

ビルトインガレージの設置を検討しているものの、設置後に後悔することもあると知り、不安を覚えている方もいるのではないでしょうか。確かに、ガレージ設置後に後悔する人は多くいるため、機能面やサイズなどよく考えて設置することが大切です。
本記事ではビルトインガレージの設置で後悔する理由とその対処法について解説します。ビルトインガレージのメリットについてもまとめました。
本記事を読むことでビルトインガレージを不安なく設置できるようになります。ビルトインガレージの設置を検討している方はぜひお読みください。
【調査結果】ガレージに対する不満や後悔したこと

カツデンでは「カーポート、ガレージの使用感」に関するアンケート調査を行いました。ビルトインガレージではなくガレージ全体に関する調査結果ですが、ビルトインガレージを設置する場合も参考になります。
「ガレージに対して不満はある」と答えたのは40.8%という結果になりました。ガレージの設置に後悔している人は意外と多いことが分かります。
また、「どのような不満ですか?」という質問には『耐久性(7.8%)』『サイズ(7.6%)』『天井の高さ(7.3%)』と回答した方が多かったです。
ビルトインガレージを設置する際も、このような点には気を付けた方が、後で後悔する可能性を減らせます。
カーポートまたはガレージを設置している方の「カーポート、ガレージの使用感」に関する調査結果ご報告
ビルトインガレージで後悔した理由と対処法

