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2024.05.22 コラム

【転倒を防止!】階段の滑り止めにはどんな種類がある?役割や選び方もご紹介

この記事の監修

インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士 池本 華絵
インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士池本 華絵

階段は、住宅の中でも使用頻度の高い場所のひとつです。しかし、階段によっては滑りやすかったり、転倒してケガをしてしまったりと危険が伴うこともあります。

ケガを防いで安全に階段を上り下りするためには、滑り止めの設置、もしくは滑らないような対策がおすすめです。そこで今回は、滑り止めの種類や選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

階段の安全対策には滑り止めが効果的!


写真:カツデン/フレキシブル階段「FRIS」

階段での転倒や落下を防ぐためには、滑り止めの取り付けが効果的です。特に、お子様や高齢者、ペットがいるご家庭では、ぜひとも設置しておきたい対策のひとつです。

階段は、住宅の中でもお風呂場の次に事故が起こりやすい場所と言われていて、早くから対策をしておけばよかったという声も少なくありません。滑り止めを取り入れることで、家族みんなが安心して暮らせる環境となるでしょう。

階段の滑り止めにはいくつかの種類がありますが、基本的に表面だけでなく、階段と接する面も滑りにくくなっているためズレる心配はありません。また、暗いところでも見えるような工夫がされているものも多く、ご家庭に合わせて選択が可能です。

階段の滑り止めの種類


写真:滑り止めテープを貼った階段を下りる女性
出典:楽天市場

階段の滑り止めには、主に3つの種類があります。それぞれ特徴が異なるため、自宅の階段に最適なものを見つけてみてください。

①マットタイプ

マットタイプは、上り下りする際に足を載せる「踏面(ふみづら)」と呼ばれる場所へ設置して使用します。踏み面全体をカバーできる種類や踏み板の先端部まで折り曲げる種類のものなどさまざまです。

種類が非常に豊富で、おしゃれなデザインのものも多くあるため、家の中の雰囲気を壊さないものを選びましょう。らせん階段にも取り付けが可能なものもあります。

マットタイプは、テープを用いてしっかりと固定するものと、裏側がズレないような加工になっているものと2種類存在します。特に、ペットのために設置を検討している場合は、マットタイプがおすすめです。

設置することである程度の防音効果も期待できます。また、階段に傷がつくのを避けたい人や板の硬さや冷たさが気になる人にもいいでしょう。

②テープやシールタイプ

素材そのものが滑りにくい加工がされているテープやシールタイプもあります。少しの厚みでも転倒の危険性がある高齢者などにおすすめの種類です。

テープやシールも種類が非常に多く、階段の材質によって適切なものが選択できます。長さも自由自在に変更できるため、設置が簡単なところが魅力といえるでしょう。

ただし、粘着性の強いテープも多いため、賃貸などで使用する場合は十分に注意しなければなりません。綺麗に剥がせる素材かどうかは、商品説明をしっかりと確認してから購入するようにしてください。また、口コミを参考にするのもおすすめです。

③コーナータイプ

コーナータイプとは、階段のコーナーに取り付けるL字型の滑り止めのことです。クッション性のある合成ゴムや塩化ビニールの素材でできており、溝などの加工をして滑りにくく作られています。

コーナー部分をしっかりとガードしてくれるため、万が一転倒することがあっても衝撃を緩和してくれる点も特徴的です。また、デザインはシンプルなものが多く、室内の雰囲気を壊しにくいです。

消灯時に一時的に光るものや残光機能がついているものも多くあります。夜間のトイレなどで階段を使用するご家庭には非常におすすめの種類です。

階段の滑り止めを選ぶ際の5つのポイント


写真:階段の滑り止めマット
出典:楽天市場

階段の滑り止めは、種類も豊富なため選ぶ際に迷ってしまうことも少なくありません。そこで、選ぶ際のポイントを5つご紹介します。見た目のデザインだけでなく、滑り止めとしての効果がしっかりと出るものを選択しましょう。

