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2024.02.29 コラム

階段にはどんな種類がある?メリット・デメリットや具体的な階段製品を紹介!

この記事の監修

二級建築士/係長 高木 智加
二級建築士/係長高木 智加

皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。

新居を建てる際は、早い段階で階段について検討しておくことが大切です。どのような階段を設置するかによって、住宅の間取りやデザインの方向性などが決まってきます。

本記事では階段にはどんな種類があるかについて解説します。各階段のメリット・デメリットについてまとめました。また、階段製品の例も紹介しています。

本記事を読むことで階段について知見を深めることができ、新居の階段をどんな風にするのか考えるきっかけが生まれます。

階段の主な種類


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

階段は形状によって次の4つに分けることが可能です。

  • 直階段(ストレート)
  • かね折れ階段(L字型)
  • 回り階段(コの字型、Uターン型)
  • らせん階段(スパイラル)

新居に設置する階段を決める場合、これら4つのどれにするかをまず決める必要があります。階段の種類によって安全性や使いやすさ、デザイン性、コストなどが異なります。どこを重視するかによって決めると良いでしょう。

1つ1つの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

直階段(ストレート)

直階段は途中で折れ曲がることがなく、画像のような真っ直ぐな階段を指します。4つの中でもっともシンプルな形状です。

また、直階段の派生形として、画像のように出入り口が横になっている階段もあります。こちらは曲がり階段や廻り階段と呼ばれることが多いです。

直階段は一直線に昇っていくタイプですが、場合によっては途中で踊り場を設けないといけません。建築基準法には、「一般的な階段の場合、高さが4mを超える場合は、4mごとに踊り場を設けないといけない」と記載されています。

参考:建築基準法施行令第24条(踊場の位置及び踏幅)と関連法令、判例 - 無料で法律、判例検索

メリット

直階段は荷物の持ち運びがしやすいのがメリットです。引っ越しのときに家具・家電を楽に搬入できます。

また、曲がり階段の場合は除きますが、純正な直階段は作りがシンプルなため、低コストで作れるのもメリットです。予算を抑えたい方にはおすすめできます。ただし、階段はコスト面だけでなく、デザイン面や安全性なども踏まえて選択する必要がある点は抑えておきましょう。

デメリット

直階段のデメリットは、転倒時に下まで一気に転落してしまう恐れがあり、怪我のリスクが高くなる点です。

対処法としては、手すりを掴みやすい形状にすることが挙げられます。たとえば、横桟が入った手すりなら掴む部分が上中下の3箇所あり、転げ落ちたときに咄嗟に掴みやすくなっています。

また、途中に踊り場(やや広い平らな場所)を設けることでも安全性を高められます。ただし踊り場を設けるとコストが上がってしまうので、現実的ではないかもしれません。

また、直線状のスペースを確保しなくてはいけないのもデメリットです。住宅の間取り的に設置が難しい場合もあります。

かね折れ階段(L字型)

かね折れ階段は途中で90度に折れ曲がる階段を指します。

かね折れ階段は住宅の壁に沿った形で設置されるケースが多いです。直階段とは違い、間取りを階段に合わせなくて良いのが特徴です。

メリット

かね折れ階段のメリットは、途中で折れ曲がるため、踏み外しても下まで落ちにくい点です。転倒時の怪我のリスクを抑えることができます。

また、階段部分を吹抜け(天井を設けず、1階と2階が繋がっている空間のこと)にした場合、昇り降りの際に90度向きを変えるため、視界の変化を楽しめるメリットもあります。

デメリット

かね折れ階段のデメリットは、直階段に比べるとコストが上がる点です。

また、途中で折れ曲がる分、大きい家具・家電を運びにくい恐れがあります。途中で家具・家電の運ぶ方向を上手く変えなくてはならず、壁を傷つけないように気をつけないといけません。

回り階段(コの字型、Uターン型)

