玄関にベンチを置きたいと考えているものの、玄関の景観を損なわないか不安、という方も多いのではないでしょうか。玄関ベンチを置くことで、靴が履きやすくなったり収納スペースが増えたりさまざまなメリットがありますし、しっかり玄関との相性を踏まえたものを選択すれば景観を損ねることもありません。
本記事では玄関ベンチとは何かについて解説します。玄関ベンチのメリット・デメリットやおしゃれにするポイントについてもまとめました。
本記事を読むことで玄関ベンチを置いた後に後悔することがなくなります。玄関ベンチの設置に興味がある方や、玄関ベンチの買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
玄関ベンチとは?
写真:カツデン/玄関ベンチ
玄関ベンチとはその名の通り玄関に置くベンチを指します。本来、ベンチは座るためのものですが、玄関ベンチは物を置くスペースとして使うことも可能です。
中には折りたたんで収納できるものや、高さを調整できるものもあります。また、インテリアとして優れている製品も多くあります。
玄関ベンチを自分で作る人もいますが、製品として販売されているものの方が品質が高く、耐久性があり、安心して長く使い続けることが可能です。
玄関ベンチがあることのメリット
写真:カツデン/玄関ベンチ
玄関ベンチがあることのメリットは次の4つです。
- 靴を履きやすくなる
- お客さんに座ってもらうことができる
- インテリアとしても機能する
- 収納スペースとして使える
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
靴を履きやすくなる
玄関にベンチがあることで靴が履きやすくなります。特に子どもや高齢者は靴を履くときに立ったままだとバランスが取れなかったり、靴のかかとを潰してしまったりすることがあります。ベンチに腰掛ければ楽に履くことが可能です。
日本人の多くは正しい靴の履き方ができていないと言われています。
欧米人と違い日本人は室内では靴を脱ぐため、必然的に脱ぎ履きの回数が多くなります。そのため、楽に脱ぎ履きできるように靴紐を緩めにしてしまいがちです。靴紐が緩いと脱げないように無意識に力んで歩くようになってしまい、体への負担が増え、それによって国民病とも言われる”腰痛”や”肩こり”の一因になっているとも言われるほどです。
ベンチがあれば靴紐を楽に結ぶことができ、正しい履き方が自然と身につきます。
お客さんに座ってもらうことができる
お客さんが座る用として玄関ベンチを設置するのもおすすめです。
お客さんが来たとき、すぐには玄関に出迎えに行けない場合があります。そんな場合に、立ったまま待たせるのは申し訳ないと感じる方も多いのではないでしょうか?玄関ベンチがあれば、座って待ってもらうことが可能です。
また、2人座れるサイズの玄関ベンチなら、2人で座って話すことができます。10分だけ井戸端会議をしたいときなど、上がってもらうほどではない場合に便利です。ただし、2人座る想定の場合は、耐久力のあるベンチを選ぶ必要があります。
インテリアとしても機能する
玄関ベンチは物を置くための場所としても使えます。観葉植物を飾ったり小物や写真を置いたりすることが可能です。長めのベンチなら物を置いても、1人が座れるスペースを確保することができます。
また、玄関ベンチの中にはデザインに優れたものもあり、ベンチ自体もインテリアとして機能します。おしゃれなベンチを置いておけば、お客さんにも一目置かれるようになります。
収納スペースとして使える
玄関ベンチは収納スペースとしても使うことが可能です。ベンチの種類によっては収納がついており、靴やレインコート、スリッパなどをしまっておくことができます。
後は、防災グッズをしまっておくのもおすすめです。玄関に防災グッズがあれば、災害時にすぐ持って逃げ出すことができます。他には、印鑑をしまっておくと宅配が来たときにすぐ押せるので便利です。
玄関スペースはどうしても収納不足になりがちで、靴や傘などが散乱してしまうこともあります。玄関ベンチを収納スペースとして使えば、玄関をすっきり整頓することが可能です。
玄関ベンチがあることのデメリット
写真:カツデン/玄関ベンチ
玄関ベンチがあることのデメリットは次の2つです。
- 玄関のスペースを取る
- デザインが浮いてしまう恐れがある
1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきます。
玄関のスペースを取る
当たり前のことですが、ベンチを置くとその分玄関が狭くなってしまいます。狭い空間にベンチを置くと、足をぶつける可能性もあります。折りたたみ式のベンチもありますが、強度面の不安があるのが難点です。
ベンチは玄関の大きさに適したサイズのものを選ぶことが大切です。あまり大きいと圧迫感を感じてしまいます。
また、ベンチの角は尖っているより丸まっている方がおすすめです。尖っていると足をぶつけたときに痛いためです。
デザインが浮いてしまう恐れがある
ベンチのデザインが玄関に合わないと浮いてしまいます。玄関はお客さんに最初に見られる空間でもあるため、統一感を失わないようにした方が良いです。
ベンチを置くときはカラーやデザインの相性を考えることが大切です。相性が良いベンチを置けば、むしろ玄関のインテリアのレベルを一段と高めてくれます。
玄関ベンチをおしゃれにするポイント
写真:カツデン/玄関ベンチ
ここからは、玄関ベンチをおしゃれにするポイントを紹介します。ポイントは次の3つです。
- カラーの統一感を意識する
- 収納物を見せるか隠すか考える
- 玄関に合った素材を選ぶ
これらのポイントを意識してベンチを置くことで、玄関全体のインテリアのレベルを高めることができます。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
