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2024.09.22 コラム

カーポートを後付けする方法とは?流れやポイント、注意点について解説!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

カーポートを住宅に後付けしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。カーポートを設置することで、車を雨や直射日光、鳥の糞から守ることができるので、迷っているなら付けることをおすすめします。

本記事ではカーポートを後付けする方法について解説します。カーポートを後付けする流れやポイント、注意点についてまとめました。

本記事を読むことでカーポートをスムーズに設置できるようになります。カーポートの設置に興味がある方はぜひ参考にしてください。

カーポートとは?


写真:カースペース | ネスカ
ネット出典:LIXIL

カーポートとは屋根が付いた簡易車庫のことを指します。ガレージとは異なり、屋根と柱のみで構成されているのが特徴です。カーポートの側面には壁はありませんし、出入り口にはシャッターも付いていません。最小限のパーツのみで構成されているため、安く設置できます。

カーポートの屋根はポリカーボネートと呼ばれる樹脂で作られることが多いです。スチールやアルミなどの金属で作られることもあります。柱はアルミで作られるのが一般的です。

新居を建てた際には、カーポートも一緒に設置するのがよくあるパターンです。また、新居を建てた後も、カーポートは後付けすることができます。

カーポートを後付けするメリット

カーポートを設置することで、雨や鳥の糞などから車を守ることができます。車が汚れにくくなるので、洗車の頻度を減らすことにも繋がります。

カーポートを後付けするメリットはそれだけではありません。カーポートがあることで雨の日でも濡れることなく、乗り降りすることが可能です。また、カーポートは種類によっては、直射日光を遮断してくれるので、真夏でも車内が暑くなりにくくなります。

カーポートを後付けする方法


写真:カーポート FⅡ(2台用・3台用) 木調タイプ 追加
ネット出典:三協アルミ

カーポートの後付けは基本的にプロに相談する必要があります。製品を購入して自分でDIYするのはかなり難しいですし、安全面の観点からいっても良くありません。また、カーポートを設置するには基礎工事も必要ですし、かかる手間が膨大です。

では、どこに相談すれば良いかというと、候補は次の3つです。

  • メーカー・リフォーム会社に頼む
  • 地元の工務店に頼む
  • ホームセンターに頼む

各依頼先について詳しく解説していきます。

メーカー・リフォーム会社に頼む

カーポートを販売しているメーカーや、メーカーと業務提携しているリフォーム会社にカーポートの後付けを依頼することができます。

メーカー・リフォーム会社のメリットは、安心して依頼できる点です。特に大手のメーカーなどは、施工技術に関することや施工事例がホームページに記載されている場合が多く、それらの情報から優良な企業かどうかを判断することができます。

また、SNSやレビューサイトで、実際に施工を依頼した人の評価を見ることも可能です。加えて、業者にもよりますが、工事後の保証が手厚い場合もあります。

デメリットは、施工費用がどうしても高くなってしまう点です。とはいえ、安心して依頼できる点は大きいと言えます。

地元の工務店に頼む

工務店とは、ハウスメーカーなどと明確に定義が分かれているわけではありませんが、狭い範囲で営業を行っているのが特徴です。

工務店のメリットは、費用を安く抑えてくれる点です。大手のメーカーなどは、人件費や広告費にお金をかけている分、どうしても施工費用が高くなってしまいます。

また、工務店にカーポート設置を実際に依頼した人が近所にいるなら、その人に話を聞いてみて、安心して依頼できる工務店かどうか判断することが可能です。

ただし、ネット上には施工事例や口コミなどの情報は少ないことが多いです。そのため、工務店としての技術力がどの程度なのか分からない場合もあります。

ホームセンターに頼む

ホームセンターはメーカーや小売店から仕入れた商品を販売しています。一部のホームセンターでは、カーポートを購入する際に設置も依頼することが可能です。ホームセンターが工事するわけではなく、提携している工務店が行います。

ホームセンターのメリットは、やはり身近な存在なので依頼のハードルが低いことです。また、実店舗のスタッフさんに相談できるのも、ハードルが低い理由の1つです。ただし、そのスタッフさんがカーポートの後付けに詳しいかどうかはわからない点は注意しましょう。

カーポートを後付けする流れ


写真:カーポートSC 1台用
ネット出典:カーポート専門館

カーポートを後付けする流れについて解説します。あくまで例であり詳しい流れは業者によって変わりますが、だいたい次の流れで設置されると思って良いです。

  • 業者を選ぶ
  • 見積もり
  • 契約
  • 工事

各工程で何をすれば良いかについて詳しく解説していきます。

業者を選ぶ

まずは、どの業者にカーポート後付けを依頼するか決める必要があります。ホームページから過去の施工事例などを確認したり、実際にその業者に設置を依頼した人の話を聞いてみたりして、どの業者なら安心して依頼できるか考えます。

業者が決まったら、電話やメールなどで問い合わせます。問い合わせ方法はホームページに書かれている場合が多いです。カーポートの後付けを依頼したいことを話すと、初回の打ち合わせの日をいつにするか聞かれるので、事前に日程候補を考えておくと良いです。

見積もり

打ち合わせでは、どのようなカーポートを設置したいか業者に伝える必要があります。カーポートのサイズや柱の位置、柱・屋根のカラー、オプションの有無、など。自分では決められない箇所については、業者の方に相談しアドバイスをもらうなどします。

また、カーポートを設置する場所の下見を、業者の方にお願いする必要があります。

その後、見積もりをとってもらいます。見積もり書を見て、カーポートの本格価格や施工費用、施工日程などが納得いくものか確認します。

契約

見積もり書を見て納得いく場合は契約を行います。納得いかない場合は、価格交渉を行ったり、他の業者に見積もりを取ってもらったりします。複数社に見積もりを取ってもらうのは時間がかかりますが、価格相場を知ることができるメリットがあります。