回り階段は途中で90度に2回折れ曲がる階段を指します。向きが変わる部分には数枚の廻踏板(長方形ではない三角形の段板のこと)、もしくは1枚の踊り場を設置します。廻踏板は面積を取りすぎないように6段が選択されることが多いです。踊り場にするパターンは折返し階段と呼ばれることもあり、学校などに設置されています。

回り階段の手すりに関しては、外側に付ける場合が多いです。外側の方が廻踏板の面積が大きく、安全に昇り降りできるためです。

メリット

回り階段のメリットは、2回折れ曲がるためかね折れ階段よりも更に安全性が高いことです。

デメリット

回り階段のデメリットは、コストが更に高くなってしまう点です。

加えて、家具・家電の搬入が更に大変になります。大きな家具・家電だと2階まで運べないということもあります。リビングを2階にしたい場合には特に注意が必要です。

対処法としては、荷物を外から吊り上げてベランダから入れる方法があります。吊り上げ料金の相場は人力だと3〜5万円、クレーンなどを使う場合だと8〜10万円です。これだけの初期コストが上乗せされてしまう点は注意しましょう。

参考:吊り上げとは?大物家具を移動する時の吊り上げ料金の相場はいくら?

らせん階段(スパイラル)

らせん階段はくるくる回りながら昇り降りする階段を指します。ヨーロッパの建造物に多く用いられており、日本でもマンションの屋外階段としてよく取り入れられています。

また、一般住宅のリビングにらせん階段を設置することもあります。らせん階段の見た目の美しさに惹かれる方は多いです。

らせん階段を設置する場所は、吹抜けにする必要があります。そのため、吹抜けのメリット・デメリットも考慮して設置することが大切です。

メリット

らせん階段のメリットは、やはりデザイン性の高さです。リビングにらせん階段を設置することで、リビング全体に非日常感を与えます。

また、階段部分は吹抜けになるため、2階に窓を設置することで窓からの光が差し込んできて、階段全体を照らしてくれます。らせん階段を更に美しく感じることができます。

デメリット

らせん階段のデメリットは家具・家電の搬入がしにくく、上階に大型の物を運ぶには、ベランダなどから入れないといけない可能性がある点です。

また、構造上、段板の中心は狭くなるので、踏み外しやすいのもデメリットです。手すりを掴みながら、段板の外側を上るように習慣づけましょう。

加えて、らせん階段をリビングに導入する場合、吹抜けにしなくてはいけない関係で、リビングが寒いと感じる場合があります。そのため、住宅の断熱性・気密性を高める工夫をしたり、床暖房や全館空調システムの導入を検討したりすることをおすすめします。

階段の素材の種類


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」

続いて、階段の素材について解説します。階段はさまざまな素材から作ることができます。中でも多く使われているのは次の3つの素材です。

  • スチール
  • アルミ

階段の素材も非常に重要です。素材が違えば階段の設置コストも、見た目の美しさも変わってきますので、やはり自分の希望に合ったものを選ぶことが大切です。

1つ1つの階段の素材について詳しく解説していきます。

木は階段の素材として多く使われています。無垢材(木をそのまま使った資材)や集成材(木を張り合わせることで作る資材)によって作られた階段は、木の手触りや香りを楽しめるメリットがあります。また、使い込むことで経年変化を楽しめるのも魅力です。

また、床材に近い塗装を施すことで、住宅のデザインに統一感を出すことができます。特にリビングに階段を設置する場合、リビングの壁床と階段の相性を考慮することが大切です。

加えて、木は金属よりも安価な点もメリットです。

デメリットとしては水に濡れると劣化してしまう点が挙げられます。屋外階段の素材としては、木は用いられることは少ないです。

スチール

スチール(鋼)は鉄を主成分とし、少量の炭素などを混ぜて作る合金のことです。スチールも階段の素材として多く使われています。鉄そのままでは、脆くて資材としては向いていないのですが、炭素を混ぜることで強度を高め、一般的に使われるようになっています。

