サイクルポートの設置に興味があるものの、「サイクルポート」で検索すると関連ワードなどに「意味ない」と表示されることもあり、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。結論、サイクルポートはきちんと目的を持って設置すれば、後悔することはありません。
本記事では「サイクルポートは意味ない」と言われる理由や、サイクルポートのメリット、設置のポイントについて解説します。
本記事を読むことでサイクルポート設置後に後悔することがなくなります。サイクルポートに興味がある方や、自転車を置く場所に困っている方はぜひ参考にしてください。
サイクルポートとは?
写真:カツデン/サイクルポート
サイクルポートは自転車を停めておく専用スペースのことであり、雨などから守れるように屋根があります。サイクルポートを設置することで、自転車を大切に扱えるようになるのに加え、自転車を一箇所にすっきりまとめることが可能です。
サイクルポートが意味ないと言われる理由
写真:カツデン/サイクルポート
「サイクルポートは意味ない」と言われる理由としては、次の3つが挙げられます。
- 費用がかかる
- 横殴りの雨から自転車を守れない
- 有効活用できなくなった
この3つに関しては、サイクルポートのデメリットと言えることは確かです。ただ、事前にデメリットを把握し、対策を立てておけば問題ありません。
1つ1つの「意味ない」と言われる理由と、対処方法について詳しく解説していきます。
費用がかかる
サイクルポートはどうしても設置費用がかかってしまいます。そのため、わざわざ設置しなくても、自転車は庭やカーポートに置いておけば良いと考える方もいるかもしれません。
サイクルポート自体の値段はそれほどでもないのですが、リフォーム会社に設置してもらう場合、設置費用がかかります。また、土間コンクリートを打設する必要もあります。
サイクルポートの設置費用は、トータルで30〜40万程度かかる場合が多いです。例えば、以下のガーデンプラスのリフォームでは、施工金額が40万円となっています。自転車を3台以上停められる大きめのサイクルポートの場合は、この程度かかってきます。
参考:ご家族の生活に合わせて使いやすくした外構リフォーム工事
また、以下のリフォームは施工金額が30万円と記載されています。こちらは自転車が2台停められる小さめのサイクルポートとなっています。
このようにある程度費用はかかります。ただ、その分サイクルポートには多くのメリットがあります。それに、自転車を狭い場所に置くと出し入れが大変になります。特にカーポートに置くと、出し入れする際に車を傷つけてしまう恐れがあります。
対策:値段が安い製品を探す
値段が安いサイクルポートも中にはあります。
たとえば、テントタイプのものは比較的安価なうえに、業者に依頼しなくても自分で組み立てられるので費用を抑えられます。ただし、雨風に晒されるとすぐに駄目になってしまう可能性が高い点は覚悟しないといけません。お試しとしてテントタイプを購入するのは良いですが、長期間使うとなると厳しい面があります。
コスパを重視する場合、耐久力やデザイン性を犠牲にしなくてはいけません。
後は、サイクルポートの幅を狭くすれば費用は抑えられます。ただ、狭すぎると出し入れの際にぶつかってしまいます。あくまで目安ですが、自転車同士の間隔が20cm以上であれば出し入れしやすいので、それ未満にならないようにサイズを調整してみましょう。
横殴りの雨から自転車を守れない
サイクルポートは両側に壁が付いていない場合が多いため、横殴りの雨から自転車を守ることはできません。そのため、多少は自転車が濡れてしまいます。
また、サイクルスタンド(ラック)が付いていない場合、風が強い日は自転車が倒れてしまい、自転車に傷がついてしまう可能性もあります。
とはいえ、屋根は付いているわけですから、通常の雨や雪からはしっかり守ってくれます。
対策:雨風が強いときは室内に入れておく
雨風が強い場合は自転車を家内に入れておくのが無難です。台風のときは外出することもないですし、玄関に置いても邪魔にはなりません。
