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2025.03.07 コラム

注文住宅の階段をおしゃれにするには?設置事例も紹介!

この記事の監修

インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士 池本 華絵
インテリアコーディネーター/二級建築施工管理技士池本 華絵

階段は単に上下階を繋ぐだけでなく、住宅をおしゃれにするものでもあります。注文住宅に設置する階段を検討する際は、コンセプトに合わせることが大切です。おしゃれな階段を導入することで、毎日気持ちよく使うことができます。

本記事では注文住宅の階段をおしゃれにするポイントについて解説します。また、階段をおしゃれにした事例についてもまとめました。

本記事を読むことで、階段をおしゃれにすることができ、長く住んでからも愛着を持ち続けられるようになります。住宅に導入する階段を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅の階段に求められるもの


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

注文住宅の階段のデザインや形状、機能を考える際は次の3つの事項を満たしているかを確かめる必要があります。

  • 安全性
  • 利便性
  • デザイン性

これら3つのうちいずれかを満たしていない場合、設置後に後悔する可能性があります。

ひとつひとつの階段に求められるものについて詳しく解説していきます。

安全性

階段はまず安全性を重視して設計する必要があります。

住宅の中でも階段は事故が多いためです。足を踏み外して転倒し頭を打ってしまうと、大怪我を負う恐れがあります。特に高齢者は足腰が弱くなっており、片足を持ち上げる際にバランスを崩してしまうこともあります。

安全性を高めるにはまず、手すりの設置が必要です。現在は建築基準法によって1m以上の高さの階段のみ手すりの設置が義務化されています。

その他、階段の幅をできるだけ広くしたり、勾配を緩やかにしたり、ライトを付けて足元を明るくしたりすることも、安全性を高めることに繋がります。

利便性

階段は家族にとって使いやすいものであることも大切です。家族の生活動線に階段の設置場所・向きが合っているか、設計時に考える必要があります。

階段の設置場所が悪いと、家事をこなす際など家中をあちこち移動しないといけなくなり、ストレスが溜まってしまいます。

家族全員の生活動線を整理し、移動効率が悪くないか、もっと良い階段の設置場所はないか考えることが大切です。

デザイン性

最後に考えるべきなのが階段のデザイン性です。おしゃれも重視した階段を設置することで、長く愛着を持って使うことができます。

特にリビングに設置する場合、階段のデザインはリビングのおしゃれ感に大きく関与します。リビングのコンセプトや雰囲気に合った階段を導入することが大切です。

おしゃれな階段をリビングに導入することで、リラックスして過ごせるようになります。家族も自然とリビングに集まるようになり、コミュニケーションの機会も増えます。

注文住宅に導入される階段の種類


写真:カツデン/シースルーらせん階段「Modelia」

階段にはさまざまな形状があります。一般住宅に導入される階段には次のようなものがあります。

  • 直階段
  • かね折れ階段
  • 回り階段
  • らせん階段

階段の形状によって、設置場所の雰囲気が大きく変わります。また、利便性や安全性にも関わってきます。住宅の間取りも考慮し、形状をどうするか考えましょう。

各階段の種類について詳しく解説していきます。

直階段

直階段とはまっすぐな形状の階段を指します。

直階段のメリットはシンプルな形状のため設置費用を抑えられる点です。また、荷物を持ったまま昇り降りしやすいです。加えて、デザインもすっきりしていて美しいのもメリットと言えます。

デメリットは踏み外したときに下まで落下してしまう可能性がある点です。そのため、途中に踊り場を設けることをおすすめします。また、建築基準法では4m以上ある階段の場合、4mごとに踊り場を設けないといけないと定められています。