カラーの統一感を意識する
玄関の棚やドアとの統一感を意識してベンチの色を選択しましょう。
ほとんどのバランスの良い色彩の空間は、3色までに抑えられています。4色以上にすると統一感がなくなるので、すでに3色使っている場合はベンチの色を他と合わせるのがおすすめです。
また、色を決める際は、色の心理作用を知っておくことも大切です。たとえば、白やアイボリーには優しい気持ちになる効果があります。青にすると涼しげな雰囲気になりますし、紫にすると大人っぽい感じを出すことができます。
あとは、色には膨張色・収縮色があることも知っておきましょう。白に近い色は膨張色と呼ばれており、空間を広く見せる効果があります。逆に黒に近い色は収縮色と呼ばれており、空間を引き締める効果があります。
収納物を見せるか隠すか考える
玄関ベンチには物を隠して収納できるものと、見せて収納できるものがあります。
ベンチに収納する予定の物を「隠した方が良い物」「見せた方が良い物」に分類分けしましょう。たとえば、掃除用品や防災グッズなど生活感が出てしまうものは隠した方が良いですし、インテリア雑貨やおしゃれな瓶などは見せるようにした方が良いです。
また、見せて収納する場合、物の定位置を決めておくことが大切です。場所を固定しないと掃除した後に適当に並べてしまい、おしゃれ感がなくなってしまいます。加えて、玄関の圧迫感を減らすためにも、あまり物を置きすぎないようにしましょう。
玄関に合った素材を選ぶ
素材を変えるだけでベンチのイメージが大きく変わります。周囲のインテリアとの相性も踏まえつつ、玄関ベンチの素材を決めましょう。
ベンチの素材は木とスチールの2種類が多いです。木はナチュラルで暖かみがある雰囲気を出せます。木の香りも心地よいので、ベンチでゆったり過ごしたい場合におすすめです。
スチールは無機質でシャープな雰囲気が特徴です。玄関をすっきりまとまった印象にすることができます。
玄関ベンチのおしゃれな使い方の事例
続いて、Instagramに掲載されているおしゃれな玄関ベンチを紹介します。次の4つの事例をまとめました。
- 飾り窓とベンチのある玄関
- オーク材のシンプルなベンチ
- ベンチを棚の下に収納する工夫
- パンチングボードで物を飾れるベンチ
他の方がどのように玄関ベンチを活用し、おしゃれな玄関を作っているのかが分かります。各事例について詳しく解説していきます。
事例1.飾り窓とベンチのある玄関
上記の写真は飾り窓と玄関ベンチを組み合わせているのが特徴です。この方はあえてアシンメトリーな配置にしてバランスを取っているようです。
隣の観葉植物も相まって、木の座板がナチュラルな雰囲気を出しています。黒い手すりも良いアクセントになっており、空間を引き締める効果が出ています。
事例2.オーク材のシンプルなベンチ
こちらはオーク材で作られたシンプルなベンチです。オーク材は古くから使われている素材で、木目が美しいのと耐久性が高いのが特徴です。
小さなベンチですが、一人が靴を履くのに使うのには十分そうです。廊下の照明が明るいのもあって、気分が前向きになる素敵な玄関に仕上がっています。
事例3.ベンチを棚の下に収納する工夫
こちらは投稿者が自分で作成した玄関ベンチです。普段は備え付けの棚の下に収納し、使うときだけ取り出せるようにしているようです。
収納できるようにすることで、玄関を圧迫しないようになっています。また、ベンチの中には子供の外遊びグッズが入っており、限られたスペースを活用する工夫がされています。
事例4.パンチングボードで物を飾れるベンチ
こちらはエントランスに置かれたベンチ兼荷物置きです。パンチングボードで傘やマフラーを綺麗に飾っており、見せる収納のお手本のような写真です。
ベンチの上に物をぶら下げて収納することで、すっきりまとまりますし、外出時にすぐ持ち出すことができます。
カツデンの玄関ベンチについて
カツデンは階段製品を提供しているメーカーですが、玄関ベンチも販売しています。カツデンの玄関ベンチは、バリアフリー×デザインをコンセプトにしており、機能性とデザイン性の両立を実現しています。
カツデンの玄関ベンチの大きな特徴は、座面が壁に固定されている点です。更に、補強と手すりを兼ねたパイプを天井と床に固定することで、座面を支えています。ベンチの足や背もたれが存在せず、シンプルで美しいデザインとなっています。
パイプはスチールで作られています。スチールは素材の中でも耐久力があるため、細いデザインにすることが可能です。耐荷重は120kg/mと見た目以上に耐久力があるため、壊れる心配はありません。
また、手すりがあることで立ったり座ったりする動作が楽になります。特に足腰が弱い高齢者の方の動作の助けになります。
パイプのカラーバリエーションは10種類もあり、玄関の雰囲気に合わせることが可能です。また、座板に関しては6種類の色から選択することが可能です。
サイズオーダー可能ですので、玄関の広さに関わらず使えます。シンプルで美しいデザインのベンチを置いて玄関のインテリア性を高めたい方は、ぜひお買い求めください。
まとめ
本記事では玄関ベンチについて解説しました。玄関ベンチのメリット・デメリットや、玄関をおしゃれにするポイントなどがお分かりいただけたかと思います。
玄関ベンチは機能性・デザイン性の両方に優れた製品を選ぶことをおすすめします。おしゃれなベンチを置くことで、玄関のインテリア性を高めることが可能です。
また、玄関ベンチをどのように活用するかも重要ポイントです。靴を履く際に座る場所として使うのか、小物などを飾るために使うのかを明確にしましょう。
また、玄関ベンチの中や上の壁に何を収納するかも決める必要があります。収納の仕方を工夫することで、玄関ベンチのおしゃれ感を一段と高めることが可能です。
カツデンではスチールのシンプルな玄関ベンチを提供しています。玄関ベンチに興味がある方は、ぜひカツデン製品の購入もご検討ください。