまう心配はありません。
はしご形状のロフト階段は、見た目がシンプルで無駄がないのが特徴です。圧迫感が少なく、狭い部屋にも設置しやすいと言えます。
また、はしご形状のロフト階段の中には、左右にスライドさせられたり、角度を変更したりできるものもあります。
階段形状
階段形状は、手を使って垂直に昇らずに済む通常の階段のような見た目をしているタイプです。
階段形状のロフト階段は手すりが付いている場合も多く、より安全に昇り降りできます。小さい子どもや高齢者の方でも利用しやすいです。
階段形状のロフト階段は、設置すると場所を多く取ってしまいます。ただ、製品によっては階段下が収納になっている場合もあり、デメリットを補える場合があります。
カツデンでは、通常の階段として製作、販売しているObjeA等の商品をロフト用に設計して取り付けることにも多く対応しています。
ロフト階段は建築基準法で定められている通路や階段の概念から外れることで、使用する上で困らない程度の最小限の幅、奥行にすることができるため、コンパクトな階段にすることができます。
ロフト階段を後付けするには?

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
続いて、ロフト階段の後付け方法について解説します。
ロフトにつながる階段が使いにくく、せっかくロフトがあるのにあまり使っていないという場合はないでしょうか?そのような場合は、現在使っているものを取り外して新しいロフト階段を設置することも検討しましょう。
ロフト階段を後付けする方法は次の2つです。
- 自分でDIYする
- 専門業者に依頼する
ひとつひとつの方法について詳しく解説していきます。
自分でDIYする
ロフト階段を自分でDIYするのも不可能ではありません。実際、動画配信サイトなどにはロフト階段をDIYしている様子を撮影した動画もあります。
ただ、よほど技術に自信がある人でない限り、DIYはおすすめしません。ロフト階段を後付けするには、安全性を担保するための強度計算や部材の取り付け精度が必要です。加えて、工具も自分で揃えなければならず、それだけでも多くの手間がかかります。
かかる手間やリスクなどを考えた場合、DIYするのはおすすめできないと言えます。
専門業者に依頼する
ロフト階段はしっかりとした技術を持った専門業者に依頼するのがおすすめです。強度計算を行わないまでも、どういった部材を使えば安全に使用できるかを熟知し、専門技術を持った業者に設置してもらえば、長く安心してロフト階段を使えます。
専門業者に依頼した場合、ロフト階段の購入費用に加えて設置費用がかかります。設置費用をなるべく抑えたい場合は、少し手間がかかりますが、数社に見積もりを依頼してより安く対応できる業者に依頼する手もあります。
しかしできれば、多少費用が高くなっても良いので、施工実績も多く、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
ロフト階段を後付けするメリット

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
続いて、ロフト階段を後付けするメリットを紹介します。
現在使っているものを取り外して新しいロフト階段を設置するメリットは次の3つです。
- 安全性を高められる
- ロフトの活用頻度が増える
- デザイン性に優れた製品もある
このようなメリットに惹かれる方はロフト階段の後付けも検討してみることをおすすめします。ひとつひとつのメリットについて詳しくみていきましょう。
安全性を高められる
ロフト階段を後付けすることで安全性を高められます。階段ははしごと違って、固定して使うことが可能なため、使用中に倒れてしまう心配がありません。
特に、角度が緩やかなロフト階段であれば、物を持ったままでも昇り降りしやすいです。ロフトを洗濯物を干す場所として使う場合などは、物を持ったままでも昇り降りしやすいかを重視して製品を選んでみることをおすすめします。
ロフトの活用頻度が増える
ロフト階段を後付けすれば安心して昇り降りできるので、ロフトの活用頻度が自然に増えることが予想されます。
自宅にロフトがあるのに、持て余しているという方は多いです。ロフトは物置や寝室、子どもの遊び場など、さまざまな活用方法があるので、活用頻度を増やせるようにしましょう。
デザイン性に優れた製品もある
ロフト階段の中にはデザイン性に優れた製品もあります。階段ははしごと違ってその場に固定して使うことを想定しているので、デザイン性を重視している場合も多いです。
ロフト階段を設置する場合は、部屋の雰囲気やインテリアとの相性も考慮することをおすすめします。部屋に合ったロフト階段を設置すれば、インテリアの1つとして輝きます。
ロフト階段を後付けするデメリット