写真:【ビルトインガレージ|和室|オーダーキッチン|4LDK】愛車を眺めながら寛げるシンプルモダンな邸宅
ネット出典:SUUMO
ビルトインガレージは駐車スペースを住宅の1階部分に設けることを指します。デザイン性の高さから憧れる方が多い一方で、設置後に後悔してしまう方もいます。
ビルトインガレージのよくある後悔パターンとしては次の7つが挙げられます。
- 耐久性に不安がある
- 駐車スペースが狭い
- 天井が低い
- 2階リビングが使いにくい
- 費用が高い
- 排気ガスが充満してしまう
- エンジンやシャッター音がうるさい
ひとつひとつの後悔理由とその対処法について詳しくみていきましょう。
耐久性に不安がある
「カーポート、ガレージの使用感」に関するアンケートでは、ガレージの耐久性に関して不満を持つ方が特に多かったです。
では、ビルトインガレージの場合はどうなのかというと、建物の構造に組み込まれているので、独立型のガレージに比べて耐久性は高いと言えます。
ただし、「きれいな状態を長く保つ」という意味においての耐久性は、独立型でもビルトインガレージでも条件は変わりません。
車の排気ガスやゴミが溜まり、壁や床などが汚れたり劣化する可能性がある点では、屋外にただ駐車するのと異なります。
対処法:定期的に清掃、メンテナンスをする
汚れやゴミを放置すると湿気を吸い取り、壁、床、天井等の仕上げ材を劣化させる恐れがあります。
仕上げ材が劣化すると見た目はもちろん悪くなりますし、害虫や害獣の巣になってしまうケースも。
そうならないためにも、数ヶ月に1度は清掃し、数年に1回は床や壁の補修をするなどの対策をおすすめします。
また、換気扇やシャッターなどの機械が絡む部分についても、ノーメンテナンスで数十年保てるものはほぼ存在しないので、施工した業者に問い合わせて定期メンテナンスを実施しましょう。
駐車スペースが狭い
2つ目は駐車スペースが狭いというパターンです。ガレージの幅を車が停められるギリギリの広さにしたばかりに、ドアを大きく開くと壁にぶつかってしまうということがあります。また、荷物の出し入れもしにくい場合があります。
更に、ガレージ内で車のメンテナンスも行いたいのに、狭くて作業しにくかったりメンテナンス用品を収納できるスペースがなかったりする場合もあります。
また、気をつけるべきなのが車の買い替えです。車種によって車の幅は大きく異なるため、買い替えた際はガレージに入らなくなってしまうことがあります。家族が増えてファミリーカーに買い替えたいのに、入らないから断念せざるを得ないという場合があります。
対処法:ガレージの設置目的を固めておく
基本的にはガレージの幅には余裕を持たせておくことが大切です。余裕を持たせておけば、ドアの開けしめも荷物の出し入れもしやすくなります。
後は、ビルトインガレージを何のために設置するのか、固めておくことが大切です。「駐車できれば十分」「車のメンテナンスもしたい」「収納スペースとして使いたい」など。設置目的を固めておけば、必要なガレージの広さも明確になり、後悔することがなくなります。
対処法:ライフプランまで考慮して設置する
ビルトインガレージはライフプランまで考慮したうえで設置しましょう。家族構成が変化した場合、車種を変更しないといけない可能性があるためです。
「将来子どもが増えるので、ファミリーカーが収まるようにしたい」「今後は夫と妻両方車を運転するので、2台停められるようにしたい」など、将来について考えましょう。
天井が低い
天井が低くて使いにくいというのもガレージのよくある後悔です。天井の高さが180cmくらいしかないと、背の高い車を入れにくかったり、背が高い人が照明に頭をぶつけてしまったりする恐れがあります。
また、天井が低いと圧迫感を感じてしまい、ガレージの中の居心地が悪くなってしまうという問題もあります。
対処法:天井を高めにする
背の高い車を所有する予定の方は、可能であればガレージの天井を高めにすることをおすすめします。将来車を買い替えることも計算に入れて設計することが大切です。
天井の高さが2.5m前後もあれば、圧迫感を感じることもなく、理想的です。
その他細かい点ですが、天井を高くできない場合は、せめて照明をダウンライトにするのがおすすめです。ダウンライトは天井に組み込むため、天井が低いガレージでも邪魔になりにくいメリットがあります。
2階リビングが使いにくい
1階部分をビルトインガレージにする場合、リビングを2階に設けざるを得ない可能性があります。しかし、2階リビングは使いにくいと感じるケースもあります。
リビングが2階にあると生活動線が長くなってしまいます。帰宅後の疲れている状態で階段を昇るのがストレスになる場合もあります。
対処法:ホームエレベーターの設置を検討する
敷地に余裕があるなら、1階にリビングを設けることは可能です。敷地に余裕がなく、2階にリビングを設けざるを得ない場合は、ホームエレベーターの設置を検討してみても良いかもしれません。
ホームエレベーターがあれば、ストレスなく2階リビングを利用できます。ただし、エレベーターの設置費用がかかってしまう点には注意が必要です。
費用が高い
ビルトインガレージは設置費用が高い点にも注意が必要です。ビルトインガレージの設置費用が高いために、住居の他の部分に費用を使えなくなってしまう場合もあります。
対処法:シンプルでコンパクトなガレージにする
シンプルでコンパクトなガレージにすれば費用は抑えられます。たとえば「ガレージの幅を狭くする」「シャッターをなくす」「収納場所をなくす」などです。
しかし、ガレージの機能を減らせば当然使い勝手が悪くなってしまいます。「何を重視したいのか、何なら妥協しても良いか」をよく考えることが大切です。
排気ガスが充満してしまう
ビルトインガレージは排気ガスに悩まされることも多くあります。排気ガスによって壁やシャッターが汚れてしまうことがあります。マフラーの後ろにあたる部分は特に汚れやすく、簡単には取れない頑固な汚れが付くこともあります。
更に、ビルトインガレージは居住スペースと繋がっているため、排気ガスが居住スペースまで広がり、家族がストレスを感じる場合もあります。また、排気ガスは一酸化炭素中毒になってしまうリスクもあるので注意が必要です。
対処法:大型の換気扇を設置する
排気ガス対策としては、大型の換気扇を設置することが挙げられます。換気力の高い換気扇なら、効率的に排気ガスを追い出すことが可能です。それでも換気力が不足しているなら、換気扇を2台設置することを検討しましょう。
大型の換気扇を設置することは湿気対策にも繋がります。湿気がこもると、ガレージ内がカビ臭くなったり、車が錆びてしまったりする可能性があります。
エンジンやシャッター音がうるさい
エンジンやシャッター音がうるさいのもよくあるビルトインガレージの悩みです。
エンジンをかけると、音が居住スペースまで伝わってしまう場合もあります。寝室が近くにある場合、睡眠の妨げになってしまう可能性もあります。小さい子どもや音が敏感な方がいる場合は特に注意が必要です。
また、シャッターの開閉音がうるさいと感じる場合もあります。シャッター音に関しては家族だけでなく、近隣住民の迷惑になる可能性もあります。
対処法:ガレージの近くに寝室を設置しない
エンジン音に関しては、住居の間取りを工夫して解決する手があります。寝室や音が敏感な方の個室は、ガレージの近くには設置しないようにしましょう。反対に、トイレや浴室などは、ガレージの近くにあってもそこまで悪影響はありません。
対処法:音が静かな電動シャッターを選ぶ
電動タイプのシャッターは一定の速度で開閉するので、比較的音が静かです。近隣住民との騒音トラブルを避けたい場合は電動シャッターを検討しましょう。
ただし、電動シャッターにすると費用が高くなる点には注意が必要です。電気配線工事の費用もかかります。また、故障のリスクがある点にも気をつける必要があります。
とはいえ、電動シャッターはリモコンで操作できるので楽ですし、手も汚れません。メリットも多くあるので、検討してみることをおすすめします。
ビルトインガレージの設置にはメリットも存在する