階段の滑り止めの選び方:ポイント①ズレにくい

マットタイプの滑り止めは、裏面が接着できるようになっているものを選びましょう。裏面の広い範囲にのりなどがついており、しっかりと階段に密着できるものでなければしっかりと固定できません。

滑り止めのマット自体がズレてしまっては、逆に危険です。踏んだり、蹴ったりしても自宅の階段にしっかりと固定できるものを選ぶようにしてください。

階段の滑り止めの選び方:ポイント②適正な厚み

マットタイプを選ぶ際は、厚みにも注意しましょう。薄いものや柔らかさを感じるくらいの厚めのものまで、種類は豊富にあります。

厚みがある方が柔らかくて、足に負担もかからなさそうと考える人もいるかもしれません。確かにクッション性があれば、高齢者やペットの足腰の負担は軽減されるでしょう。また、踏んだ時の足の感触もよく、ふんまりやすいので転倒防止につながります。

しかし、極端に厚みがありすぎると、元々の階段の高さよりも高くなってしまい、差を感じやすくなります。

あまりにも差が出ると、上り下りの時の足を置く感覚がズレてしまい転倒する可能性もでてくるため注意してください。少しの厚みでも足が引っかかってしまう場合は、階段の感触を捉えやすい薄めのものを選ぶようにしましょう。

階段の滑り止めの選び方:ポイント③夜間に光る

夜間に光って、階段の位置がわかりやすくなる滑り止めもおすすめです。特に、コーナータイプのものであれば、暗い場所でも光る種類がたくさんあります。

階段の転倒でよくあるのが、夜間での階段の上り下りです。就寝中、夜中にトイレで目が覚めて階段の上り下りをしなければならない場合もあるでしょう。

特に、高齢者のいるご家庭ではこのような場面は多いかもしれません。光るタイプであれば日中以外でも安心して階段を使用できます。

加えて、階段の位置や照明の角度によっては、自分の影が原因で足元が見えづらいということも少なくありません。日中を通して日が入らない暗めの階段であれば、光るタイプの滑り止めを導入することで、安全に上り下りができるようになるでしょう。

階段の滑り止めの選び方:ポイント④衛生的

広い範囲をカバーしてくれるマットタイプは、特に衛生面に注意しましょう。人やペットの足裏の汚れや皮脂が付着するため、雑菌やダニが発生しやすくなります。

衛生面を保つためには、洗濯ができるかどうかもチェックしてみてください。洗濯機で使用できるか、手洗いのみなのかといった点も確認しておくとよいでしょう。

また、洗濯できるものは、裏面の滑り止めの耐久性についても確認することが重要です。粘着がすぐに弱くなってしまう商品であれば、洗濯後にズレてしまい転倒やケガのリスクにつながります。洗濯できるかだけでなく、併せて粘着の持続性についてもしっかりと調べておきましょう。

階段の滑り止めの選び方:ポイント⑤段板自体を滑りにくくする

段板と呼ばれる踏板自体を滑りにくくするのもポイントです。新築の場合は、段板の滑り抵抗係数(CSR値)が0.38程度であることを確認しましょう。カツデンでは基準を0.38程度と定めており、滑りにくく、かといって滑りにくすぎない程度にできています。

一方で、すでに建築済みの場合は、交換が可能であれば段板を変えたり、滑りにくいワックスを塗るのがおすすめです。ワックスはペット用など種類も豊富にあり、ネットで検索すればすぐに見つかるはずです。

まとめ


写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」

階段での転倒やケガのリスクがある場合は、滑り止めの設置がおすすめです。滑りにくくなるだけでなく不安も解消されます。

階段の滑り止めは、サイズや目的に応じて選ぶ必要があります。子供や高齢者、ペットがいて階段の踏み外しや滑ってケガする心配があれば、ぜひ滑り止めの設置を検討してみてください。

カツデンでは、さまざまな種類の階段製品を取り揃えております。段板自体に滑りにくい塗料を使っているので、ほとんどの場合は上に挙げた対策を施さなくても安心できると思います。階段設置をご検討の方は、ぜひ一度カツデンへご相談ください。

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