台風ほど強い雨でないなら、自転車カバーを被せておくのもありです。取り付けが若干面倒ですが、雨の被害から自転車を守ることができます。
有効活用できなくなった
サイクルポートを設置した後に、使わなくなってしまわないか不安な方もいるかと思います。4台停められるサイクルポートに1台しか停めていないようなら、設置費用が無駄になってしまいます。
たとえば、サイクルポートに置くのが面倒になり、結局カーポートに置くようになってしまった。子どもが大きくなり、自転車に乗らなくなった。健康のために自転車通勤を考えていたが、面倒になって電車通勤になってしまった。このようなことが考えられます。
対策:将来のことも考えて設置する
サイクルポートのサイズや場所は、将来ライフスタイルや家族構成が変わることも踏まえて検討することが大切です。将来のことを考えず設置すると、ライフスタイルに合わなくなってしまい、有効活用できなくなってしまいます。
たとえば、「将来下の子どもが自転車に乗ると思われる。でも、下の子どもが乗る頃には上の子どもがバス通学に変わるかもしれない」というように将来の状況をイメージし、サイクルポートのサイズを決めます。
サイクルポートの場所を検討する際は、自転車の使用頻度や生活動線を意識しましょう。たとえば、「みんなよく自転車を使うから、玄関から近い場所の方が便利かも」などです。
サイクルポートを設置することのメリット
写真:カツデン/サイクルポート
サイクルポートのデメリットを解説してきましたが、もちろんメリットも多くあります。サイクルポートを設置することのメリットは次の4つです。
- 自転車の劣化を防げる
- 盗難を防げる
- 自転車が風で倒れるのを防げる
- デザイン面に優れた製品もある
サイクルポートの悪い面だけでなく良い面も知った上で設置を検討することが大切です。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
自転車の劣化を防げる
自転車の劣化を防げるのがサイクルポートの代表的なメリットです。屋根があるため、台風でもない通常時の雨なら防ぐことができます。
雨に何度も濡れると自転車が錆びてしまいます。錆びると見た目が悪くなるだけでなく、チェーンの回転が悪くなってスピードが出にくくなったり、ブレーキが錆びて安全性が下がったりすることもあります。
雨だけでなく、鳥の糞やゴミの付着も防ぐことができます。また、直射日光によって自転車のゴムが劣化することも防げます。
盗難を防げる
サイクルポートは盗難を防げるメリットもあります。
マンションの駐輪場は防犯カメラが付いていることもあるため、一軒家の自転車の方が狙われやすいです。自転車を盗まれないようにするには、鍵を2つかけることが大切です。2つかければ盗むのに時間がかかるので、諦めて他の自転車を狙うことが多いです。
サイクルポートがあれば、柱や輪止めにチェーンやワイヤーで自転車を繋いでおくことができます。
自転車が風で倒れるのを防げる
サイクルポートにはオプションでサイクルスタンド(ラック)を付けられる場合があります。サイクルスタンド(ラック)があれば、自転車が風で倒れる心配がありません。倒れると自転車に傷がついたり、他の自転車にぶつかったりする恐れがあります。
デザイン面に優れた製品もある
サイクルポートの中にはデザイン面に優れたものもあります。住宅の外観と調和するタイプのものを選ぶと良いです。
カラーに関しては門扉やフェンスなどの周囲のエクステリアと合わせることが大切です。門扉などが黒いならサイクルポートも黒い方が統一感が出ます。
その他サイクルポートを設置する際に考えるべきこと
写真:カツデン/サイクルポート
その他、サイクルポートを設置する際に考えるべきことを3つ紹介します。
- サイクルポートの種類
- サイクルポートの素材
- サイクルポートの設置場所
これらの項目についても検討することで、家族の使いやすさや好みに合ったサイクルポートを選択しやすくなります。1つ1つの検討事項について詳しく解説していきます。
