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2024.04.03 コラム

おすすめのサイクルポート9選!種類別に解説

この記事の監修

インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士 池本 華絵
インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士池本 華絵

サイクルポートを設置したいと思うものの、どの製品が良いかわからない、という方も多いのではないでしょうか。サイクルポートは製品によって使い勝手や雨の防ぎやすさ、耐久力などが異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

本記事ではおすすめのサイクルポートについて解説します。サイクルポートを3種類に分類分けし、その中で3つずつ紹介していきます。

幅広いサイクルポートを紹介するので、お気に入りの製品が1つは見つかるかと思います。サイクルポートに興味がある方は、ぜひお読みください。

サイクルポートとは?


写真:カツデン/サイクルポート

サイクルポートは自転車を停めておくためのスペースのことです。

自転車を自宅のどこに置いておくかは悩みどころ。カーポートに車と一緒に置いている方も多いです。しかし、カーポートに置くと車にぶつけて傷つけてしまう恐れがあります。そのため、自転車専用の置き場所ができればあった方が良いです。

サイクルポートはカーポート同様に屋根がついており、雨から自転車を守ることができます。雨に濡れると自転車は錆びてしまうことがあります。また、雨だけでなく鳥の糞や直射日光からも守ることができます。

自転車を綺麗に長く使うためにも、サイクルポートの導入をおすすめします。

おすすめのサイクルポート一覧

サイクルポートは大きく次の3タイプに分けることが可能です。

  • テントタイプ
  • カーポートタイプ
  • 物置タイプ

この3タイプは見た目やサイクルポートとしての性能が大きく異なります。サイクルポートを購入する場合、3タイプのうちどれを選ぶかがまず重要です。

各タイプの特徴とおすすめのサイクルポート製品について詳しく解説していきます。

テントタイプ

テントタイプはテントのようなシートで自転車を包むように収納できるタイプです。チャックが付いており、収納後は閉めて見えない状態にすることができます。

テントタイプのメリットは自分で組み立て・設置ができることです。また、値段も安い場合が多いので、手軽に利用したい場合におすすめです。また、未使用時は畳んでおくことができるため、家の敷地を無駄にすることがありません。

デメリットは耐久力が低いことです。強風で倒れてしまったり破れてしまったりする場合があります。長期間利用するのには適していません。「少しの期間自転車を使う必要があるので、その間停める場所が欲しい」という場合は、テントタイプは便利です。

テントタイプの中でおすすめのものは次の3つです。

  • 南栄工業「サイクルハウス QUICK 2台用」
  • 平城商事「ヒラキ サイクルハウス (シルバー/ネイビー) 」
  • アイリスオーヤマ「サイクルハウス 1~2台用」

南栄工業「サイクルハウス QUICK 2台用」



写真:サイクルハウス QUICK 2台用
ネット出典:南栄工業

南栄工業はパイプ車庫などを販売している会社であり、パイプ車庫の実績と性能をサイクルポート開発にも応用しています。

こちらの製品はシートのカラーや素材を選択することが可能です。また、パイプには亜鉛メッキを採用しておりサビに強いのも特徴です。

加えて、幕が一体幕になっているので早く組み立てることができます。更にオプションで、サイクルスタンド(ラック)を付けることも可能なので、自転車が倒れるのを防げます。

南栄工業「サイクルハウス QUICK 2台用」

平城商事「ヒラキ サイクルハウス (シルバー/ネイビー) 」



写真:ヒラキ サイクルハウス (シルバー/ネイビー)
ネット出典:平城商事

平城商事が販売するサイクルポートはシンプルながら高性能なのが特徴です。2.0S・2.5S・3.0Sサイズが存在し、自転車の数に合わせて選択できます。

「ヒラキ サイクルハウス 」はUV加工高性能シートを採用しているのも特徴です。通常のシートに比べて直射日光に強く、日焼けを防ぎやすくなっています。加えて、防水性も高いため、雨の日も安心して使えます。

また、細かい点ですが、入り口を開けるとき邪魔にならないようにワンタッチ式バンドで幕を止められるのもポイントです。

平城商事「ヒラキ サイクルハウス (シルバー/ネイビー) 」

アイリスオーヤマ「サイクルハウス 1~2台用」



写真:サイクルハウス 1~2台用
ネット出典:アイリスプラザ

アイリスオーヤマの製品は大人用の標準的な自転車を1〜2台収納可能です。2台用、3台用も別途販売されています。

アウトドア用のテントで使われているシートと同じものを採用しており、耐久性が高いのが特徴です。また、撥水加工もされているので自転車を雨からしっかり守ることができます。

