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KATZDENブログ
2026.03.24 コラム

「本当はこう提案したいのに…」4割以上の住宅設計者が直面する予算の壁―データが示す住宅設計現場の「妥協のジレンマ」と住む人のリアルな満足度

美意識とは異なるものの採用せざるを得なかった仕様設備はありますか?

この記事の作成

二級施工管理技士/西日本支店長/販促企画部長 坂田 光穂
二級施工管理技士/西日本支店長/販促企画部長坂田 光穂

こんにちは。
カツデンの販促企画部長の坂田光穂です。

SNSなどで、家づくりに関する便利な情報を簡単に集められるようになった昨今。
「この最新設備を入れたい」「こんな間取りがいい」など、理想やこだわりを持って家づくりの打ち合わせに臨む方も多いのではないでしょうか。

しかし、自分の理想やこだわりをプロである住宅設計者に伝え、要望通りの家を建てたはずなのに、実際に住み始めてみると意外なポイントが「来客に自信を持って案内できない場所」になってしまっている方も多いようです。
そこで今回は、カツデンが実施した「住宅のプロと施主に聞く家の質と満足度」に関するアンケート結果を読み解きながら、家づくりの落とし穴と、本当に満足できる家づくりの秘訣をご紹介します。

立ちはだかる予算の壁。理想の提案か、予算の優先か―8割以上の住宅設計者が経験する提案と現実のジレンマ

はじめに、住宅設計者の現場で起きているリアルな葛藤を見ていきましょう。

住宅設計者に、「施主への提案時、『これ以上説明しても要望が通らない(理解を得られない)』と諦めを感じてしまうのはどのような場面か」と尋ねたところ、最も多かった回答は『見積り金額を提示したとき(33.1%)』でした。

これは『図面(プラン)を提示したとき』や『デザインの意図やこだわりを説明したとき』の回答を大きく上回っています。
プロの意図や空間設計においての最適な提案を伝えきる前に、シビアな費用の壁によって提案がストップしてしまう現場の苦悩が浮き彫りになっています。

そうした予算の壁に直面し、結果的に提案を妥協せざるを得ないケースはどの程度あるのでしょうか。
美意識とは異なるものの採用せざるを得なかった仕様設備はありますか?

「これまでに、ご自身の美意識とは異なるものの、採用せざるを得なかった仕様・設備はあるか」と尋ねたところ、8割以上が『何度もある(30.2%)』『たまにある(53.8%)』と回答しました。

さらに、「ご自身の美意識とは異なる仕様を採用した理由」は、やはり『施主の予算意識(コストパフォーマンス重視)(42.3%)』が圧倒的な1位となっています。

住宅設計者が提示するプランが、土地の特性や住む人に合った空間設計、長期的な暮らしやすさを考え抜いた上での提案であることは言うまでもありません。
しかし現実には、「予算の壁」を前にその提案を取り下げ、結果として施主側の意向を優先する形で着地する場面が多々あることがうかがえます。
過去の住宅設計において、本来は別の仕様を提案したかったが、予算や施主の意向により妥協せざるを得なかった場所はどこですか?

そして、実際に「本来は別の仕様を提案したかったが、予算や施主の意向により妥協せざるを得なかった場所」を具体的に尋ねたところ、『ドア(28.4%)』『床材(26.4%)』『キッチン(26.2%)』が挙がり、さらに『階段(25.6%)』も僅差で続く結果となりました。

いずれも空間全体の印象や家の質を大きく左右する要素が並び、家の要となる設備においても妥協を余儀なくされている実態が見て取れます。

では、提案を取り下げて仕様を変更した結果は、後々住む人の「満足度」にどのような影響をもたらすのでしょうか。

妥協がもたらす意外な影響。データから見えた、住んでからわかるリアルな満足度

ここからは、実際に家を建てた施主側のデータを見ていきます。
新築時、ご自身の住まいに人を招いた際、あえて案内しなかった、または説明を省略した場所はどこですか?

