皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。
マイホームの階段をおしゃれにしたい、かっこよくしたいと考える方は多いのではないでしょうか。階段のデザインは家の印象を大きく変えるのでよく考えたいところです。
本記事ではデザイン階段を設置する際に考えるべきことについて解説します。階段のデザイン性を高めるポイントや注意点についてまとめました。
本記事を読むことで階段のデザインのアイデアが湧きやすくなるでしょう。デザインを重視した階段に興味がある方はぜひ参考にしてください。
デザイン階段とは?
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
デザイン階段とは、単に上り下りするためではなく、おしゃれを重視した階段を指します。デザイン階段というものに明確な定義はありませんが、Instagramなどでは上記のような意味合いで使われていることが多いようです。
階段は一度間取りを決めてしまうと、後から変更するのが難しいことが多いです。そのため、家を建てる際は階段のデザインを早めに固めておく必要があります。どのような階段にしたいのか家族でよく相談し、イメージを膨らませるのが肝心です。
また、階段の設置場所は大きく2択で、リビングか玄関ホールのどちらかであることが多いですが、デザインを重視するならリビングに設置する方が効果的です。リビングに設置する場合、リビングの間取りやテレビ、ソファーなどの家具との相性も考慮する必要があります。
デザイン階段を設置する際に考えるべきこと
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
一口に階段といってもさまざまな種類があり、デザイン性や利便性などが異なります。デザイン階段を設置する際は、次の4つの観点からどういった階段にすべきか考えると良いでしょう。
- 階段の種類
- 階段の形状
- 階段の素材
- 階段の手すり
1つ1つのデザイン階段を考える際の観点について詳しく解説します。
階段の種類
写真(左):階段箪笥(箱階段) 出典:Wikipedia
写真(右):カツデン/シースルー階段「ObjeA」
まず、考えたいのが階段の種類です。階段には大きく次の2種類があります。
- 箱階段:箱が積み重なったような昔ながらの階段
- シースルー階段(スケルトン、ストリップ、オープン):蹴込み板がなく1階の床が見える階段
箱階段を設置している家が多いため、個性を出したい方はシースルー階段を選択する場合が多いです。また、シースルー階段は下を作業スペースにできるメリットもあります。ただし、箱階段の方が予算を抑えることはできるので、予算面も考慮して選択することが大切です。
階段の形状
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段には次のようにさまざまな形があります。
- 直階段:ストレートな形の階段
- かね折れ階段:途中でL字に曲がる階段
- 回り階段:コの字型になっている階段
- 折返し階段:コの字型で踊り場がある階段
- らせん階段:スパイラル状になっている階段
それぞれ、上り下りのしやすさや掃除のしやすさ、美しさなどが異なります。例えば、直階段は荷物を運びやすいメリットがありますし、回り階段は万が一足を踏み外しても途中で止まることができるため大きな怪我に繋がりにくいメリットがあります。
階段の素材
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段の段板(足を乗せる部分)やささら桁(段板を支える構造体)などはさまざまな素材で作ることができます。階段の素材の中でも多いのが次の6つです。
- 木
- スチール
- アルミ
- ステンレス
- ガラス
一般的な住宅用の階段でよく使われているのは、木製・スチールでしょう。木製はナチュラルな雰囲気で見ていて落ち着きます。スチールは引き締まった雰囲気で美しさがあります。コストは木製の方が抑えやすいですが、デザイン重視の方にはスチールも人気があります。
階段の手すり
写真:カツデン/階段手すり
手すりは安全に上り下りするためのものですが、おしゃれな階段にしたいなら手すりのデザインにもこだわることをおすすめします。なぜなら、手すりには自然と目が行きやすく、階段の印象を大きく変えるためです。
手すりも階段同様に、素材によって使いやすさやデザインの良さが異なります。木製の手すりは握りやすいのが魅力です。スチール製は空間にメリハリをつけることができます。
また、手すりは取り付け部分をスッキリさせた方がオシャレに見えやすいので、そこも意識してデザインを検討しましょう。
階段のデザイン性を高めるポイント
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」
階段のデザイン性を高めるためにも、次の4つを意識しましょう。
- 吹抜けにする
- 階段と階段下に統一感を持たせる
- 中二階を作る
- 階段の照明にもこだわる
この4つを意識してデザインを考えれば、トレンドを踏襲しつつおしゃれな階段に仕上げることができるでしょう。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
吹抜けにする
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」
吹抜けとは、1階の天井が抜けており上下の階が繋がっている空間を指します。吹抜けに階段を設置することで、縦に広く見せることができ、開放感を出すことができるでしょう。デザインを重視したいなら、吹抜けがおすすめです。
また、風通しが良い、光が1階まで差し込む、家族がいることを感じやすい、など、吹抜けにはさまざまなメリットがあります。和風・洋風さまざまな雰囲気にできますので、検討してみてください。
階段と階段下に統一感を持たせる
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段だけでなく階段下のスペースにもこだわることが大切です。階段と階段下に統一感をもたせることで、部屋全体を洗練された印象に仕上げることができます。
たとえば、木製の階段なら木製の棚を置いてナチュラルな雰囲気にしたり、スチール製の黒い階段なら、テレビなどの黒い家具を置いて統一感を出したり、といった感じです。
リビングの居心地を良くしたいなら、階段下のデザインも意識しましょう。
中二階を作る
