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KATZDENブログ
2023.05.16 コラム

オープン階段とは?メリット・デメリットや設置ポイントを解説!

この記事の監修

インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士 池本 華絵
インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士池本 華絵

皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。

オープン階段に興味があるものの「設置後に後悔しないか不安…」という方も多いのではないでしょうか。階段は単に2階へ上がるためのものではなく、家のイメージを決めるものでもあるため、慎重に選択したいですよね。

本記事ではオープン階段のメリット・デメリットについて解説します。また、オープン階段を設置する際に考えるべきことについてもまとめました。

本記事を読むことで、どんなことを考えてオープン階段を設置すべきか分かり、安心して新築のレイアウトを決めていくことが可能です。オープン階段に興味がある方はぜひお読みください。

オープン階段とは?


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

オープン階段は「蹴込み板がなくオープンになっている階段」を指します。「ストリップ階段」や「スケルトン階段」「シースルー階段」とも呼ばれることがあります。

オープン階段は、ささら桁というフレーム材と、足を置くための段板のみで構成されています。通常の箱階段のように蹴込み板がないため、1階の床まで見えるようになっています。また、階段の両側は壁になっておらず、代わりに手すりが設置されているのも特徴です。

オープン階段は、視線が階段の奥へと抜けるため圧迫感がなく、さらに光や風も部屋中に通してくれます。また、見た目もおしゃれであるため、デザインを重視したい方に人気です。

オープン階段の素材は、スチール・アルミ・木製などさまざまな種類があります。リビングに設置するものとしてはスチールが人気ですが、アルミ製や木製もそれぞれの素材ごとに異なる印象を与えることが可能です。また、カツデンの製品に関しては、段板の素材も自由に選ぶことができます。
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オープン階段のメリット


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

オープン階段は他の種類の階段に比べ、優れた面が多くあります。代表的なオープン階段のメリットは次の5つです。

  • 開放感がある
  • 日当たりが良い
  • デザイン性に優れている
  • 間取りの自由度が高い
  • 下をワークスペースとして活用できる
  • これらのメリットに惹かれる方は、オープン階段導入を検討してみても良いかもしれません。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

    開放感がある


    写真:カツデン/フレキシブル階段「FRIS」

    オープン階段は開放感があるのが強みとして挙げられます。蹴込みも横の壁もないわけですから、向こう側まで見渡すことができて、広々とした印象を受けます。

    また、階段をリビングに設置することで、空間の高さを強調することができ、リビングが広く見える効果もあります。リビングが広く見えた方が伸び伸び過ごすことができますし、家族も自然とリビングに集まるようになるでしょう。
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    日当たりが良い


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

    オープン階段は遮るものが少ない分、日当たりを良くすることができます。2階に窓がある場合、1階のリビングまで光が差し込んできて、リビングを明るくすることが可能です。

    同時に、風通しも良くすることができます。家全体の空気の入れ替えをすることができ、快適に過ごせるようになるでしょう。

    なお、オープン階段は「暖房の効きが悪いのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに、遮るものがないため、暖房の風が2階まで行ってしまい、暖まりにくくはなります。ただ、その分1階と2階の温度差を減らすことが可能です。温度差を減らす方が、寒いと感じにくくなります。

    デザイン性に優れている


    写真:カツデン/オリガミらせん階段「WAVES spiral」

    オープン階段はデザイン性に優れているものが多いのもメリットです。リビングに設置した場合の美しさは、思わず目を惹くでしょう。

    また、アイデア次第で更に美しくすることが可能です。例えば、段板をガラス性にして透明感を出したり、手すりをロートアイアンにしたり、などなど。

    階段の印象を決めるささら桁も、自由に変更が可能です。ささら桁を細くすればシャープで引き締まった雰囲気になりますし、大きくすれば力強くておごそかな雰囲気になります。また、木製にすればナチュラルな見た目になるうえに、手触りも心地よくなります。
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    間取りの自由度が高い


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

    オープン階段は間取りの自由度が高いのもメリットです。箱階段は壁に沿って配置するため、設置場所が限定されてしまいますが、オープン階段はリビングの中心などいたる所に配置できます。

