ランドリールームに窓を付けることで、換気しやすくなったり開放感が高まったりするメリットがあります。しかし、窓を付ける際は具体的にどういった点に気をつければ良いのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事ではランドリールームに窓を付けるポイントについて解説します。また、室内物干しや作業台など、他にランドリールームに設置を検討したいものについてもまとめました。
本記事を読むことで、使いやすいランドリールームを設置でき、家事効率を高めることができます。新居にランドリールームを設置予定の方や、ランドリールームをリフォーム予定の方は、ぜひ参考にしてください。
ランドリールームとは?
写真:カツデン/hosuba
ランドリールームとは、洗濯に関わる作業を行うための専用部屋を指します。洗濯から乾燥、アイロン、収納までを1つの場所で行うためのものです。
家事の中でも洗濯は労力がかかるものです。特に家族が多かったり、子どもが部活動に参加していて洗う服が増えたりすると大変です。
重い洗濯物を持ちながら、干すために2階のベランダまで向かったり、アイロン掛けのためにリビングに行ったりするのは、時間も体力も奪われます。ランドリールームがあれば、すべてその場所で完結させられるので、家事効率を高めることができます。
ランドリールームは3〜4帖の広さが一般的です。広くした方が家事をしやすくなりますが、住宅の他のスペースが圧迫されてしまうため、このぐらいの広さにする場合が多いです。また、スペースの関係で脱衣所や洗面所を兼用していることもあります。
ランドリールームに窓を設置する目的
写真:ランドリールーム となりのヘーベリアン
ネット出典:旭化成リフォーム株式会社
ランドリールームに窓を設置する目的として次の5つが挙げられます。
- 庭やべランダに出られるようにするため
- 換気するため
- 開放感を高めるため
- 洗濯物を早く乾かすため
- ランドリールームを明るくするため
1つ1つの目的について詳しく解説していきます。
庭やべランダに出られるようにするため
庭やベランダへの出入り口として窓を設置する場合もあります。
間取りによりますが、ランドリールームに大きい窓を設置して、庭やベランダにすぐ出られるようにできる可能性もあります。
ランドリールームから庭やベランダにすぐ出て、洗濯物を干せるようにすることで、家事効率を高めることができます。重い洗濯物を持ってリビングを通って庭に出たり、階段を昇ったりしなくて良いのは大きなメリットです。
換気するため
開閉できる窓を設けることで、ランドリールームを換気させることができます。
ランドリールームで洗濯物を干すと、生乾き臭が部屋中に充満してしまうことがあります。その状態で家事をこなすのがストレスという方も多いかと思います。
窓を設けて換気すれば、気持ちよくアイロン掛けや洗濯物を畳む作業を行えます。
開放感を高めるため
ランドリールームに窓を設けることで、開放感を高めることもできます。窓があれば外の景色が見えるようになり、狭いランドリールームでも広く感じやすくなります。
開放感を高めることで、気持ちよく家事をこなすことができます。毎日の洗濯はストレスが溜まるものですから、ストレスを減らせるようにすることは大切です。
洗濯物を早く乾かすため
ランドリールームに窓を設置することで、洗濯物を早く乾かすことができます。
室内干しでは乾くのが遅くなってしまいますが、窓から日差しが入ってくれば、多少は乾くのが早くなり、家事効率を高めることが可能です。
ただし、日当たりが良くないと意味がないので注意が必要です。窓を付けても光が入らなければ、洗濯物が乾くスピードは変わりません。住宅の中で日当たりが良い場所はリビングに充てることが多く、ランドリールームは日当たりが悪いことも多いです。
ランドリールームを明るくするため
窓を付けることで、ランドリールームを明るくすることができます。昼間電気を付けなくても、ランドリールームで作業することができ、節約に繋がります。また、自然光が入ってきた方が、気持ちよく家事をこなすことができます。
ただ、日当たりが良くないとこちらのメリットも享受できないので注意が必要です。
ランドリールームに窓を設置する際のポイント
写真:ランドリールームのある様々な新築事例をご紹介!
