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KATZDENブログ
2023.12.04 コラム

【間取りに悩む方必見】階段下にトイレを設置して後悔するポイント5選!有効な活用方法を解説

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

皆さん、こんにちは。カツデン編集部です。

「トイレを階段下にすると、他のスペースが広くなる?」
「後悔したという声も聞くけど、実際どうなんだろう」
このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。

階段下のトイレは、天井が低く圧迫感があったり音が響いたりするため、対処法を知らずに設置すると後悔することもあるでしょう。

本記事では、階段下のトイレについてよくある後悔や設置するメリットを解説します。本記事を読むことで、階段下にトイレを設置したときの後悔を減らせるでしょう。空いたスペースを有効活用したい方はぜひ参考にしてください。

階段下にトイレを設置して後悔するポイント5選

階段下にトイレを設置して後悔するポイントは以下の5つです。

  • 圧迫感がある
  • 空間が狭い
  • 収納スペースが足りない
  • 日光が入りにくい
  • 階段の音が響く

階段下にトイレを設置すると、スペースの有効活用ができておすすめですが、上記のようなデメリットもあります。マイホームを建ててから後悔しないためにも、しっかりチェックしておきましょう。

圧迫感がある

狭いトイレ

階段下をトイレにすると、天井がいびつな形になったり低くなったりするため圧迫感があります。階段の下段へ行くにつれて天井が低くなり、圧迫を感じやすくなります。

階段下のトイレについて、後悔するポイントの中で最も多いのが圧迫感です。ほとんどのトイレは天井が直線のため、階段下に設置すると段差の形がはっきり表れる場合もあります。

天井がいびつな形だと、すぐに階段下だとわかってしまい、ほかにスペースがないことがわかってしまうのもデメリットの一つです。

空間が狭く利用しづらい

トイレ活用

階段下はスペースが少なく、天井が近いのでより狭く感じることがあります。トイレを置くとさらに空間が狭くなるので、リラックスできないと後悔している人も多いのが現状です。

物件全体の敷地があまり広くない場合、トイレのスペースを節約して他の部屋を広くしたいと考える方もいるでしょう。しかし、トイレを狭くすると、身動きが取りにくかったり、落ち着けなかったりすることもあります。

収納スペースが足りない

トイレ収納

トイレの空間が狭いので、収納スペースが少なくなります。トイレットペーパーや掃除用具を天井付近のスペースに収納している方も多いかもしれませんが、階段下にトイレを設置すると場所を取るのが難しくなります。

階段下のトイレは天井が低く、段差の形になっているため、十分な収納スペースを確保できません。収納スペースが足りないため、トイレに近い場所を物置にしなければならないというケースもあります。

日光が入りにくい

きれいなトイレ

階段下のトイレは窓が小さくなりやすく、デメリットは採光が難しいことです。階段下は天井が段差に沿って低くなるため、壁に対する面積が少なくなるためです。

壁に接する面積が少ないので、窓の設置スペースが限られており、大きなものは取りつけられません。階段下のトイレは圧迫感があるので日光を取り入れたいところですが、窓が小さいと暗くなってしまいがちです。

階段下にトイレを設置する場合は、日光の取り入れ方もチェックしておきましょう。

階段の音が響く

階段登る

トイレの天井の上が階段なので、音が響いて気になることもあります。階段の行き来が頻繁な場合は、特に気になります。小さい子どもがいたり、放し飼いでペットを飼っていたりすると、足音が気になってストレスがたまることもあるでしょう。

落ち着いた空間にしたい方には、階段下にトイレを設置するのはおすすめしません。階段下にトイレを設置するときは、足音をストレスに感じないかも考えてみてください。

階段下にトイレを設置する2つのメリット

カツデン/階段手すり
写真:カツデン/階段手すり

階段下にトイレを設置して後悔することもありますが、スペースの有効活用になったり生活動線を簡潔にできたりするようなメリットもあります。階段下にトイレを設置する場合は、メリットもチェックして、どちらがいいのか考えてみましょう。

無駄なスペースを有効活用できる

カツデン/WAVESDANDEL
写真:カツデン/WAVESDANDEL

階段下にトイレを設置すると、無駄なスペースを有効活用できます。階段下はスペースがあるので、何に使えばいいのかわからないという方もいるでしょう。

押し入れや小部屋にするという案もありますが、階段下にトイレを設置すると余ったスペースを活用できるのでおすすめです。

無駄なスペースを作りたくない方や、物件の面積を広くできない方は階段下にトイレを設置してみてください。もともとトイレを設置する予定の場所を他の用途で使えます。

生活動線を簡潔にできる

清潔感のあるトイレ

階段は日常的に使うものなので、生活動線を周辺にまとめられて便利です。生活動線とは、洗濯や食事など日常生活を送るときの経路のことです。トイレや階段は生活動線に含まれるので、一か所にまとめておくと移動する距離が少なくなります。

生活動線が複雑になると、何度も移動しなければならないためストレスを感じることも少なくありません。階段を中心にして生活動線をイメージしておくと、快適に暮らせるでしょう。

