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KATZDENブログ
2024.05.12 コラム

折り返し階段のメリット・デメリットを解説!設置のポイントや照明の選び方をチェック

この記事の監修

二級建築士/係長 高木 智加
二級建築士/係長高木 智加

皆さん、こんにちは。カツデン編集部です。

「折り返し階段とストレート階段は何が違うの?」
「設置したときに占めるスペースはどれぐらい?」
「オシャレな階段にしたい」
このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。

折り返し階段は階段が途中で折り返しており、下まで落下するリスクが少ないため、小さい子どもや年配の方と生活している方におすすめです。ただし、ほかの階段よりコストがUPしてしまうことが多いため、事前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

本記事では、折り返し階段のメリット・デメリットや設置のポイントを解説します。本記事を読むことで、自分に合う階段の種類を選べるようになるでしょう。

折り返し階段とは?


出典:ShutterStock

折り返し階段とは、原則途中に踊り場がある階段のことで、180度折り返しているタイプのものです。階段の踊り場を広げれば中二階としても使えるため、さまざまな形で活用できるのが魅力です。

踊り場があるためスペースが必要ですが、途中で平らな面があるため楽に上り下りできます。万が一階段を踏み外しても真下まで落下する前に踊り場で止まるので、怪我のリスクも抑えられます。

折り返し階段のメリット・デメリット


出典:ShutterStock

折り返し階段のメリット・デメリットを紹介するので、設置しようと考えている方は参考にしてみてください。折り返し階段を設置してから後悔しないためにも、しっかりチェックしておきましょう。

メリット

折り返し階段のメリットは以下の3つです。

  • 階段下まで落ちるリスクが少ない
  • 途中で踊り場があることで一休みできる
  • 最小1坪に納めることができる

折り返し階段は途中に踊り場があるため、万が一上から足を滑らせて落ちた際、下まで落ちるリスクを抑えられます。小さい子どもや年配の方と同居している場合、階段から落ちるリスクを考えながら生活するのは大変ですよね。

折り返し階段を設置すれば、下まで落ちるリスクを抑えられるので安心して暮らせるようになるでしょう。踊り場があることで、一休みできるため体力に自信がない方にもおすすめです。さらに、折り返し階段は最小1坪に納められるため、広いスペースがなくても設置できます。

小さい子どもや年配の方と暮らす場合は、折り返し階段がおすすめです。

デメリット

折り返し階段のデメリットはコストがかかることです。
踊り場を設けることを含めて構造が複雑になり、設計と製造の工数が増加し、ほかの階段よりコストがかかることがデメリットです。できるだけ費用を抑えたい方は、ほかの階段の方が向いているでしょう。

折り返し階段を設置する5つのポイント


出典:ShutterStock

折り返し階段を設置するときは、以下の5つのポイントをチェックしておきましょう。

  • 生活動線が複雑にならないようにする
  • 間取りとのバランスを考える
  • 踊り場の有無を考える
  • 収納スペースを作る

4つのポイントをチェックしておくと、折り返し階段を設置する後悔を減らせます。

生活動線が複雑にならないようにする

折り返し階段を設置するときは、生活動線が複雑にならないようにしましょう。生活動線が複雑になると、暮らしにくくストレスがたまってしまいます。たとえば、廊下に階段を設置すると、毎回リビングを出て上り下りしなければならないため、季節によっては寒く感じることも。

リビングに設置するとしたら、登り口、降り口をよく考えないと、いちいちグルっと回り込まないといけない、ということにもなりかねません。不満がたまると、折り返し階段を設置したことを後悔してしまうので、間取りを考える際に生活しやすいか考えておくのがおすすめです。生活動線が複雑にならないように、実際の生活をイメージしながら検討してみましょう。

間取りとのバランスを考える

踊り場を設けた折り返し階段は広いスペースが必要なので、間取りとのバランスを考えることが大切です。土地代の高い都心部では、敷地面積を広く取れないこともあるでしょう。