ネット出典:ハウスクラフト
続いて、ランドリールームに窓を設置する際のポイントについて解説します。ポイントは次の3つです。
- 換気効率を意識する
- カーテン・ロールスクリーンの有無を考える
- 防犯面を考慮する
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
換気効率を意識する
窓を設置するメリットの中でも大きいのが、換気できることです。換気効率を良くするためには、何個窓を設置するか、どの位置に設置するかを考えることが大切です。
換気効率を高めるには、小さくても良いので窓を2つ設置することをおすすめします。窓を2つ設置すれば、風の入口と出口ができるので、空気を循環させやすくなります。
窓は向かい合うようにして設置する方が換気効率がよくなりますが、ランドリールームでは間取り的に難しいと思います。1つの壁に2つの窓を設置することになると思いますが、そのときは窓近くの空気しか循環しないため、干す場所は窓際にするように考慮しましょう。
また、開閉できない窓を設ける場合は、除湿機や換気扇を使用するなど、別の湿気対策を検討する必要があります。
カーテン・ロールスクリーンの有無を考える
窓を設置する際は、カーテンやロールスクリーンを設けるべきかも検討しましょう。
窓を設置すると、洗濯物が外から見えるようになってしまいます。プライバシーの観点から、洗濯物は見えないようにしたい方もいるかと思います。
窓を高い位置にする手もありますが、開閉や掃除が手間になるデメリットがあるので、カーテンやロールスクリーンを設置することが検討に上がることもあるでしょう。洗濯物を干すことを前提にするなら、ロールスクリーンの方が使い勝手は良いです。カーテンだと洗濯物が引っかかってしまい、ストレスを感じる場合もあります。
窓ガラスにフィルムを貼ることで解決できることもあるので、コストとのバランスを見て判断しましょう。
防犯面を考慮する
窓からランドリールームに侵入されて、下着などを盗まれてしまわないか心配な方もいるかと思います。窓を設置する場合、防犯面も考慮することが大切です。うっかり窓の鍵を掛け忘れてしまうことは誰にでもあります。
庭やベランダへの出入り口として窓を設けるわけでないなら、窓は30cm以下の大きさにすると良いです。30cm以下なら侵入することは難しいです。もしくは、窓に格子を取り付けて、侵入を防ぐ方法もあります。
さらに防犯対策を強化するなら、値段は高くなりますが、窓を防犯ガラスにする手もあります。防犯ガラスを破るのは手間がかかるため、泥棒にターゲットにされるのを防げます。
その他ランドリールームに導入を検討したいもの
写真:カツデン/Hosuba
続いて、ランドリールームの設置・リフォームを行う際に、窓以外に導入を検討したいものについて解説します。導入を検討したいものは次の4つです。
- 室内物干し
- 作業台
- スロップシンク
- エアコン
これら4つは必ずしも導入した方が良いとは限りません。導入した場合、スペースがその分圧迫されるわけですから、必要性を考えたうえで導入することが大切です。
室内物干し
物干しを設けることで、ランドリールームで室内干しをすることができます。雨の日や風が強い日はもちろんのこと、花粉がひどい季節にも活躍します。外に干すと洗濯物に花粉が付着し、花粉が部屋に入ってしまう場合があります。
室内干しにはさまざまな種類があります。置くだけで設置できるスタンドタイプやパラソルタイプもありますが、場所を取ってしまうのがデメリットです。狭いランドリールームに設置するなら、天井や壁に固定できるタイプがおすすめできます。
物干しを選ぶ際は、デザイン性にも考慮することが大切です。壁紙や作業台、収納棚との相性を踏まえ、ランドリールームに自然に溶け込んでくれるデザインを選ぶと良いです。また、耐荷重も確認したうえで選びましょう。一度に多くの洗濯物を干したいなら、耐荷重が20〜30kgの製品を選択するのがおすすめです。
作業台
