カツデンアーキテック株式会社

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KDATブログ

2019.07.15 コラム

階段の位置を間違えると家づくりに失敗する!?

こんにちは。
ベトナム駐在して2年の間に、手術1回、入院3回、通院は30回ほどしていて、病院に行く頻度はおそらく同世代ではNo.1の坂田光穂です。
早期発見を心がけているが故なのに、病弱だ虚弱体質だと言われる今日このごろです。

さて、住宅を設計する際に、多くの方が重要視せずに決めてしまいがちなものが階段の位置。
しかし近年、住宅設計者の間ではリビング階段を勧めていて、それに対して顧客満足度も高まっているそう。

色々考えた上で階段の場所を決めようと思っても、実際に間取りへ落とし込んでいくと、何を優先したら良いか分からなくなってしまう・・・
一昔前は玄関を開けたらすぐに階段がある間取りが一般的だったけど、それって何がダメなの?最近の流行りは?どうしたら後悔しない?など、不安要素がいくつもあります。
家具と異なり、一旦設置してしまうと取り外して別のところに移動させづらいことも、その不安を加速させる一因です。

そこで今回は、

①リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合
②リビングの端に階段を設置し、吹抜けを小さく作った場合
③リビングの中央に階段を設置した場合
④玄関に階段を設置した場合

と、階段を設置する場所によってどのような空間の使い方になるのか、それぞれの階段は昇降機能以外でどのような効果を付与できるのか、そして・・・

・採光性、通風性などを考慮したリビングの開放感
・下階の有効利用できるスペースの広さ
・上階の有効利用できるスペースの広さ
・家族間のコミュニケーションの取りやすさ
・暖房効率の良さ

の4つの観点で評価を付けていきたいと思います。
あくまで「こうなりやすい」というまとめで、住宅設計者の腕によっては異なるケースもありますのでご留意ください。

①リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合

リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合

カツデンアーキテックの階段を設置する案件で最も多いのが、リビングの端に階段を設置するケースです。
下階のスペースを広く取ることができることと、窓からたっぷりと光を採り入れられることから、設置しやすくシースルー階段の特徴を存分に発揮できる位置であると言えるでしょう。
リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合

吹抜けを大きく取ることは、上階と下階のコミュニケーションを円滑にする効果もあります。
声が通りやすく、違うフロアにいても家族の気配を感じながら生活できるので、④の場合などに比べて距離感がグッと近くなります。
ただ、冬場は温かい空気が上に行ってしまうため断熱効果の高い壁材や床暖房を入れたり、薪ストーブを設置するなどして暖かく過ごせる工夫が必要です。
リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合

リビングの開放感 :◎
下階の有効利用  :◯
上階の有効利用  :△
コミュニケーション:◎
暖房効率     :△

②リビングの端に階段を設置し、吹抜けを小さく作った場合

リビングの端に階段を設置し、吹抜けを小さく作った場合

開放感が欲しいものの、上階に部屋を多く作りたい場合には、バランスの良いこの間取りがおすすめです。
1階のリビングが生活空間の中心になる場合には、階段を下から見ることが多くなり、これでも従来の壁で囲まれた階段に比べると開放的だと感じるはずです。
①と③に比べて暖房の熱が逃げるスペースが小さいため、暖房についてはさほど気にしなくても良さそうです。
リビングの端に階段を設置し、吹抜けを小さく作った場合

①〜④のすべてのパターンで言えることですが、シースルー階段の下はデッドスペースになりがち。
ソファーやテレビを置いてしまうと、昇降する際に埃が落ちることもあるので、避けたほうが無難です。
観葉植物や間接照明など、埃が落ちても影響のないものを置いたりしてオシャレ空間を演出しましょう。
リビングの端に階段を設置し、吹抜けを小さく作った場合
リビングの端に階段を設置し、吹抜けを大きくした場合

リビングの開放感 :◯
下階の有効利用  :◯
上階の有効利用  :◯
コミュニケーション:◯
暖房効率     :◯

③リビングの中央に階段を設置した場合

リビングの中央に階段を設置した場合

「リビングに入った瞬間、来客にインパクトを与えたい!」という方にはこの間取り。
中央にあった方が当然目に入りやすく、360度全方向から階段を眺めることが可能です。
開放感は抜群で、大きい吹抜けにドーンとシースルー階段が真ん中にあると、上階から見下ろした景色はなかなか普通の住宅では見られないものです。
リビングの中央に階段を設置した場合

ただ、以下の2点においてデメリットが・・・
・両側に手すりを設置しなくてはならず、その分コストが嵩む
・リビングの中央に階段下のデッドスペースがあり、空間利用が難しい

そのため、「何よりもインパクト重視!」という強い信念持っている方のみにおすすめです。
リビングの中央に階段を設置した場合

リビングの開放感 :◎
下階の有効利用  :△
上階の有効利用  :△
コミュニケーション:◎
暖房効率     :△

④玄関に階段を設置した場合

玄関に階段を設置した場合

「リビングの天井が高いと落ち着かない」「家族それぞれのプライバシーを何より重視したい」という方には、玄関を入ってすぐの位置に階段を設置するのがおすすめです。
上階の部屋を多く作りやすく、デッドスペースを収納や物置きにしやすいというメリットがあります。
玄関に階段を設置した場合

一方で、プライバシーの尊重が行き過ぎてしますと、家族の気配を一切感じることなく自分の部屋に行くことができるため、コミュニケーションが希薄になりがちというデメリットもあります。
子供の成長を考えた場合はリビングに生活の導線を集めて、誰もが1日1回は必ず顔を合わせるような間取りにしている方が増えているようです。
玄関に階段を設置した場合

リビングの開放感 :△
下階の有効利用  :◎
上階の有効利用  :◎
コミュニケーション:△
暖房効率     :◎

まとめ

「我が家では何を重視しているのか?」ということを改めて確認しながら進めていくのが家づくりのプロセスです。
家を作るタイミングだけでなく、将来のことも考えて決めていくのは大変ですが、金額だけを軸にしてしまったり調査不足だったりで決めてしまうと後に後悔することも多いようです。

住まい系の雑誌では「後悔しない間取りランキング」なども定期的に特集されるため、そういったものやネットで検索するなどしつつ、上記の内容を頭に入れてもらって、ほぼ一度きりの家づくりを存分に楽しんでいただきたいです。
もしそうなれば、住宅に関わるメーカーとして冥利に尽きます!

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