写真:27帖の大きなビルトインガレージのある平屋の家
ネット出典:創建ホーム
ビルトインガレージのよくある後悔パターンを解説してきましたが、ビルトインガレージの設置にはメリットも多く存在します。悪い面だけでなく良い面も見たうえで設置を検討することが大切です。ビルトインガレージの代表的なメリットは次の4つです。
- 荷物の出し入れがしやすい
- 愛車を大切に守れる
- 雨に濡れずに出入りできる
- 趣味スペースとして活用しやすい
ひとつひとつのメリットについて詳しくみていきましょう。
荷物の出し入れがしやすい
ビルトインガレージは居住スペースとの距離が近く、荷物の出し入れがしやすいのがメリットです。重い物もストレスなく運ぶことができます。また、雨の日も荷物を濡らすことなく出し入れすることが可能です。
愛車を大切に守れる
ガレージはカーポートよりも愛車を大切に守ることが可能です。壁があるため、車が横殴りの雨や雪の被害に遭う心配がありません。また、紫外線からもしっかり守れます。
ガレージは防犯性が高いのもメリットです。シャッターを閉めておけば、盗難やいたずらの心配が少なくなります。加えて、ビルトインガレージに関しては居住スペースから車の様子を確認できるため、盗難のターゲットにされにくいと言えます。
雨に濡れずに出入りできる
雨に濡れずに出入りできるのもビルトインガレージのメリットです。小さい子どもが雨に濡れて風邪を引いてしまう心配もありません。また、車椅子の方も雨に濡れるのを気にすることなく、慌てずに乗り降りすることが可能です。
趣味スペースとして活用しやすい
住居スペースとの行き来が楽なので、ビルトインガレージは趣味スペースとして活用しやすいです。子どもの遊び場やトレーニングルームとして使うのもおすすめです。
また、ガレージ内でバーベキューを楽しむこともできます。バーベキューに必要な道具もキッチンからすぐに持ってくることが可能です。
カツデンのカーハウス『CARKUREGA』という選択肢もある

ビルトインガレージのよくある後悔パターンとメリットを解説してきましたが、「ガレージがそもそも合わないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。ガレージが合わないと感じる方には、カツデンのカーハウス『CARKUREGA』をおすすめします。
『CARKUREGA』はガレージとカーポートの良い点を取り入れているのが特徴です。ガレージよりも開放感があり、駐車スペースの下で快適に過ごせます。また、カーポートと違い簡素なイメージがなく、おしゃれな雰囲気が強くて存在感もあります。
『CARKUREGA』の特徴は柱がスチール(高耐食性メッキ鋼板)で作られている点にもあります。スチールにすることで、細くしても十分な強度を持つことが可能です。
屋根もスチール(カラーガルバリウム鋼板)なので十分な耐久性があります。耐積雪は50cm(相当) 、耐風圧は42m/s(相当)です。
また、『CARKUREGA』はバリエーションが豊富で、住宅との相性を踏まえて設置できるのも魅力です。屋根の形状は、フラットと切妻屋根の2種類があります。切妻屋根なら天井がかなりの高さになるため、ガレージの「天井が低い」という問題も解消します。
更に、屋根の側面に取り付けられる破風材は、スチール・ウリンから選択可能です。スチールの破風材は5色から選択できます。屋根材も3色から選択可能です。
サイズは設置場所に合わせてmm単位で幅と奥行を調整可能であるため、「駐車スペースが狭い」という不満を抱く心配がありません。ただし、幅は4800〜5500mm、奥行は4800〜5500mmの範囲内での調整となります。
このように、ガレージにはないメリットや特徴も多くありますので、『CARKUREGA』の設置もぜひご検討ください。
まとめ
本記事ではビルトインガレージのよくある後悔パターンとその対処法について解説しました。
ビルトインガレージを設置する際は家族の生活動線を考慮することが大切です。2階リビングにしても生活しにくいと感じないか確認を取りましょう。場合によっては、ホームエレベーターの設置を検討しないといけません。
また、「何のためにビルトインガレージを設置するか」をしっかり考えておくことも大切です。目的を固めておくことで、ビルトインガレージに必要な広さや機能が明確になります。「余計な機能を付けて設置費用を高くしてしまう」「ガレージが狭くて使いにくい」といった、よくある後悔パターンを避けることが可能です。
その他、排気ガスが充満する問題やエンジン・シャッターの騒音問題についても対策を考えておく必要があります。
ガレージだと使い勝手が悪いと感じる場合は、カツデンのカーハウス『CARKUREGA』も検討してみてください。『CARKUREGA』はデザイン性と利便性を両立しているのが特徴であり、ガレージよりも住宅に適している可能性があります。