階段下にトイレを設置して後悔しない5つの工夫

頭を抱えてる男性

階段下にトイレを設置して後悔しないためには、以下の5つの工夫を試してみましょう。

  • 壁紙の色や柄を揃える
  • 間接照明を取り入れる
  • スリムなトイレを選ぶ
  • 折れ戸にする
  • 小物を置いておしゃれな空間にする

住み始めてからの後悔を減らすためにも、しっかりチェックしてみてください。

壁紙の色や柄を揃える

階段下に設置したトイレは特に狭いので、膨張色である白やオレンジを壁紙や天井の色に取り入れるのがおすすめです。落ち着いた空間にしたい方は、暗めの色で揃えてみてください。

膨張色は広く見えますが、人によっては落ち着かないと感じることも。トイレを暗い色でまとめると落ち着いた雰囲気になるため、足音が気になってもストレスを減らすきっかけになります。

トイレの奥にアクセントクロスを貼るとスペースが広く感じられます。便器の背面や壁にアクセントクロスを貼ってスタイリッシュにすることも可能です。

間接照明を取り入れる

階段下は天井がいびつな形になりやすいので、段差を逆手に取って空間に影を作るとオシャレな雰囲気にもなります。トイレの狭さが心配な方は、間接照明を取り入れてみてください。

オレンジの間接照明で白い壁を照らすと、柔らかい雰囲気になり、膨張色でもあるため広く感じます。間接照明を取り入れると、圧迫感を解消できるのでおすすめです。

圧迫感を解消させて広く感じるためには、間接照明を取り入れましょう。

スリムなトイレを選ぶ

階段下にトイレを設置する場合は、手洗い器セットのものやタンクレスのものを選ぶのが重要です。しかし、空間が狭いので、トイレとは別に手洗い器をつけようとすると場所を取るため狭く感じます。

トイレ内に手洗い器をつけたいなら、セットになっているものを選ぶと場所を取らずにすみます。

手洗い器がセットではないものを選ぶなら、タンクレストイレがおすすめです。階段下のトイレを狭くしたくない場合は、スリムなものを選びましょう。

折れ戸にする

階段下のトイレは扉を開けるスペースが限られているので、折れ戸にすると空間を広く使えます。オーソドックスな片開きドアにすると、階段から人が下りてくるタイミングと重なって邪魔になることも。

折れ戸なら邪魔になりにくいので、他の人を気にする必要はありません。階段下のトイレを設置して後悔しないためには、折れ戸を採用してみましょう。

小物を置いておしゃれな空間にする

漫画や置物を飾っておしゃれな空間にすると、トイレの雰囲気を明るくできます。収納スペースにはできない場所に小物を置くと圧迫感を減らせるでしょう。

階段下のトイレを快適に使うためには、小物でおしゃれな空間を作る工夫も大切です。自分の趣味に関するものを置けば、落ち着ける空間にもなります。

階段下にトイレを設置するときの3つの注意点

注意マーク

階段下にトイレを設置するときは、以下の3つに注意しましょう。

  • 実際の高さをチェックする
  • 収納スペースを確保する
  • できるだけ採光を取り入れる

階段下にトイレを設置しようとお考えの方は、チェックしてみてください。

実際の高さをチェックする

カツデン/DEROUS
写真:カツデン/DEROUS

階段下にトイレを設置する際は、間取り図だけではなく、実際の高さを事前にチェックしておくと安心です。家を建ててから「思ったより狭かった」と後悔しないように、モデルハウスがあれば見学しておきましょう。

階段下をトイレとして利用する際は、10段分の高さ(約2m)が必要です。実際の高さをチェックしておくと、後悔を減らせます。

収納スペースを確保する

階段下のトイレはスペースを十分に確保できないため、近くに収納できる場所を確保しておきましょう。トイレを出てすぐのところに棚を作ったり、廊下に床下収納を作ったりするのがおすすめです。

トイレの背面や扉側を利用すると、余計なスペースを有効活用できます。階段下にトイレを作る際は、収納スペースを確保しておくのが大切です。

できるだけ光を取り入れる

階段下のトイレは暗くなってしまいがちなので、できるだけ外の光を取り入れるようにしましょう。階段下のトイレに窓を設置するには、壁に面していないといけません。間取りを考える際に、担当者と相談して窓がつけられるか考えてみてください。

窓が付けられない場合は、壁や床の色を明るくしてみましょう。

まとめ

本記事では、階段下のトイレについて解説しました。階段下にトイレを設置するときは、どのようなポイントに注意したらよいのかおわかりいただけたかと思います。

階段下のトイレは圧迫感を与えやすいので、膨張色の壁紙を取り入れたり、間接照明を置いたりするのがおすすめです。できれば、実際の高さをチェックして、窮屈にならないか考えておきましょう。

階段下のトイレは余ったスペースを有効活用できておすすめですが、事前に対応策を考えておかないと後悔することもあります。階段下にトイレを設置する際は、空間を広く見せたり落ち着いた雰囲気でまとめたりすることが大切です。

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