また、幕止めも付いており、自転車を出し入れする際は幕を止めることでスムーズになります。見た目もシンプルで美しく、デザイン性と機能性の両立を実現しています。

アイリスオーヤマ「サイクルハウス 1~2台用」

カーポートタイプ

カーポートタイプは自動車のカーポートを小さくしたような形状のものを指します。こちらはテントタイプとは違い、リフォーム会社などに設置を依頼する必要があります。

その分費用が上がってしまいますが、耐久力は高いです。屋根が頑丈であり、強風や雪にも耐えることができます(製品によって耐積雪量は異なります)。何年もサイクルポートが必要な方には、カーポートタイプをおすすめします。

また、デザインがシンプルでおしゃれなものが多いのも特徴です。住宅のイメージに合ったものを設置することで、インテリアとしても機能します。

デメリットは、屋根はあっても壁はないので横殴りの雨は完全には防げない点です。また、サイクルスタンド(ラック)が付いていない場合は風で倒れてしまう可能性があるので、台風のときは自転車を家に入れておく必要があります。

カーポートタイプの中でおすすめのものは次の3つです。

  • カツデン「サイクルポート」
  • LIXIL「カーポート SC:ミニ(駐輪場)」
  • 三協アルミ「サイクルポート FⅡ」

カツデン「サイクルポート」



写真:カツデン/サイクルポート

カツデンのサイクルポートは、スチールで作られているのが特徴です。スチールであるため、アルミ製より細く、シャープなデザインでありながら耐久力に優れているのがメリットです。

スチールは錆びやすいという問題がありますが、カツデンのサイクルポートは高耐食メッキ鋼板を採用しています。高耐食メッキ鋼板は通常のスチールより耐食性に優れており、錆の心配が少ないです。長期間綺麗な状態で使えるのもメリットです。

更に、雨音を消す消音効果もあり、機能面、デザイン面に優れたサイクルポートです。

製品紹介 詳細

LIXIL「カーポート SC:ミニ(駐輪場)」



写真:カーポート SC:ミニ(駐輪場)
ネット出典:LIXIL

LIXILのサイクルポートもデザイン性に優れているのが特徴です。シンプルで無駄のないデザインは高く評価されており、2017年のグッドデザイン賞BEST100にも選ばれています。

LIXILの「SC」シリーズは天井部分がアルミでできています。アルミは錆びにくいのが特徴であり、長く美しい状態を保つことが可能です。

ただし、耐久力に関してはスチールより劣ります。こちらの製品に関しては耐積雪は20cm相当ですので、雪があまり降らない地域でしたらおすすめです。

また、オプションで輪止めやサイクルスタンド(ラック)を付けることも可能です。

LIXIL「カーポート SC:ミニ(駐輪場)」

三協アルミ「サイクルポート FⅡ」



写真:サイクルポート FⅡ
ネット出典:三協アルミ

三協アルミのサイクルポートもシンプルでデザイン性に優れており、特に屋根に力を入れているのが特徴です。屋根の厚みを感じさせないシャープなデザインになっています。

また、天井材にはローレット加工(細かい凹凸を入れる加工)がされており、デザインの単調さを補っています。

更に、天井は木調色にすることも可能です。木調色を選択すれば、アルミでありながら木のような優しくてナチュラルな雰囲気にできます。

三協アルミ「サイクルポート FⅡ」

物置タイプ

物置タイプは、物置のように四方が壁に囲まれているものを指します。こちらも設置する場合、業者にお願いする必要があります。

壁があるため横殴りの雨から自転車を守ることが可能です。また、耐久力も高く、雪や台風などで壊れる心配がないのもメリットです。更に、大きいサイズの場合、空気入れなども一緒に収納することができます。ちょっとした趣味部屋にすることも可能です。

デメリットは他のタイプと比べると出し入れが面倒なことです。自転車の使用頻度がそこまで多くなく、かつ自転車をしっかり管理したい方におすすめです。

物置タイプの中でおすすめのものは次の3つです。

  • マツモト物置「MN-TERRA」
  • ガーデナップ「TM6 サイクルプラス」
  • 田窪工業所「中・大型物置 Mr.ストックマンプラスアルファ」

マツモト物置「MN-TERRA」



写真:MN-TERRA
ネット出典:マツモト物置

マツモト物置の「MN-TERRA」は自転車用ではありませんが、自転車に丁度良いサイズ感です。切妻屋根(山型)のシャープな物置となっており、存在感があるのが特徴です。