サイクルポートの種類
サイクルポートは3つの種類があります。
- テントタイプ
- カーポートタイプ
- 物置タイプ
テントタイプは先程説明したとおり簡単に設置できますが、耐久力が低いのが難点です。
カーポートタイプは屋根がついているが壁がないタイプであり、こちらはリフォーム会社に施工を依頼する必要があります。テントタイプより費用はかかりますが、耐久力があり長く使い続けることが可能です。
物置タイプは物置のように四方が壁に囲まれているタイプです。こちらは横殴りの雨からも確実に自転車を守れるのが強みです。反面、出し入れの手間がかかるのが難点なので、自転車に乗る頻度が少ない方におすすめできます。
サイクルポートの素材
サイクルポートは次の3つの素材から作られることが多いです。
- 木
- スチール
- アルミ
木のサイクルポートはナチュラルな雰囲気が魅力です。ただ、雨に弱く、腐ってしまう可能性も高いです。防腐処理を施してあったとしても、メンテナンスは必要になってきます。
スチールは強度が高いのがメリットです。スチールのサイクルポートは細くてシャープなデザインにすることもできます。ただ、錆びやすいので防錆処理がされているものを選びましょう。とはいっても、カツデン以外でスチールのサイクルポートを作っている会社はほとんどないと思いますが・・・。
アルミは軽くて錆びにくいのが特徴です。錆びにくいので、長期間綺麗な状態のまま使えます。ただし、耐久力はスチールに劣ります。
サイクルポートの設置場所
サイクルポートの設置場所は利便性に関わるので重要です。設置場所の例としては次の3つが挙げられます。
- 主庭
- 玄関アプローチ
- 住宅の横
主庭はスペースを確保しやすいのがメリットです。広々とした主庭なら、家族全員分の自転車を収納できる大きめのサイクルポートも設置しやすいです。
玄関アプローチとは住宅の門から玄関までの道を指します。玄関アプローチに設置すると、自転車を使う際に無駄な移動がなくなるのがメリットです。
自転車の数が少ないなら、住宅の横の狭い場所に設置するのもありです。敷地内の使っていないスペースを有効活用することができます。
1つ注意点ですが、給湯器の近くに設置するのは避けましょう。熱排気が直接自転車に当たるので、塗装が剥がれてしまう可能性があるためです。
カツデンのサイクルポートについて
写真:カツデン/サイクルポート
カツデンは階段製品を提供しているメーカーですが、実はサイクルポートも提供しています。カツデンの階段はスチール製でシンプルかつ美しいのが特徴ですが、カツデンの「サイクルポート」もそれに倣いスチール製のシンプルデザインとなっています。
スチールは耐久力に優れています。「CyclePort」は細いデザインを採用しながらも、風や雪に耐えられるだけの強度を実現しており、安心して使い続けることが可能です。
また、高耐食メッキ鋼板を採用しており耐食性にも優れています。スチールは本来錆びやすいのですが、メッキ処理を施しているため「CyclePort」は雨に強くなっています。
雨音を消す消音効果も完備されており、機能面・デザイン面の両方が優れています。形状バリエーションは「K型」と「T型」の2つです。カラーは「ダークグレー」のみです。
「せっかく設置するならデザイン性に優れたものが良い」という方はカツデンの「サイクルポート」がおすすめです。
製品紹介 詳細まとめ
本記事ではサイクルポートのメリット・デメリットについて解説しました。
サイクルポートの設置は「意味ない」訳では決してありません。サイクルポートの設置は自転車を大切に扱うことに繋がります。雨風や直射日光から自転車を守れますし、盗難の被害も防ぎやすくなります。
また、デザイン性に優れた製品も多くあります。住宅の雰囲気に合ったデザイン・色のサイクルポートを設置すれば、住宅の外観を損なう心配もありません。
カツデンの「CyclePort」はスチール製のシンプルデザインで、どのような住宅にも合わせやすいのが特徴です。耐久力にも優れているため、ぜひ購入をご検討ください。