皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。
アイアン階段に興味があるものの、「後で後悔しないだろうか…」という不安があり、設置を決断できないでいる方も多いのではないでしょうか。アイアン階段はお値段は多少するかもしれませんが、それに見合うだけのメリットが多くあります。また、費用を抑える方法もいくつかあります。
本記事ではアイアン階段のメリット・デメリットについて解説します。また、アイアン階段の導入費用を抑えるためのポイントについてもまとめました。加えて、アイアン手すりに関しても解説しています。
本記事を読むことで、アイアン階段を導入すべきか、それとも一般的な箱階段にすべきか決めることができるでしょう。アイアン階段に興味がある人はぜひお読みください。
アイアン階段とは?
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
アイアン階段とは、アイアン素材でできた階段のことです。アイアン(iron)は日本語で「鉄」を意味します。アイアン素材は階段以外にも、机やドアなどさまざまなところで活躍しています。
ただ、厳密に言うと、アイアン素材は鉄ではなくスチールを指す場合がほとんどです。スチール(steel)は日本語で鋼を意味します。スチールは鉄を主成分とし、約0.02〜2.14%の炭素を合成して作られています。炭素を合成することで強度が鉄よりも高くなり、建築資材として使えるようになります。
実は純粋な鉄は、建築資材として使われることはほぼありません。純度の高い鉄は酸化しやすく、資材として使うことはできません。
そのため、本来は「スチール階段」と呼ぶべきなのですが、「アイアン階段」という呼び方が業界内で広まってしまっているのが現状です。本記事でも、基本的には「アイアン階段」と呼んで解説していきますのでご了承ください。
アイアン階段は、シースルー階段であることが大半です。一般的な階段は、段板(足を乗せる板)と桁(段板を支える部位)と蹴込み板(段板の間をつなぐ部位)の3つで構成されています。シースルー階段は段板と桁のみで作られており、蹴込み板がないのが特徴です。
シースルー階段は、ショッピングモールなどで見かけることが多くあります。また、一軒家のリビングや玄関にも、シースルー階段を導入する人は多いです。シースルー階段には「開放感がある」「階段下をワークスペースとして使える」など多くのメリットがあります。
まとめるとアイアン階段は「厳密にはスチールでできており、大半がシースルー階段である」ということです。
手すりのみをアイアン製にすることも可能
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段の手すりのみをアイアンにすることは可能です。箱階段にアイアン手すりをつけるだけで、アイアン製のスタイリッシュさが目立ち、家の雰囲気を引き締める効果があります。
階段の手すりは、転落を防止するために必要なものです。ただ、手すりは安全性だけでなく、デザイン性も重視して選びたいもの。手すりを変えるだけで、家のイメージもかなり変わります。
アイアン階段(手すり)のメリット
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」
アイアン階段やアイアン手すりのメリットについて解説します。メリットは次の4つです。
- 耐久性が高い
- シャープなデザイン
- 採光性が高い
- デザインの自由度が高い
スチールや木の階段にはないメリットがアイアン階段にはあります。これらのメリットに惹かれる方は、アイアン製の階段や手すりを選んでみても良いかもしれません。
1つ1つのメリットについて詳しく解説します。
耐久性が高い
写真:カツデン/シースルー階段「FRIS」
アイアン製は耐久力が高いのが売りの1つです。アルミと比べると約3倍の強度があります。特に階段の手すりは安全性が高い方が安心して使い続けることができます。アイアン手すりは長期間使用しても壊れにくいため、階段を上るのが辛く、手すりを使わないといけない年齢になってからも安心です。
シャープなデザイン
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA PREMIUM」
アイアン製は耐久力が高い分、細いデザインを選択することも可能です。シャープで格好良い階段にできるのも、アイアン製の魅力でしょう。部屋がごちゃついた印象にならず、すっきりした感じになります。