    目立つ場所に設置しても家の景観を損ねないどころか、更に美しくすることができます。

    下をワークスペースとして活用できる


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

    オープン階段は下をワークスペースとして活用することが可能です。

    広々としているため、お子さまの遊び場にしたり、ペットスペースにしたり、テレワークの作業場にしたり……様々な活用方法が考えられるでしょう。

    また、オープン階段は洗濯物をぶら下げたり、筋トレ時に懸垂代わりに使ったりすることも可能です。階段下を何に使うかは事前に考えておくことをおすすめします。

    オープン階段のデメリット


    写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」

    オープン階段にはデメリットや注意点もいくつかあります。代表的なデメリットは次の3つです。

    • 階段下に物入れが出来ない
    • 設置場所を検討する必要がある
    • 強度が弱いのではないかと不安になる人も
    • お子さまが落ちないか心配になる

    ただ、これらのデメリットの中にはそこまで気にしなくて良いものもあります。また、いくつか対処方法があるものもあります。その辺も含めて、1つずつ詳しく解説していきましょう。

    階段下を収納スペースにできない


    写真:階段下収納
    出典:SUMMO

    オープン階段は下のスペースをワークスペースなどに活用できますが、収納スペースにすることはできません。箱階段ですと下を収納スペースにしたりトイレにしたりすることが可能です。

    オープン階段を導入したものの、下のスペースを持て余してしまうパターンもあるでしょう。そのため、用途をあらかじめ考えておくことが大切です。

    設置場所を検討する必要がある


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」

    オープン階段は設置場所が自由な分、どこに設置するかよく検討しなくてはいけません。

    オープン階段はスカートを履いていると、下から見えてしまう恐れがあります。加えて、下にほこりが落ちやすくなる、という問題もあります。階段下を憩いの場やワークスペースなどにする場合は、このあたりをどうするか検討しましょう。

    また、オープン階段は家全体に物音が響きやすいこともあります。そのため、リビングの音が2階まで伝わってしまい、家族が仕事や勉強に集中できなくなる可能性もあります。ただ、この点に関しては、「家族がいることを感じられて安心できる」というメリットとも取れるので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
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    強度が弱いのではないかと不安になる人も


    写真:一戸建ての階段の選び方
    出典:SUMMO

    オープン階段は蹴込み部分がないため、強度が弱いのではないかと不安になる人もいるかもしれません。確かに、通常の階段に比べると若干の揺れを感じたりすることはあるかもしれませんが、強度に関してはそこまで心配する必要はありません。

    適切に使用する分には他の階段とそこまで違いはありません。また、耐震性に関しても、過剰に心配することはないです。

    ただ、そうは言っても不安になる方もおられるかもしれません。オープン階段を設置する際は、ご家族全員の好き嫌いを踏まえることが大切です。

    お子さまが落ちないか心配になる


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

    お子さまやお年寄りの方が、隙間から落下しないかと不安になる人もいるでしょう。また、いたずらで上から物を落としたり、隙間に入って遊んだりする小さいお子さまもいるかもしれません。

    ただ、これに関してはしっかりと対策がありますので、心配しすぎることはないです。対策方法に関しては後ほど詳しく解説します。

    オープン階段を取り入れるポイント


    写真:カツデン/フレキシブル階段「FRIS」

    ここまで、オープン階段を取り入れるメリット・デメリットを解説しました。
    それらを踏まえて、オープン階段設置後に後悔しないために、どんな点に気をつければ良いのかポイントをご紹介します。
    ポイントは次の4つです。

    • 取り入れる目的を明確に
    • インテリアとの相性を考慮する
    • お子さまが小さい時期は安全対策を
    • 生活動線を考慮する

    これらのポイントを意識することで、いつまでもストレスなく使い続けられる理想通りのオープン階段を設置できるようになるでしょう。1つ1つのポイントについて詳しく解説します。

    取り入れる目的を明確に


    写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」

    まず大切なのが、取り入れる目的を明確にすることです。ひと目ぼれで導入すると後悔するかもしれません。また、目的によってデザインも決まってくるので、理想通りの階段にするためにも「リビングを開放的な空間にしたい」「家族とのコミュニケーションを増やしたい」など、取り入れる目的をまず考えましょう。
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    インテリアとの相性を考慮する