直近5年以内に注文住宅を建てた方に「新築時、ご自身の住まいに人を招いた際、あえて案内しなかった、または説明を省略した場所(自信がない場所・こだわらなかった場所)」について尋ねたところ、『特にない』を除いた1位は『階段(21.0%)』で、『玄関(14.3%)』『リビング(14.3%)』『ダイニング(10.3%)』と続きました。

住宅設計者への前の設問で「妥協せざるを得なかった場所」として上位に挙がっていた「階段」が、施主にとっても「自信がない・こだわらなかった場所」になってしまっているという、プロの懸念が表れる結果となりました。

なぜ、空間の中でこれほど大きな存在感を持つ階段が、自信がない・こだわらなかった場所になってしまったのでしょうか。
その背景には、施主が家づくりにおいて抱きがちな「優先順位の偏り」があります。
住宅価格が同じであれば、あなたはどちらの家を選びますか?

「住宅価格が同じであれば、どちらの家を選ぶか」について尋ねたところ、8割以上の施主が、階段・手すりなどよりも『キッチン・風呂・トイレに強いこだわりがある家(82.5%)』を優先すると回答しています。

限られた予算の中で、空間の見栄えよりも「水回りの設備グレード」や「目先の機能性」に予算を集中させてしまいがちな、エンドユーザー特有の心理が浮き彫りとなりました。

このように水回りや機能性に予算配分を偏重して見栄えを削ってしまった結果が、「自信がない・こだわらなかった場所」を生み出していると言えるかもしれません。

「実際に住む人のためを想って提案しても、予算の壁で採用されない」―住宅設計現場でよくあるそのような妥協が、結果的に住む人の将来の満足度を下げてしまっていると言えます。

施主の意向に沿う形でプロが自らの美意識を飲み込むことは、果たして本当に住む人のためになっているのか、そんな現場のジレンマとも言える課題が、浮き彫りとなる結果となりました。

「全体の調和」を描くプロのしごと―住む人の総合的な満足度の正解はSNSでは不十分な可能性

今回の調査結果が示す通り、予算の壁や施主の希望を前にすると、施主の意向を尊重するあまり、最適な提案を飲み込んでしまう場面も多いことが分かりました。
もちろん、人間同士のやり取りなので、そういった事象が発生することは致し方ないことです。
しかし、その譲歩が必ずしも住む人の「真の満足度」に繋がるとは限らないことも、調査結果から読み解くことができるのではないでしょうか。

断片的な「施主の要望」を整理し、土地の特性やライフスタイルに合った「空間全体の調和」を描くのは、プロである住宅設計者の仕事です。
なぜその設計・設備が必要なのか、もう一歩踏み込み、プロとしての視点と提案を施主としてどう受け取るのかが、家づくりにおいては非常に重要だと言えるでしょう。

調査概要:「住宅のプロと施主に聞く家の質と満足度」に関する意識調査
【調査期間】2026年2月25日(水)~2026年2月27日(金)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,008人(①504人/②504人)
【調査対象】調査回答時に①住宅設計者/②直近5年以内に注文住宅を建てたと回答したモニター
【調査元】カツデン株式会社(https://kdat.jp/)
【モニター提供元】サクリサ

住む人の「真の満足」を叶える。妥協なき提案を後押しするカツデンの階段・手すりシリーズ

・階段手すり
木製造作階段の上に設置するタイプの手すり。
階段を壁で囲わず、スチール手すりにすることで、空間が開けて広々と感じられるようになります。
お子様でも握りやすい横桟、側面からの落下を抑制するガラスなど、目的や用途に合わせて面材を選択することができます。
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・シースルー階段『ObjeA(オブジェア)』
ささら桁、手すり、段板がカスタマイズでき、様々な間取りへの対応力とシンプルなデザインが魅力の人気No.1シースルー階段
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・箱段板階段『Gradea(グラディア)』
大空間に見劣りしない圧倒的な存在感。訪れる人を魅了し、心癒される空間へ。『Gradea(グラディア)』と描く理想の暮らしを。
製品紹介 詳細

・シースルーらせん階段『Modelia(モデリア)』
ファッションモデルを思わせる、細く気品ある佇まいから名付けられました。
「スチール製らせん階段はオーダーメイド」の常識を覆し、国内で唯一、デザインと強度を高いレベルで両立した規格化商品です。
水平垂直のラインが多い室内空間で、3次元の曲線が「ありきたりじゃない家」をつくり出します。
製品紹介 詳細

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