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KATZDENブログ
2024.04.21 コラム

階段の踊り場とは?必要な理由と活用法をご紹介!

この記事の監修

二級建築士/係長 高木 智加
二級建築士/係長高木 智加

階段の踊り場は何のためにあるのだろうと、疑問に感じている人もいるかもしれません。踊り場は、建設基準法で設置に関する規定があります。

ただのスペースではなく、安全性などを考慮して設けられているのです。広さによってはさまざま場所として活用も可能です。この記事では踊り場が必要な理由を解説します。活用法も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

階段の踊り場とは


写真:階段の踊り場
出典:ESSE online

階段の途中にあるやや広めの平らな場所のことです。方向転換のためや転落の危険を緩和するなどの理由で設けられています。

戸建て住宅などでは、階段の折り返し地点に踊り場があることが多く、直線階段に比べて少ないスペースで階段を設置できるという特徴があります。階段下のスペースもトイレや物入れとして利用が可能です。

階段の踊り場の名前の由来

踊り場と呼ばれるようになった由来は、西洋建築や明治時代の舞踏会などさまざまな説があります。その中でも有力視されているのが、西洋で女性が階段を折り返す際にスカートが揺れて、ダンスを踊っているように見えたと言う説です。

日本では江戸時代までは、階段の途中に平らな場所はなく多くの日本家屋は平屋でした。そのため、階段の途中を表す言葉はなく、明治時代に階段のある西洋建築が建てられるようになってから踊り場という名前が広がっていったそうです。

階段の踊り場は設置に関する基準がある

踊り場の設置には、建築基準法の決まりがあります。4m以上ある階段には踊り場を設けなければなりません。ちなみに、通路や階段の幅も決められており、それと同様に踊り場も一般の戸建て住宅の場合、最低基準の寸法は75cm以上です。

階段の踊り場が必要な4つの理由


写真:カツデン/立体テラス階段「DEROUS」

階段の踊り場は、機能的な面で重要なスペースとして階段に設けられています。その主な理由は次の4つです。

階段の踊り場が必要な理由①安全性がアップする

階段の上り下りでもしも足を踏み外してしまったとしても、踊り場があれば危険を緩和できます。一方で、直線の階段であれば、踏み外してそのまま下まで転落ということにもなりかねません。踊り場があることで、階段の安全性がアップするといえるでしょう。

階段の踊り場が必要な理由②昇降時の負担が軽くなる

昇降時の負担が軽くなるのも必要な理由のひとつです。高齢者や小さな子供などは、一気に階段を上り下りすると体力的に疲れてしまう場合も少なくありません。

踊り場では、途中で少し休憩をとることが可能です。特に、階段の上り下りが大変に感じる人にとっては、負担を和らげるために必要なスペースといえるでしょう。

階段の踊り場が必要な理由③方向転換しやすい

一般の住宅での踊り場は、スペースを利用して方向転換をしやすくするための工夫のひとつです。踊り場のない階段ではスムーズに方向転換するのは難しく、転倒などの危険性も高まります。方向転換を安全に行えるというのも必要な理由のひとつです。

階段の踊り場が必要な理由④スペースを有効活用できる

踊り場や階段下のスペースは有効活用できます。踊り場の広さはさまざまありますが、余裕がある場合は好きなスペースに活用が可能です。踊り場以外に階段下のスペースも収納などに活用できるため、用途は広いといえるでしょう。

階段の踊り場の活用法3選


写真:踊り場のワークスペース
出典:ESSE online

階段の踊り場の活用法はアイデア次第で無限にあります。広さによってさまざまなスペースとして活用が可能です。

階段の踊り場の活用法①休憩スペース

広めの踊り場であれば、ちょっとした休憩スペースとして利用できます。階段の途中にある踊り場だからこそ、誰にも邪魔されないプライベート空間にできるでしょう。

ゆっくりと読書するために1人がけの椅子やクッションを置いたりなど、アイテムを置いてみるのもおすすめです。窓のある踊り場であれば、外の景色を見ながらさらにのんびりした時間を過ごせるでしょう。

階段の踊り場の活用法②収納スペース

踊り場が広めの場合は、階段下は収納スペースとしても活用が可能です。棚を置いたり、突っ張り棒などを利用すれば、服をかけられるクローゼットのような収納スペースになります。玄関にコートハンガーを置くと狭く感じてしまいますが、階段下を活用することですっきりとした空間となる利点もあります。

階段の踊り場の活用法③ワークスペース

椅子や机が置けるくらいの広さがあれば、ワークスペースとしても活用可能です。個室ではなくても、ちょっとしたスペースを活用すれば書斎や仕事部屋になります。部屋とは異なる雰囲気のワークスペースを踊り場に作るのもおすすめでしょう。

まとめ


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」

階段の踊り場は、方向転換のしやすさや安全性の確保のためなど、必要な理由がいくつもあります。ただし、設置する高さや幅などは建築基準法で規定があるため、自由に設置することはできません。広さは住宅によって異なりますが、さまざまなスペースとして活用できる場所といえます。

階段は、住宅の中でも上下をつなぐ非常に重要な役割を担っている場所です。カツデンでは数多くの階段製品を取り揃えています。

階段の踊り場は、アイデア次第でさまざまなスペースになるため、どのように活用したいかを検討することも重要です。見積もりをご検討の方はぜひ一度カツデンにご相談ください。

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