切妻屋根のため、雨水が自然に流れるようになっています。雪も比較的残りにくいので雪下ろしの手間を省くことが可能です。

また、「MN-TERRA」はテラス屋根を取り付けられるのも特徴です。物置の左右好きな方に付けることができ、洗濯物を干すなどさまざまな用途に使えます。

マツモト物置「MN-TERRA」

ガーデナップ「TM6 サイクルプラス」



写真:TM6 サイクルプラス
ネット出典:ガーデナップ

ガーデナップのサイクルポートは、中のインテリア性に優れているのが特徴です。まるで自分だけの秘密基地のように楽しく使うことができます。

中にはスタンドが付けられており、自転車2台を縦置きに収納することが可能です。また、オプションでサイドウォールパネルを付けることができ、ヘルメットやメンテナンスパーツを綺麗に収納できます。

グリーン一色の外観もレトロな雰囲気があっておしゃれです。自転車に毎日乗るわけではなく、普段は眺めて楽しみたいという方におすすめです。

ガーデナップ「TM6 サイクルプラス」

田窪工業所「中・大型物置 Mr.ストックマンプラスアルファ」



写真:中・大型物置 Mr.ストックマンプラスアルファ
ネット出典:田窪工業所

田窪工業所の製品は物置と自転車置き場が合体したタイプです。半分が物置、半分が駐輪場になっており、物置も欲しいという方におすすめです。

駐輪場には車止め棒が付いており、自転車をワイヤーで繋ぐことが可能なため、盗難を防ぎやすいです。

また、頑丈設計で耐積雪量は100cmの型もあるため、雪が降る地域でも使えます。結露減少型屋根が採用されているので、寒冷地での屋根結露の発生が少ないのもメリットです。

田窪工業所「中・大型物置 Mr.ストックマンプラスアルファ」

サイクルポートの選び方


写真:カツデン/サイクルポート

サイクルポートの選び方について最後に解説します。選び方は次の3つです。

  • 大きさ(置ける台数)で選ぶ
  • 耐久力で選ぶ
  • デザイン性で選ぶ

これら3つの観点から探すことで、納得のいくサイクルポートを見つけやすくなります。1つ1つの選ぶ基準について詳しく解説していきます。

大きさ(置ける台数)で選ぶ

サイクルポートは製品によって大きさが異なります。自転車やバイクを最大で何台停めるかによって、大きさを決めましょう。また、小さい子どもがいる場合、将来その子どもが自転車に乗ることも想定しましょう。

自動車同士の間隔を20cm以上空けられる広さを選ぶことをおすすめします。それ以上狭いと、自転車を動かす際に隣の自転車にぶつけてしまう恐れがあります。

耐久力で選ぶ

サイクルポートは耐久力も重要です。耐久力が高いものは長く安心して使えます。テントタイプは料金は安いですが、耐久力には乏しいので注意が必要です。

また、自分の住んでいる地域の積雪量もチェックしましょう。雪がたくさん降る地域の場合、雪の重さに耐えられるサイクルポートを選ぶ必要があります。

加えて、錆びにくいサイクルポートかどうかも重要です。安い製品はすぐに錆びついてしまい、汚くなってしまう場合もあります。スチールよりもアルミの製品の方が錆びにくいです。また、スチールでもメッキ処理がされている場合などは錆びにくくなっています。

デザイン性で選ぶ

デザイン性も重視して選びたいです。サイクルポートはシンプルなものからゴージャスで気品があるものまで幅広くあります。特にカーポートタイプや物置タイプは何年も使い続けることになるため、愛着が持てるデザインを選ぶことが重要です。

ポイントは住宅の外観とマッチするかどうかです。住宅と色合いや雰囲気の合うサイクルポートを導入すれば、統一感を出すことができます。

まとめ

本記事ではおすすめのサイクルポートについて解説しました。各製品の特徴やサイクルポートの選び方などがお分かりいただけたかと思います。

サイクルポートはサイズも形状も製品によって違いますので、用途に合ったものを購入することが大切です。特にカーポートタイプや物置タイプを購入する場合、後戻りができないので、自転車の台数や地域の積雪量などを把握したうえで最適なものを選びましょう。

また、サイクルポートはデザイン性にもこだわることをおすすめします。住宅にマッチしたおしゃれなサイクルポートなら、愛着を持って何年も使い続けることができます。

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