かね折れ階段

かね折れ階段は途中で90度折れ曲がる階段を指します。折れ曲がる部分には踊り場を設置します。壁に沿って設置できることもあり、多くの住宅に導入されています。

かね折れ階段のメリットは、踏み外しても下まで落下するリスクが低い点です。安全性は直階段よりも高いと言えます。

また、吹抜けに設置することで、昇る途中で景色の変化を楽しむことが可能です。壁に沿って設置するなら壁紙をおしゃれにしたり、棚を置いて飾ったりすることで、おしゃれを楽しむのもおすすめです。

デメリットは直階段に比べると費用が少し上がる点です。

回り階段

回り階段は途中で2回も90度に折れ曲がる階段のことです。途中でUターンするため転落時に一番下まで落ちることがなく、直階段に比べて安全性はUPします。

また、間取りによっては段数を増やせる場合もあるため、1段あたりの高さ(蹴上)を低くして上りやすくすることも可能です。

デメリットはかね折れ階段より更に費用が高くなることです。また、荷物を運ぶのも大変になります。階段の幅が狭い場合、途中で荷物の向きを変えて上手く運ばないといけません。

らせん階段

らせん階段とはくるくると回転しながら昇る階段のことです。屋外の非常階段用として作られることが多いですが、一般住宅の中にも設置することが可能です。

らせん階段のメリットと言えばやはり、デザインの美しさです。縦に長く洗練されたデザインのらせん階段を設置することで、空間全体を引き締めてくれます。また、省スペースに設置できるのもメリットと言えます。

デメリットは段板が三角形になり、心柱側は足場の面積が小さいので、踏み外しに気をつけないといけない点です。また、大きい家具の搬入は難しくなります。搬入できない場合、2階のベランダから吊り上げて入れる必要があります。

また、らせん階段にする場合、設置場所は必然的に吹抜けになります。吹抜けとは1階の天井がなく、上下階が繋がっている空間を指します。吹抜けは開放感がある一方で、寒いなどのデメリットもある点はあらかじめ考慮する必要があります。

注文住宅の階段をおしゃれにするアイデア


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

注文住宅の階段をおしゃれにするアイデアを紹介します。

  • 吹抜けとシースルー階段を組み合わせる
  • 階段の踊り場を広くする
  • 階段下をおしゃれにする
  • 階段に合ったおしゃれな照明を付ける
  • 階段の手すりにこだわる

さまざまなアイデアを知っておくことで、住宅に合った階段にする方法を思いつきやすくなります。各アイデアについて詳しく解説していきます。

吹抜けとシースルー階段を組み合わせる

リビングに設置するなら、吹抜け+シースルー階段にするのもおすすめです。吹抜けにすることで、上下階が繋がり縦に広く見えます。シースルー階段とは、蹴込み板(段板と段板と繋ぐ地面と垂直の板)がない階段のことで、視界を遮らない分空間を広く見せてくれます。

吹抜けとシースルー階段を組み合わせれば、リビングの開放感を最大まで高めることができます。同時に、採光性も高められます。吹抜けの2階に窓がある場合、窓からの光を階段が遮ることがなく、1階を明るく照らしてくれます。

ただし、吹抜けにすると、エアコンの温風が2階に広がってしまい、寒いと感じる場合があります。吹抜けにするなら、シーリングファンを設置して温風を循環させるなど、寒さ対策を検討することをおすすめします。

階段の踊り場を広くする

階段の踊り場を広くすると、見た目にも変化が生まれて個性を出すことができます。踊り場は通常1畳分程度の小ささであり、方向転換のしやすさや安全性向上のために導入されます。踊り場を広くすれば、さまざまな用途に活用できます。

たとえば、踊り場に本棚を置いて、読書スペースにすることも可能です。また、机と椅子を置いてちょっとしたワークスペースにすることもできます。

階段下をおしゃれにする

階段には箱階段とシースルー階段の2種類があります。箱階段は蹴込み板がある階段で、下を収納スペースなどにできます。シースルー階段は蹴込み板がなく、下には何も設けないことで、開放感を高めることができます。