工事

契約を交わしたらカーポートの工事が始まります。カーポートを建てる際はまず、柱を立てるためにコンクリートで基礎固めをしないといけません。柱を立てたら、カーポートを組み立てていきます。完成したら最終チェックを行って納品、というのが基本的な流れです。

使いやすいカーポートを設置するためのポイント


写真:階段 エクスティアラ ルーフ
ネット出典:YKK AP株式会社

続いて、使いやすいカーポートを設置するためのポイントを解説します。ポイントは次の3つです。

  • 車の出し入れのしやすさを考慮する
  • 製品の耐積雪・耐風圧を確認する
  • 防犯面も意識して設置する

1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

車の出し入れのしやすさを考慮する

カーポートを後付けする場合、車の出し入れのしやすさを考慮することが大切です。車を柱にぶつけてしまうと、車が凹んでしまう場合もあります。カーポートを設置した結果、柱が邪魔になり出し入れしにくくなった、ということにならないようにしましょう。

製品の耐積雪・耐風圧を確認する

カーポートは製品によって耐積雪量・耐風圧強度が異なります。耐積雪量・耐風圧強度に関しては、住んでいる地域に合わせる必要があります。

一般的なカーポートの耐積雪量は20cm程度です。しかし、北海道・東北など雪が多い地域では、もっと耐積雪量が多いカーポートの方が良いです。具体的には、耐積雪量が100cmや200cmの製品を必要に応じて選ばないといけません。

また、沖縄や九州など台風の通り道によくなる地域の場合は、耐風圧強度が高い製品を選ぶ必要があります。耐風圧強度は38m/秒程度の製品が多いですが、中には42m/秒以上の製品もあるので、必要に応じて検討しましょう。

防犯面も意識して設置する

カーポートは防犯面も意識して設置する必要があります。というのも、カーポートを足場にして空き巣に侵入される可能性があるのです。

足場にされないためには、カーポートの位置をベランダや窓からなるべく離す必要があります。

とはいえ敷地の広さや間取りの関係で、どうしても距離を取れない場合もあるかと思います。その場合は、人感センサーライトなどで防犯対策するのがおすすめです。人感センサーライトは、不審な人物が近づいてきたときに、明るく照らしてくれます。

カーポートを後付けする際の注意点


写真:カーポート・駐車場 アートポート
ネット出典:株式会社タカショー プロユース

続いて、カーポートを後付けする際の注意点について解説します。注意点は次の2つです。

  • 建ぺい率を確認する
  • 建築確認申請について確認する

これら2つはきちんと事前確認すれば大丈夫ですが、確認を怠ると後々トラブルに発展することもあります。1つ1つの注意点について詳しく解説します。

建ぺい率を確認する

カーポートを設置する場合は、建ぺい率を確認することが大切です。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築物面積の割合のことです。たとえば、カーポートが敷地の半分を占めている場合、建ぺい率は50%ということになります。

建ぺい率は建築基準法によって何%まで良いかが決められています。何%かは地域によって異なるので、自分の地域の基準を調べないといけません。分からない場合は、市役所に行って質問しましょう。都市計画課などに案内されて教えてくれます。

なお、地域によっては建ぺい率の基準を超えていても、緩和措置を受けられることもあります。

建築確認申請について確認する

建築確認申請が必要かも確認することが大切です。建築確認申請とは簡単に言うと、建築物がしっかり法律に則って作られているか事前確認するための手続きのことです。カーポートも、場合によっては建築確認申請が必要になります。

建築確認申請が必要であるにも関わらずやらずに工事した場合、罰金が課せられる可能性もあるので、必ず確認を取りましょう。

カツデンのカーハウス「CARKUREGA」

カーポートの後付けを計画しているものの、まだどのカーポート製品にするか決めていない、という方も多いかと思います。製品選びに悩む方は、カツデンのカーハウス「CARKUREGA」はいかがでしょうか?

カツデンは「カーハウス」という新しい製品を開発しました。「CARKUREGA」はカーポートのデザイン性とガレージの快適性を両立しているのが特徴です。「CARKUREGA」はシンプルで圧迫感を感じにくいデザインでありながら、愛車をしっかりと守れます。

また、オプションで側面格子を片面、もしくは両面に付けることが可能です。カーポートは通常、側面にはなにもありません。側面格子を設けることでまさに「車を駐めるための家」という雰囲気になり、デザイン性がアップします。

「CARKUREGA」は柱がアルミではなくスチールになっています。スチールは丈夫であるため、柱を細くしても十分な耐久性を維持します。また、カツデンのスチール加工技術によって、接合部の溶接跡が目立たなくしており、美しいデザインを実現しています。

「CARKUREGA」に興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

製品紹介 詳細
「CARKUREGA」詳細・価格>>

まとめ

本記事ではカーポートの後付け方法について解説しました。カーポート後付けを依頼できる業者の種類や後付けの流れ、ポイント、注意点などがお分かりいただけたかと思います。

カーポートがあることで、車を雨や直射日光からしっかり守ることができ、車を長持ちさせることにも繋がるので、迷っている方は後付けすることをおすすめします。

カーポートを後付けする場合、駐車しやすさや耐積雪・耐風圧、防犯面を意識して製品・設置場所を決めることが大切です。また、建ぺい率の確認や建築確認申請の必要有無の確認も忘れないようにしましょう。

また、カツデンでは「CARKUREGA」というカーハウスを提供しています。購入するカーポート製品がまだ決まっていないなら、「CARKUREGA」もぜひご検討ください。

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