また、家具と上手く組み合わせることで、更に落ち着ける空間を作り上げることが可能です。たとえば白い家具を中心に集め、黒いアイアン階段と組み合わせるなど、自分好みのレイアウトを作る楽しさがあります。
採光性が高い
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
アイアン階段は採光性が高いのも魅力です。すっきりしたデザインなうえに、スケルトン階段のため蹴込み板がなく、窓からの光をしっかり家中に通してくれます。家全体の雰囲気が明るくなり、家族との時間も楽しく過ごせるようになるでしょう。
もちろん採光性が高いだけでなく、風通しも良くなります。ただ、空気が循環しやすくなるということは、エアコンの効きが悪くなるということでもあるため、そこは気をつけたうえでアイアン階段にするか決めましょう。
デザインの自由度が高い
写真:カツデン/シースルーらせん階段「Modelia」
アイアン階段は、加工しやすさで比較すると、木材には当然劣りますが、アルミやステンレスには勝ります。金属の中では溶接がしやすいとされています。
たとえば、手すりを太くして力強い雰囲気にしたり、レーザー加工によってパネルに模様を描いたり。特にリビングに階段を設置する場合、手すりによって家のイメージが大きく変わるため、予算に余裕があるならデザインにこだわりたいところです。
アイアン階段(手すり)のデメリット
写真:カツデン/オリガミ片持ち階段「WAVES DANDEL」
続いて、アイアン階段やアイアン手すりのデメリットを解説します。デメリットは次の2つです。
- コストが高くなりやすい
- 人によっては怖いと感じることも
これらのデメリットは、実はそこまで気にする必要はありません。ですが、どうしても気になってしまう方はおられるかと思いますので、対処法も含めてそれぞれ解説していきます。
コストが高くなりやすい
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
アイアン階段は木製素材の階段に比べると、コストが高くなりがちです。スチールは木製に比べて3〜5倍程度高くなります。加えて、アイアン階段を選択する場合、デザイン面を重視するため、余計に高くなりやすいのです。
カツデンのスチール階段の相場は、80万円〜となっています。おおよそ木の階段の4〜5倍となっています。ただ、コストを抑える方法はいくつかあるので、後ほど解説します。
人によっては怖いと感じることも
写真:カツデン/片持ち階段「DANDEL」
アイアン階段は、高所恐怖症の方などは怖いと感じることもあるかもしれません。蹴込み板がないため1階の床が見えてしまいます。このあたりはご家族と相談しておく必要があるでしょう。
また、お子さまの転落を心配する方も多くいます。確かに、小さいお子さまの場合、階段の隙間に遊びで入り混んでしまうことはあるかもしれません。ただ、物凄く危険かというとそんなことはないです。公園にはもっと危険な遊具が多くありますし、心配しすぎることもないでしょう。
対策としては、アクリル板やガラス板を設置する手がありますが、アイアン階段の採光性の高さや風通しの良さなどが失われてしまいます。そのためおすすめは、お子さまが小さい時期だけ手すりに落下防止ネットを張ることです。お子さまが大きくなったら外すことができます。
アイアン階段のコストを抑えるポイント
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
アイアン階段のデメリットはコストがかかること、と先ほど解説しました。では、コストを抑えたいならアイアン階段は諦めるべきかというと、そういうわけでもありません。アイアン階段でも、コストを抑える方法はあります。具体的には次の3つのポイントを意識しましょう。
- ストレートタイプを選ぶ
- シンプルなデザインを選ぶ
- 一部のみアイアン階段にする
コストの抑えるポイントについて、1つ1つ詳しく解説していきます。
ストレートタイプを選ぶ
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段には様々な形状のものがあります。
ストレート
かね折れ(L字型)
折返し(U字型)
中空き(コの字型)階段
らせん(スパイラル)階段
この中でもっともコストを抑えられるのはストレートタイプです。理由は単純で、シンプルな形状だから。また、見た目もスタイリッシュであり、アイアン製の良さも活かすことができます。加えて、上り下りがしやすいのもメリットです。