写真:実例も併せて紹介! 中二階のある平屋のメリット・デメリット
出典:ホームズ
階段の踊り場を広げて、ちょっとしたスペース(中二階)にしてしまうのもおしゃれです。中二階を作ることで、収納スペースや作業場などとして使うことができます。スペースを有効活用できるため、リビングの面積が限られている場合におすすめです。
中二階を設けている家は少ないため、オリジナリティを出すこともできます。リビング階段の開放感を高めたい方は検討してみてください。
階段の照明にもこだわる
写真:お部屋に合ったおしゃれ照明選び〜階段編〜
出典:ライティングファクトリー
デザイン階段を設置するなら照明にもこだわると良いでしょう。階段に当てる照明も、リビングの印象を変える役割を果たしてくれます。階段に当てる照明には、次のような種類があります。
- シャンデリア:複数の光源を持つ、天井に吊り下げて設置する照明
- ブラケットライト:壁に取り付けて設置する照明。
- ペンダントライト:天井にコードやチェーンで吊り下げて設置する照明
- 埋め込み照明:天井に穴をあけて埋め込んで設置する照明
デザイン階段を設置する際の注意点
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段を設置する際は、当然ですがデザインのことばかり考えていてはいけません。どんなに美しい階段でも、利便性に欠けていると使っていてストレスが溜まります。
デザイン階段を設置する際は次の3つも意識しましょう。
- 生活導線も考える
- 吹抜けに設置する場合は音・臭い対策も検討する
- 予算とのバランスを考える
各ポイントについて詳しく解説していきます。
生活導線も考える
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
デザイン階段を設置する際は、生活動線を考えることをおすすめします。生活に不便だと、どんなにおしゃれな階段でも使っていてストレスが溜まります。
たとえば、玄関とリビング階段の距離が遠いと、リビングを毎日通過するのが面倒に感じる場合があります。
平日・休み、それぞれの生活の流れを書き出し、どのように行動するかシミュレーションして間取りを決めていくのが良いでしょう。
吹抜け階段の場合は音・臭い対策も検討する
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
リビングに吹抜け階段を設置する場合の話ですが、音・臭い対策は検討した方が良いです。家族が気持ちよく毎日を過ごせることは大切です。
吹抜けの場合、リビングのテレビの音や会話が2階の個室まで聞こえてうるさい場合があります。また、キッチンの料理の臭いが2階の寝室まで広がってしまうこともあります。
対策としては、個室のドアを防音にしたり、キッチンと階段の位置を離したり、キッチンの換気能力を上げたりすることが挙げられます。
予算とのバランスを考える
写真:カツデン/シースルー階段「FRIS」
予算とのバランスを考えることも大切です。あれこれデザインにこだわりすぎると、予算がかかりすぎてしまうこともあります。
予算を抑えたいなら、シンプルな階段にするのが良いでしょう。ストレートタイプの階段は特に予算を抑えやすいです。
また、階段のデザインにかけるお金がない場合は、手すりだけでもおしゃれにすることを意識しましょう。
デザイン階段の例
写真:カツデン/シースルー階段「FRIS」
最後に、デザイン階段を実際に取り入れた例をみていきましょう。Instagramに掲載されているデザイン階段の中から、次の6つをピックアップしました。
- 事例1.日差しを取り込みやすいシースルー階段
- 事例2.木製の段板+スチール製のささら桁
- 事例3.吹抜けの良さを発揮した階段
- 事例4.家具の色と合わせた鉄骨階段
- 事例5.階段下をピアノスペースに
- 事例6.リビングの階段をらせん階段に
具体的な設置事例を知ることで、デザイン階段を取り入れるイメージも湧いてきます。この中に自分好みのデザインがあれば、上手く組み合わせていくのが良いでしょう。
1つ1つのデザイン階段の設置事例について、詳しく解説していきます。
事例1.日差しを取り込みやすいシースルー階段
シースルー階段は窓からの日差しを取り込みやすいのがメリットであり、この方も「朝の階段が気持ちいい」と言っています。太陽の光を浴びると、気持ちよく1日をスタートさせることができます。また、段板も床とマッチしていて統一感がありますね。
事例2.木製の段板+スチール製のささら桁
この方は、木製の段板とスチール製のささら桁を組み合わせています。ささら桁をスチールにするだけで、だいぶ引き締まった印象になります。また、ささら桁にかけているモップもインテリアの一部として機能していますね。
事例3.吹抜けの良さを発揮した階段
こちらは、吹抜けの良さを最大限活かした階段となっています。吹抜けにすることで、縦に広々とした印象を受けます。更に、手すりも無駄のないデザインでおしゃれです。階段の下はテレビスペースとして有効活用しているようです。
事例4.家具の色と合わせた鉄骨階段
この方は、鉄骨階段を採用したようです。鉄骨階段は力強い印象を与えてくれます。さらに、鉄骨階段の色にも拘ったようで、黒ではなく、黒に限りなく近いグレーになっています。リビングのソファーやテーブルも同じ色で統一されています。
事例5.階段下をピアノスペースに
この方は、階段下をピアノスペースにしているようです。シースルー階段は、アイデア次第で階段下を面白く活用することができます。階段の色をピアノの色に合わせている点にも拘りを感じます。白で統一することで清潔感を出すことができます。
事例6.リビングの階段をらせん階段に
黒くて美しいらせん階段は、ホテルライクな雰囲気を作ることができます。さらにこの方は、アクセントとしてゴールドの飾り付けをしています。らせん階段はデザインに徹底的に拘りたい方におすすめです。また、写真のような落下防止ネットをつけることで、子どもの安全を守ることができます。
まとめ
本記事ではデザイン階段について解説しました。どうすればおしゃれな階段になるのか、ポイントがお分かりいただけたかと思います。
階段は単に上り下りするためのものではなく、インテリアの一部として取り入れるべきものという認識を持つ人が増えています。階段は家族が毎日使うもの。家族の好みに合った階段がリビングや玄関ホールにあることで、毎日気持ち良く過ごすことができます。
今回ご紹介したデザイン階段の設置事例も参考にしつつ、どのような階段が家族にとって理想的なのか、考えてみてください。