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
続いて、ロフト階段を後付けするデメリットを紹介します。
現在使っているものを取り外して新しいロフト階段を設置するデメリットは次の3つです。
- 設置費用がかかる
- 圧迫感が出てしまう恐れがある
ひとつひとつのデメリットについて詳しく解説します。
設置費用がかかる
ロフト階段を後付けする場合、当然費用がかかってしまいます。専門業者に設置を依頼する場合は、製品の購入費用に設置費用が上乗せされます。
ただ、設置費用がかかっても安全性を重視することをおすすめします。安全性を重視しないと、ロフト階段を使う度に不安を覚えてしまい、使用頻度が少なくなってしまうためです。
圧迫感が出てしまう恐れがある
ロフト階段を設置すれば、その分部屋に圧迫感が出てしまいます。部屋で過ごしていても、窮屈な気分になってしまう恐れがあります。
圧迫感をできる限り抑えたいなら、はしご形状のロフト階段がおすすめです。その中でも、シンプルなデザインの製品を選びましょう。
すっきりした見た目のロフト階段なら、設置しても窮屈に感じることが少ないです。
カツデンのロフト階段『Lofty』ははしご形状でデザイン性と安全性に優れている

カツデンではロフト階段製品の『Lofty』を提供しています。『Lofty』ははしご形状のロフト階段で、デザイン性と安全性を兼ね備えているのが特徴です。
『Lofty』の特徴は階段のささら桁(階段の踏み板を支えるためのパーツ)と手すりが一体化しており、無駄を徹底的に省いたシンプルデザインとなっている点です。見た目が美しく、狭い部屋に置いても圧迫感が少なくなっています。
細くてシンプルな見た目とは裏腹に、『Lofty』は耐久力・安全性にも優れています。安全基準を満たした構造設計が特徴です。また、昇りやすさも考慮して設計されています。
『Lofty』には次の3つのバリエーションがあります。
- ライト
- バーティカル
- スライド

ライトは軽量化を実現した製品です。見た目もスリムであり、無駄がなく美しいデザインなのが特徴です。昇降しやすいように傾斜は75度となっています。

バーティカルは垂直タイプの製品となっています。垂直なのでスペースを取らないのが特徴です。部屋の中にデッドスペースを作りたくない方にもおすすめです。
バーティカルの施工事例:ロフト用ハシゴとのぼり棒の組合せ

スライドはローラーがあって左右に移動できる製品です。こちらの製品は、本棚に設置することで、高いところの本を取りやすくするのにも活用されています。
スライドの施工事例:本好きのための大きな本棚に合う「はしご」
ロフト階段の後付けを検討しているという方は、カツデンの『Lofty』もぜひご検討ください。
カツデンののぼり棒『Athletic Series』と組み合わせることで恐怖感を軽減
はしご形状のロフト階段では昇り降りが怖く感じる…。そのような方におすすめなのが、カツデンの『Athletic Series』シリーズののぼり棒と組み合わせることです。
『Athletic Series』シリーズののぼり棒をロフト階段の後ろに設置することで、昇り降りするときに背後の恐怖感を減らすことができます。
カツデンの『Lofty』と『Athletic Series』ののぼり棒を組み合わせて使っている方もいます。写真のように設置することで、垂直タイプのバーティカルであっても、安心して昇り降りできます。また、のぼり棒は、空間に良いアクセントを与えてくれます。

まとめ
本記事では、ロフト階段の後付け方法について解説しました。ロフト階段の種類やメリット・デメリットなどがお分かりいただけたかと思います。
ロフト階段の設置は、自分でDIYすることも不可能ではありませんが、安全性やかかる手間を考えると、専門業者に依頼することをおすすめします。
現在使っているものを取り外して新しいロフト階段を設置することで、安全に昇れるようになってロフトの活用頻度が増える可能性があります。また、ロフト階段の中にはデザイン性に優れているものも多くあります。ただし、場合によっては部屋に圧迫感が出てしまうこともあります。
ロフト階段の設置によって圧迫感が出てしまうことが不安な場合は、カツデンの『Lofty』もぜひご検討ください。『Lofty』はシンプルなデザインが特徴であり、狭い部屋に設置した場合でも圧迫感が少ないのが特徴です。バリエーションも3種類あるので、用途や好みに合わせて選択することができます。