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

    オープン階段は単体でも際立った美しさを誇りますが、インテリアとの相性を考慮することで、さらにリビングを美しく魅せることができます。

    今使っている家具のデザインや色との相性を考えましょう。例えば、白い家具が多いなら、階段を黒一色にしてモノクロな感じにする、などです。

    余裕があるなら、ささら桁や手すりなども細かくこだわってみましょう。たた、こだわりすぎるとコストがかかるので、コストとのバランスも考えることが大切です。

    お子さまが小さい時期は安全対策を


    写真:階段 手すり用 安全ネット 転落防止ネット
    出典:楽天市場

    オープン階段はイメージよりは危険ではないですが、お子さまが小さい時期に安全対策を施すにこしたことはありません。おすすめの対策は、後付ネットをつけることです。後付ネットは5,000円未満で購入できますし、取り付け/取り外しが簡単にできます。

    他の対策としては、手すりに透明な樹脂パネルをつけたり、手すりに細かくフラットバーを入れたりして、落下を防ぐのがおすすめです。

    デザインと安全面を両立することは可能ですので、「危なそうだから…」という理由でオープン階段を諦めることはありません。

    生活動線を考慮する


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」

    オープン階段は美しさも大事ですが、利便性も考慮した方が良いです。たとえばリビングの真ん中に階段を置いたら、開放的な空間を演出できる一方、一々階段を回り込んで移動することになるため、このあたりのバランスをどう取るかが肝心です。

    「家族が高齢になってからも使いやすいか?」「来客頻度はどのくらいか?お客様にとっても使いやすいか?」といった面も踏まえて、デザインや設置場所を考えていきましょう。

    オープン階段以外の種類について


    写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」

    オープン階段以外にも階段にはさまざまな種類があります。オープン階段にすべきかどうか決めるには、他の階段についても知っておき、メリット・デメリットを比較することが大切です。オープン階段以外には、次の3つの階段があります。

    • 箱階段
    • ひな壇階段
    • 片持ち階段

    これらの階段の特徴やメリット・デメリットについて、簡単に解説します。

    箱階段


    写真:階段箪笥(箱階段)
    出典:Wikipedia

    箱階段は階段の大部分が壁に隠れている、一般的な階段を指します。オープン階段とは異なり、蹴込み板が存在し、階段の下は見えなくなっています。

    箱階段はコストが安いのがメリットです。また、階段の下を収納スペースとして活用することができます。ただ、人によっては圧迫感を抱く場合もあるでしょう。そのため、デザイン性を重視する方はオープン階段を選択する場合も多いです。

    とはいえ、箱階段でも色を白にしたり、アイアン素材の手すりを設置したり、おしゃれなデザインに仕上げる工夫をすることはできます。

    ひな壇階段


    写真:ひな壇階段とは?
    出典:フィックスホーム

    ひな壇階段は、箱階段の片方の側面が見える階段を指します。側面からだとひな壇のように見えるため、このように呼ばれています。

    壁が片方だけのため、圧迫感を抱きにくいです。また、階段下を収納スペースにしたり壁掛けテレビを設置したりすることができます。

    費用は箱階段に比べると若干高めです。側面や手すりのデザインをどうするかによって、おしゃれな空間を作り出せるか決まってくるでしょう。

    片持ち階段


    写真:カツデン/オリガミ片持ち階段「WAVES DANDEL」

    片持ち階段は、段板を片方の壁のみに固定して作る階段を指します。まるで板が宙に浮いているような不思議な感覚が得られます。

    また、オープン階段同様に隙間が多いため、採光性の高さや風通しの良さもメリットです。ただ、オープン階段以上に高所恐怖症の方は怖いと感じる場合が多いかもしれません。とはいえ無駄を削ぎ落とした美しいデザインは魅力的です。

    なお、片持ち階段の画像を検索すると手すりがついてないものもありますが、2000年の建築基準法改正で1m以上の高さの階段は、手すりの設置が義務化されました。なので、イメージと異なる可能性がある点だけはご注意ください。
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    まとめ

    今回は「オープン階段」のメリット・デメリットや導入ポイントについて解説しました。

    オープン階段は何よりもデザインの美しさが魅力的です。また、開放的な空間を作り出してくれるため、家族のコミュニケーションが増えることにも繋がります。

    オープン階段の安全性などを心配する人もいますが、そこまで不安になる必要はありません。ただ、お子様が小さい場合は後付けネットをつけておくと安心でしょう。

    また、オープン階段は下を自由に使えるメリットがある反面、持て余してしまう人もいるため、事前に用途を検討しておくことも大切です。

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