シースルー階段の下は工夫次第でおしゃれにすることも可能です。たとえば、小さなカウンターを設けて、飾り物や観葉植物を置けば良いアクセントになります。

下に何か物を置くなら、階段とトータルでおしゃれに見せることを意識しましょう。統一感がない場合、散らかっているような印象を受けてしまいます。

階段に合ったおしゃれな照明を付ける

階段の照明にもこだわることが大切です。照明の明るさやデザインによって、階段の印象が大きく変わります。

階段照明には次のような種類があります。

  • ブラケットライト:壁に取り付けるタイプの照明
  • ペンダントライト:天井からコードなどで吊るすタイプの照明
  • ダウンライト:天井に埋め込むタイプの照明

照明の種類によって光の広がり方が異なります。階段との統一感を意識するのに加えて、足元がちゃんと照らされることも考えることが大切です。

階段の手すりにこだわる

手すりは階段の中でも目に入りやすいパーツなので、おしゃれにこだわることが大切です。

手すりには丸棒やフラットバー、楕円などさまざまな形状があります。丸棒や楕円は柔らかみのある雰囲気になり、フラットバーだとシャープで引き締まった感じになります。階段や住宅のイメージと相性の良い手すりを選択することが大切です。

注文住宅におしゃれな階段を設置した事例

最後に、注文住宅におしゃれな階段を設置した実際の事例を3つ紹介します。

  • 事例1.吹抜けの良さを発揮できるガラス階段
  • 事例2.コンセプトに合わせたおしゃれな階段
  • 事例3.階段下をワークスペースとして活用

事例1.吹抜けの良さを発揮できるガラス階段

こちらは吹抜けとシースルー階段を組み合わせた事例です。開放感の高さや採光性の良さが見て分かります。更にこの事例では、段板をガラスにしています。カツデンでは、段板を木やスチールだけでなくガラスにすることもできます。

ガラスは光を通す性質を持っています。2階の窓からの光を遮断することなく通してくれて、採光性を更に高めてくれています。

吹抜けの良さを発揮できるガラス階段

事例2.コンセプトに合わせたおしゃれな階段

こちらは中世ヨーロッパ風のRPG世界、というコンセプトに合わせた階段です。施主様はリモートワークが中心のクリエイター職で、階段も遊び心満載なものになっています。仕事しやすい間取りを重視しつつも、世界観を統一させることにこだわっています。

シャープで無駄のない階段の骨組みや手すりと温かみも感じられる木の段板が、中世ヨーロッパ風の住宅に見事にマッチしています。

注文住宅を設計する際は、1つコンセプトを決めるのもおすすめです。コンセプトを決めれば、階段のデザインや装飾もそれに合わせれば良く、方向性がブレることがありません。

コンセプトに合わせたおしゃれな階段

事例3.階段下をワークスペースとして活用

こちらは階段下をワークスペースとして活用した事例です。シースルー階段の下はデッドスペースにして開放感を高めるのが普通ですが、机を置いてワークスペースにする手もあります。ただし、ワークスペースにするなら、階段との調和を意識しないといけません。

画像を見て分かる通り、机や椅子が優しい色合いをしていて、階段や照明の色と上手くマッチしています。照明の影も相まって美しい空間が作られています。

また、踊り場の小さい棚は特注で設置されたものです。棚に置かれた小物も良いアクセントになっています。

階段下をワークスペースとして活用

まとめ

本記事では注文住宅の階段をおしゃれにするポイントについて解説しました。階段をおしゃれにするには、どういった点にこだわれば良いのかお分かりいただけたかと思います。

階段は安全性・利便性だけでなくデザイン性も重視することが大切です。特にリビングに設置する場合、リビングの雰囲気を損なわないためにも、階段のデザインは優れたものにすべきです。デザイン性の高い階段を設置すれば、リビングでリラックスして過ごせます。

ぜひ本記事を参考に、住宅の雰囲気やコンセプトに合った階段を考えてみてください。

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