注意点は、スペースを大きくとってしまうので、間取りを階段に合わせて調整しなくてはいけない点です。この点さえ問題ないなら、ストレートタイプをおすすめします。
シンプルなデザインを選ぶ
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
シンプルなデザインの方がコストを抑えることができます。シンプルな方がアイアン製の引き締まった雰囲気を活かせるメリットがありますし、どんな家具にも合わせやすくなります。
カツデンは、手すりや段板のデザインのバリエーションが非常に豊富です。コストに合わせてデザインを選択することができます。
一部のみアイアン階段にする
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
コストを抑えたいなら、一部のみアイアン階段にするという手もあります。たとえば、最初の数段はアイアン階段にして、途中から箱階段(箱を積み重ねたような一般的な形式の階段のこと)にする、などです。「一部のみアイアンにしたら統一感が出ないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。一部のみアイアン階段にするだけでも、リビングにスタイリッシュさが出ます。
また、途中から箱階段にすることは、「階段下を収納スペースにできる」というメリットもあります。
アイアン階段(手すり)の施工事例
写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」
一口にアイアン階段といっても様々な種類があります。そこで最後に、カツデンが提供するアイアン階段やアイアン手すりについてご紹介します。
- ObjeA
- Modelia
- DEROUS
- 階段手すり
各種類の特徴やバリエーションについて詳しく解説します。
ObjeA
ObjeAはアイアン製ならではの細身なデザインが魅力です。シンプルなデザインゆえに、家の間取りや家具のイメージに合わせるのが容易なのがメリット。
風通しを良くしやすいデザインであり、家族間のコミュニケーションが活発になるでしょう。
リビングに設置するのにぴったりと言えます。
項目 | バリエーション |
---|---|
ささら桁 | 7種類 |
手すり | 6種類 |
段板 | 6種類 |
プラン | 6種類 |
カラー | 本体色10種類/木製段板色5種類 |
オプション | 7種類 |
Modelia
アイアン製のらせん階段ならModeliaがおすすめ。Modeliaの大きな特徴は、1坪に収まることです。
らせん階段は必要面積を最小限に抑えられるのがメリットです。
また、らせん階段はまだ一般家庭では主流ではないため、オリジナリティを出すことができます。
項目 | バリエーション |
---|---|
手すり | 5種類 |
カラー | 本体色10種類/木製段板色5種類 |
DEROUS
DEROUSでは異形丸鋼という素材が使われています。異形丸鋼は鉄筋コンクリートの骨組みに用いられています。
異形丸鋼は力強く、それでいてノスタルジックな雰囲気を作り出してくれます。
項目 | バリエーション |
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手すり | 4種類 |
トップレール | 2種類 |
段板 | 5種類 |
カラー | 本体色10種類、木製段板色5種類 |
オプション | 2種類 |
階段手すり
カツデンは階段だけでなく、手すりも多くのバリエーションを提供しています。
アイアン製のシンプルな手すりは、取り付けるだけで開放感を出してくれます。デザイン性と安全性の両立を実現しています。
項目 | バリエーション |
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手すり | 4種類 |
カラー | 本体色10種類 |
オプション | 1種類 |
まとめ
今回は「アイアン階段」のメリット・デメリットや選択ポイントを解説しました。
アイアン素材は耐久性・デザイン性に優れているのが大きな魅力です。リビングにアイアン階段があることで、リビングに開放感が生まれ、家族との会話も弾みやすくなるでしょう。
「アイアン階段はコスト的に厳しい…」という方は、一部のみアイアン階段にしたり、箱階段の手すりをアイアン製にしたりするのもおすすめです。それだけで家の印象をがらりと変えることができます。
ちなみに、スケルトン階段には他にもいくつか種類があります。スケルトン階段全体に関する説明は、以下の記事にまとめてありますので、こちらもぜひ参考にしてください。