ランドリールームに作業台を設けることで、アイロンを掛ける、洗濯物を畳むといった作業をその場で行うことができます。家事効率を高めたいなら、作業台の導入がおすすめです。
ただし、子どもの様子を見ながら家事を進めたいという方には不向きです。作業台を導入すると、それだけランドリールームが狭くなってしまいます。たまにしか作業台を使わないのであれば導入する必要はありません。
また、作業台は身長に合わないと使いにくいので、高さに気をつけて設置しましょう。
スロップシンク
スロップシンクは掃除用の大型の流しを指します。靴や雑巾、モップなどを洗うのに使えます。また、洗濯機では落とせないほど汚れた衣類もここで洗えます。
スロップシンクは洗面台より底が深いので水が飛び散る心配もなく、洗いやすいです。また、バケツに水も入れやすいです。
ただし、大きいので場所を取ってしまう点は注意が必要です。また、スロップシンクの掃除にも手間がかかります。
スロップシンクもやはり、利用頻度に応じて導入するか決めることをおすすめします。
エアコン
ランドリールームにエアコンを導入するかも検討する必要があります。
エアコンがあれば、開閉できる窓がなくても湿度を下げることができます。また、暑い時期・寒い時期でも快適に家事を行えます。
とはいえエアコンは電気代も導入コストもかかります。狭い部屋のためにわざわざエアコンを置くべきかどうかは検討すべき点です。
ランドリールームで長時間アイロン掛けなどの家事を行うのであれば、快適さを高めるために導入する価値はあると言えます。
カツデンのアイアンバー『Hosuba』
カツデンでは、ランドリールームなどに設置できるおしゃれなアイアンバー(室内物干し)を提供しています。『Hosuba』はシンプルなデザインで、どのような空間にも自然に溶け込んでくれるのが特徴です。
サイズ展開は以下の3種類です。
- S:タオル
- M:衣類
- L:洗濯物
用途に応じてサイズを選択することができます。
また、耐久力が高いのも特徴であり、長く安心して使えます。Lサイズの耐荷重は30kgとなっており、多くの洗濯物を干すことができます。
『Hosuba』は天井に固定して使います。置くだけで使える室内物干しとは異なり、ランドリールームのスペースを圧迫しません。
ランドリールームに設置する物干しを探している方は、ぜひ『Hosuba』もご検討ください。
カツデンの室内用飾り小窓
ランドリールーム用ではありませんが、カツデンでは室内用飾り小窓も提供しています。
カツデンの小窓はスチールでできた鉄窓となっています。日本の伝統工芸「組子細工」をモチーフにしているのが特徴で、幾何学模様を組み込むことができます。幾何学模様の窓を設置することで、部屋を幻想的でおしゃれな空間にすることが可能です。
カツデンの小窓は、すべてのパーツがスチールの塗装品で構成されています。窓部分には、好きな文様を4枚まで嵌め込むことができます。
文様の組み合わせは771通りもあり、空間のイメージに合わせて選択することが可能です。また、組子模様のないシンプルなガラスももちろん選択できます。
サイズ展開は以下の4種類です。
- 300mm×300mm
- 300mm×600mm
- 300mm×900mm
- 300mm×1200mm
和室にも洋室にも違和感なく馴染んでくれるデザインとなっています。リビングや寝室に設置する窓に興味がある方は、デザイン性に優れたカツデンの鉄窓もぜひご検討ください。
まとめ
本記事ではランドリールームに設置する窓について解説しました。ランドリールームに窓を設置するメリットやポイントがお分かりいただけたかと思います。
窓を設置するなら、まずは換気効率を考えることが大切です。換気しやすい位置に窓を設置することで、快適にランドリールームで家事を行うことができます。
また、カーテンやロールスクリーンを設置してプライバシーを保護したり、防犯ガラスの窓を導入し防犯対策を強化したりすることも検討しましょう。
さらに、窓はデザイン性も考慮して選ぶことが大切です。おしゃれで、ランドリールームのインテリアと相性が良い窓を設置することで、気持ちよく家事をこなせるようになります。