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KATZDENブログ
2025.04.10 コラム

カーポートとガレージの違いは?それぞれのメリット・デメリットを解説!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

カーポートとガレージの違いが分からない、という方もいるのではないでしょうか。どちらも車を雨風から守れるものですが、設置コストや性能などは異なります。

本記事ではカーポートとガレージの違いについて解説します。それぞれのメリット・デメリットについてまとめました。

本記事を読むことで、カーポートとガレージのどちらを選択すれば良いかが分かります。カーポートとガレージの設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

カーポートとガレージの違い


写真(左):カースペース フーゴ ネット出典:LIXIL
写真(右):ガレージ ガレーディア[GRN] ネット出典:イナバ物置

カーポートとガレージの違いについてまずは解説します。それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

カーポートとは?

カーポートとは柱と屋根のみで作られた簡易的な車庫を指します。カーポートには屋根はありますが、壁はないのがガレージとの大きな違いです。壁に囲まれていないため、駐車した車は周囲から見えるということになります。

カーポートの屋根はポリカーボネートという樹脂で作られる場合が多いです。ただ、耐積雪カーポートと呼ばれる雪が多い地域で使うタイプは、雪の重さに耐えられるように、屋根がスチールなどの金属になっていることがほとんどです。

カーポートの柱は種類によって本数・位置が異なります。柱が4本あるのは両支持タイプ、片方に2本しかないのは片支持タイプ、背後に2本しかないのは後方支持タイプと呼ばれています。

ガレージとは?

ガレージとは自動車を格納するための建物、すなわち車庫を指します。ガレージは屋根と3方向の壁で囲まれています。出入り口にはシャッターを設置し全面を囲うことも可能です。

ガレージは家屋とは別に独立して設置される、もう1つの建物というイメージです。なお、場合によっては、家屋内にガレージを設置することもあり、その場合はビルドインガレージと呼ぶことがあります。

カーポートのメリット・デメリット


写真:カーポート M.シェードⅡ
ネット出典:三協アルミ

続いて、カーポートのメリット・デメリットについて解説します。ガレージとどのような点が異なるのかについても詳しくみていきましょう。

メリット

カーポートのメリットは次の3つです。

  • 設置費用・工数を抑えられる
  • 圧迫感が少ない
  • 車の出し入れが簡単

このようなメリットに惹かれる方にはカーポートがおすすめできる可能性があります。ひとつひとつのメリットについて詳しく解説します。

設置費用・工数を抑えられる

カーポートはガレージに比べて設置費用を抑えられるのがメリットです。屋根と柱だけのシンプルな作りであるためです。設置工数もそれに伴って減らすことが可能です。

設置の前には基礎工事が必要ですが、それが終われば柱を固定し、屋根を組み立てていけばカーポートは完成します。

カーポートなら設置費用を抑えながらも、上からの雨や雪からはしっかり車を守れます。

圧迫感が少ない

カーポートは圧迫感がないのもメリットです。ガレージと違って壁で覆われておらず、カーポートによって視界が遮られることがないためです。

カーポートの中でも特に、柱が片方にしかない片支持タイプや後方支持タイプは、更に圧迫感を減らすことができます。

車の出し入れが簡単

カーポートはガレージに比べて車の出し入れが簡単なのもメリットです。また、壁がない分、荷物の積み下ろしや乗り降りも楽になります。

特に、柱が背後にしかない後方支持タイプのカーポートなら、車を柱にぶつけてしまう心配がなく、更に出し入れが簡単になります。

デメリット

カーポートのデメリットは次の3つです。

  • 横からの雨風を防げない
  • 防犯性能は期待できない
  • 種類によっては耐久性が低い

メリットだけでなくデメリットも考慮したうえで設置を検討することが大切です。ひとつひとつのデメリットについて詳しく解説します。

横からの雨風を防げない

カーポートには壁がないため、横からの雨や風を防げないのがデメリットです。台風時などは車が濡れてしまい、塗装が劣化してしまう原因になる場合があります。また、ガレージに比べると洗車の頻度も増えてしまいます。

製品によってはカーポートの側面にサイドパネルを設置できる場合もあります。サイドパネルを設置すると圧迫感は高まってしまいますが、横殴りの雨から車を守れるようになります。