敷地面積が狭い場合は、折り返し階段を設置するとほかの部屋のスペースが取れなくなってしまいます。折り返し階段を設置する場合は、間取りとのバランスを考えましょう。

踊り場の有無を考える

実は、折り返し階段で踊り場のないタイプもあります。踊り場のあるタイプはそのぶんスペースが必要ですが、場所を節約するなら踊り場のない折り返し階段がおすすめです。もし勾配をなだらかにしたい場合は段数を増やす必要がありますが、階段は段数ごとに値段が増減するので、その点も抑えておきましょう。

踊り場の有無は、間取りや敷地面積とのバランスを考えて決めることが大切です。踊り場があれば、収納スペースや本棚などを壁面に作ってみるのもおすすめです。


写真:カツデン/シースルー階段 ObjeA

収納スペースを作る

折り返し階段の下のデッドスペースも収納スペースとして活かせます。折り返し後の階段の下は広いスペースができるため、収納スペースや小さい部屋としても活用できます。収納スペースを作っておくと、階段を掃除する際にすぐ用具を取り出せるのでおすすめです。

折り返し階段を設置する際は、階段の下を収納スペースにしましょう。折り返し階段はスペースを取るのがデメリットですが、収納スペースを作れるのはメリットです。

折り返し階段におすすめの照明5選


出典:ShutterStock

折り返し階段を設置するときに、どのような照明をつければいいのか迷う方もいるでしょう。おすすめの照明を紹介するので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

ブラケットライト

ブラケットライトは、壁に設置するタイプの照明です。階段ではブラケットライトがよく使用されており、2か所設置するケースが多い傾向にあります。ブラケットライトを取り付ける場合、ガラスやアクリルなど光が周囲に散らばるものがおすすめです。

壁から大きく飛び出したデザインのものは運搬の際の傷や圧迫感の原因になるため、階段には不向きです。目線の高さに設置することが多く、視界に入りやすいのでデザイン性と機能性を意識して選びましょう。

ペンダントライト

ペンダントライトは、天井から吊るすタイプの照明です。インテリアのアクセントになるため、オシャレな階段にしたい方におすすめです。ただし、掃除のときに手が届く範囲に取り付けないとメンテナンスに手間がかかってしまうことも。

ペンダントライトはデザイン性だけではなく、取り付ける位置もしっかり考えておく必要があります。階段の上り下りの邪魔にならないように、位置やバランスをチェックしておきましょう。

シャンデリア

シャンデリアはガラスで作られた装飾性の高い照明です。シャンデリアにはさまざまなタイプがありますが、階段でよく使われるのはペンダント型のものが多い傾向にあります。シャンデリアにするとオシャレな雰囲気になるので、階段にこだわりたい方にもおすすめです。

シャンデリアを設置するときは、掃除する際に危険性はないか確認しておきましょう。手が届かないところに設置すると、危険を伴いながら掃除しなければなりません。

ダウンライト

ダウンライトは天井に埋め込むタイプのもので、空間をすっきり見せられる照明です。ダウンライトには、光が一か所に集まるタイプと広がるものがあり、階段の足元を照らすためには後者の拡散型がおすすめです。

シンプルなデザインを選ぶと、空間がさらにすっきり見えて広く感じられます。ただし、ダウンライトを複数設置すると空間デザインを阻害する要因になってしまうため、照明プランはきちんと考えましょう。

フットライト

フットライトはメイン照明の補助として足元に設置します。フットライトがあれば夜間も足元が明るくなるので、踏み外しのリスクを抑えられるでしょう。センサーつきのものなら人が通るたびに自動で照明がつくため、スイッチを入れる手間がかかりません。

上り口と下り口に2か所設置するのがおすすめです。階段で怪我をするリスクを減らしたい方は、フットライトの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ


出典:ShutterStock

本記事では、折り返し階段について解説しました。折り返し階段は、原則途中に踊り場があり180度回転しているタイプの階段です。階段が180度回転しているため、下まで落下するリスクが少なく、小さい子どもや年配の方と同居している方におすすめです。

折り返し階段を設置する際は、間取りとのバランスを考えて生活動線が複雑にならないようにすると快適に過ごせます。メリット・デメリットをチェックして、折り返し階段を取り入れてみましょう。

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