スチールは強度が高いため、細いデザインにできるのがメリットです。階段を全体的に細くすることで、スタイリッシュな雰囲気になります。

また、スチールはシースルー階段と相性が良いです。シースルー階段とは、段板と骨組みだけで作られており、蹴込み板(段板を繋ぐ垂直部分)がない階段を指します。蹴込み板がないと視線を遮りにくくなるので、リビングに設置しても圧迫感を感じにくくなります。

スチール階段は屋外階段の素材としても使われています。スチールは錆びやすいのですが、高耐候塗料を使ったり、「溶融亜鉛メッキ加工」を行えば、問題なく使用することができます。

デメリットは木に比べると値段が高いことで、だいたい4〜5倍程度の金額になることが多いです。

アルミ

アルミは金属の中でも柔らかく軽いという特徴を持っており、屋外階段の素材としても使われることがあります。耐食性に優れており、塗装せずとも錆びにくいのがメリットです。

ただし、スチールに比べると耐久性は低いです。アルミ階段はメイン用というよりも、屋上に上がるためのはしごの代わりとして設置されることが多いです。

カツデンの階段製品

ここまで階段の形状や素材の種類について解説しました。ここからは、カツデンの階段製品を紹介していきます。次の3つの製品について解説します。

  • シースルー階段「ObjeA」
  • オリガミ片持ち階段「DANDEL」
  • シースルーらせん階段「Modelia」
  • アルミ製屋外用らせん階段「KD Spiral」

各製品の特徴や強みについてみていきましょう。

シースルー階段「ObjeA」

ObjeAはカツデンの代表製品であり、スチールかつシースルー階段なのが特徴です。

蹴込み板がないObjeAは、開放感や採光性に優れています。また、仕上げの美しさに細部までこだわっており、リビングに設置する階段としてぴったりな製品です。

加えて、ささら桁や段板、手すりといった階段の各パーツの選択肢が豊富なのもメリット。たとえば、ささら桁は7種類のデザインから選ぶことが可能です。

製品紹介 詳細
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片持ち階段「DANDEL」

DANDELはカツデンが提供する片持ち階段です。片持ち階段は片側が壁に固定され、もう片側は固定されていない階段を指します。本当に最低限のパーツのみで構成されており、無駄がありません。段板が宙に浮いているかのような不思議なデザインが魅力です。

片持ち階段は構造上強度が気になるところですが、DANDELはデザイン性と強度をしっかり両立しています。

製品紹介 詳細
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シースルーらせん階段「Modelia」

Modeliaはカツデンが提供するらせん階段です。1坪に収まるのが特徴で、シンプルで美しいカツデン製品の魅力が詰まっています。

階段は手すりによってもかなり印象が変わりますが、Modeliaでは5つのバリエーションが用意されており、空間の雰囲気に合わせることが可能です。

製品紹介 詳細
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アルミ製屋外用らせん階段「KD Spiral」

KD Spiralはカツデンが提供する屋外用らせん階段です。バルコニーから屋上に昇ったり、庭からバルコニーに昇ったりするための階段として設置できます。らせん階段は直線距離をあまり必要としないため、狭いバルコニーにも設置しやすいです。

KD Spiralはアルミでできているため軽く、建物への負担が少ないのが特徴です。また、アルミは光沢も美しく、らせん階段の素材に使うことで高級感を出すことができます。

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まとめ

本記事では階段の種類について解説しました。階段にはどういった種類があり、それぞれのメリット・デメリットは何か、お分かりいただけたかと思います。

階段の形状によって安全性やデザイン性が異なるので、各形状のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで選択することが大切です。

また、階段の素材によってもコストやデザイン性が変わります。木の階段はコストが安く人気が高いですが、細いデザインが選択できるスチールも魅力的です。

階段についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひカツデン製品ページや他のコラムもお読みください。

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