防犯性能は期待できない

カーポートは、防犯性能は期待できません。壁で覆われていないので、車付近まで簡単に侵入できてしまい、ガレージと違って車上荒らしや盗難を防ぐことが難しいです。

カーポートを選択する場合、防犯カメラを設置したり、センサーライトを取り付けたりして、防犯対策を抜かりなく行うことをおすすめします。

種類によっては耐久性が低い

カーポートは種類によっては耐久性が低い場合もあります。一般的なカーポートの場合耐積雪量は20cm程度である場合が多く、雪が多い地域だと使用が難しいです。雪の重みによって屋根が潰れてしまう恐れがあります。

屋根がスチールなどの金属でできた耐積雪カーポートの場合は、耐積雪量が50〜200cm程度であることがほとんどで、雪が多い地域でも使うことが可能です。

以下の耐積雪マップから自分の地域の積雪量を確認しましょう。地域の積雪量に見合った耐雪性能のカーポートを選択することが大切です。


引用:これからカーポートを設置する皆様へ|積雪の備え

耐風圧に関しては一般的なカーポートだと38m/秒程度が多いです。台風の通り道になりやすい地域の場合は、耐風圧がもう少し高いカーポートを選択することをおすすめします。

以下の耐風圧マップから自分の地域の基準風速を確認し、それに見合った耐風圧性能のカーポートを選択しましょう。


引用:これからカーポートを設置する皆様へ|強風への備え

ガレージのメリット・デメリット


写真:スタイルコート
ネット出典:LIXIL

続いて、ガレージのメリット・デメリットについて解説します。ガレージの設置を検討している方は参考にしてください。

メリット

ガレージのメリットは次の3つです。

  • 雨風などを完全に遮断できる
  • 防犯性を高められる
  • 幅広い活用が可能

ひとつひとつのメリットについて詳しく解説します。

雨風などを完全に遮断できる

ガレージは側面を壁とシャッターで囲うことができるため、雨風を完全に遮断できます。台風時などは雨が横殴りに降ることも多いので、側面に壁があるかどうかは重要です。雨風だけでなく、雪や鳥のフン、紫外線も遮断することができます。

ガレージに車を駐めておけば、車が汚れにくくなり、洗車回数を減らすことが可能です。雨によって車の塗装が傷んで、サビてしまうといったことも防ぎやすくなります。

防犯性を高められる

ガレージの方がカーポートに比べて、盗難や車上荒らしを防ぎやすいです。シャッターに鍵をかければ、そう簡単には中に入ることができないためです。

特に高級な車は盗難被害に遭うことが多くあります。車をそのまま盗まれることもあれば、バラしてカーナビやナンバープレートなどの部品を盗まれることもあります。

盗難対策をより強化したいなら、シャッターの持ち手を金属に変えて破壊されることを防ぐ、シャッターや窓に防犯センサーを設置する、人が通りかかると自動で点灯するライトを設置する、といったことも有効です。

幅広い活用が可能

ガレージは単に車を駐めるだけでなく、「敷地内にあるもう一つの居場所」としての活用が可能です。棚や倉庫を設置して収納場所にしたり、トレーニングルームや子どもたちの遊び場として使ったりすることができます。

また、ガレージなら雨の日でも遊ぶことができますし、隣人の視線が気になることもありません。

デメリット

ガレージのデメリットは次の3つです。

  • 設置・管理コストが高い
  • 十分なスペースが必要
  • メンテナンス・掃除が大変

ひとつひとつのデメリットについて詳しく解説します。

設置・管理コストが高い

ガレージは設置コストが多くかかるのがデメリットです。また、工事期間も相応に長くなってしまいます。

設置コストをなるべく抑えたいなら、シンプルなデザインを選択し、建設にかかる手間や材料費を減らすのがポイントです。

加えて、ガレージは管理コストもかかってしまいます。長く使用するとシャッターの修理や部品交換、換気扇の交換といったことが必要になってきます。

十分なスペースが必要

ガレージは十分なスペースがないと設置が難しいです。同じ台数を駐めるのだとしたら、カーポートよりもガレージの方がスペースを取ります。新居にガレージを設置する場合、居住スペースを削らないといけなくなる可能性もあります。

また、ガレージは壁がある分、圧迫感も生まれやすく、庭が余計に狭く感じるようになってしまう場合もあります。

スペースに余裕がないならガレージよりもカーポートがおすすめです。

メンテナンス・掃除が大変

ガレージはメンテナンスや掃除が大変なのもデメリットです。ホコリやゴミが溜まらないように、定期的に綺麗にしないといけません。汚いままだと虫が棲み着いてしまう可能性もあります。

また、ガレージ内は通気性が悪く、車の排気ガスがこもりやすいです。排ガスによって、壁やシャッターが汚れてしまうこともあります。

ガレージを設置する際は、メンテナンス・掃除を行う余裕があるか考えましょう。メンテナンス・掃除についてはお金を払ってプロに依頼する手もあります。

ガレージ・カーポートを設置した方の使用感に関する調査結果

カーポートまたはガレージを設置している方を対象に「カーポート、ガレージの使用感」に関する調査を実施しました。

「カーポートに対して不満はありますか?」に、「ある」と答えた方は37.8%でした。「どのような不満ですか?」には『耐久性(13.4%)』『メンテナンス性(9.4%)』『価格(7.7%)』『デザイン(6.1%)』が多く挙げられていました。

耐久性の低さに不満を抱いている人が特に多いと判明しました。カーポートはアルミで作られる場合がほとんどですが、アルミはスチールに比べると耐久性が低いのが難点です。また、耐積雪性能が低いと屋根が雪の重さで潰れてしまう可能性があります。

「ガレージに対して不満はありますか?」に、「ある」と答えた方は40.8%でした。「どのような不満ですか?」には『耐久性(7.8%)』『サイズ(7.6%)』『天井の高さ(7.3%)』が多く挙げられていました。

「サイズが合わない」「天井が低い」といった問題に設置後に始めて気がつく方が多いということが判明しました。ガレージの設置の難しさが浮き彫りとなった調査結果です。

こちらでいう耐久性は、劣化に対することを指しているようです。定期的なメンテナンスをしないと、シャッターの動きが悪くなったり、ホコリが吸湿して錆びたり、当然問題が発生します。

機械的な部分が多いほど、こまめにメンテナンスが必要になるので、「自分はマメな方じゃない」と思う方は、機械が絡まないガレージもしくはカーポートを選択するのが良いと思います。

カーポートまたはガレージを設置している方の「カーポート、ガレージの使用感」に関する調査結果ご報告

カツデンの「CARKUREGA」はカーポートやガレージの不満点を解消しているのが特徴

カツデンは「CARKUREGA」というカーハウスを提供しています。「CARKUREGA」は「カーポート以上、ガレージ未満」がコンセプトであり、これまでにないデザイン・機能を備えており、カーポート・ガレージの不満点を解消しているのが特徴です。

カーポートには「耐久性が低い」という不満点がありました。「CARKUREGA」はアルミではなくスチールで作られており、耐久性が高いです。耐積雪は50cm(相当)、耐風圧は42m/s(相当)となっています。更に、カツデンのスチール加工技術が活かされており、接合部の溶接跡が目立たないようになっているのも特徴です。

また、ガレージには「サイズが合わない」という不満点がありましたが、「CARKUREGA」はカスタマイズ性が高いのも強みとなっています。設置場所に合わせmm単位で幅と奥行を調整可能です。また、屋根は切妻屋根タイプと陸屋根タイプの2種類、破風材はウリン材とスチール材(5色)の2種類を用意しており、デザインの自由度も高いです。

カーポートとガレージのどちらにするか迷っているという方は、カツデンのカーハウス「CARKUREGA」もぜひご検討ください。

製品紹介 詳細
「CARKUREGA」詳細・価格>>

まとめ

本記事ではカーポートとガレージの違いについて解説しました。カーポートとガレージ、それぞれのメリット・デメリットがお分かりいただけたかと思います。

カーポートは屋根と柱のみで作られているため、設置費用・工数を抑えられるのが特徴です。壁がない分、圧迫感は少ないですし、車の出し入れが簡単など利便性に優れています。一方で、カーポートは耐久性が低い場合もあるので注意が必要です。

ガレージは3方向の壁で囲まれており、雨風などを完全に防げるのが特徴です。また、シャッターに鍵をかけることで防犯性を高められます。一方で、ガレージは設置が難しく、「サイズが合わない」「天井が低い」といった問題に設置後に気がつくこともあります。

カツデンではカーポートとガレージの不満点を解消している、カーハウス「CARKUREGA」を提供しています。こちらもぜひご検討ください。

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