

ステンレスの巾木に憧れている一方で、設置後に後悔しないか不安という方もいるのではないでしょうか。巾木は木(無垢材)やプラスチック(塩化ビニル)にする場合が多く、ステンレスの巾木を設置する人は少ないため、不安に感じる方もいるかと思います。
本記事ではステンレス巾木のメリット・デメリットについて解説します。また、同じ金属であるスチールの巾木と比較してどうか、についてもまとめました。
本記事を読むことで、ステンレス巾木を設置すべきか決められます。新居の巾木をどうするか考え中の方や、巾木の交換を検討している方はぜひお読みください。
ステンレス巾木とは?

写真:ステンレスR巾木 40RP-SUS
ネット出典:SUNWIZZ
巾木は見切り材の一種です。見切り材とは、壁材・床材という異なる材料が接する部分に設置される化粧材を指します。
一般住宅の多くには巾木が設けられています。巾木は壁と床の隙間を埋めるのに必要です。また、壁を衝撃から守るのも巾木の重要な役割です。巾木がないと掃除機や椅子が壁に衝突し、壁が汚れたり傷ついたりする恐れがあります。
巾木は木(無垢材)やプラスチック(塩化ビニル)から作られることが多いです。一般的に無垢材の巾木は「木巾木」、塩化ビニルの巾木は「ソフト巾木」と呼ばれます。
ただ、ステンレスの巾木も少数ですが存在します。ステンレスの巾木は店舗やオフィスに設けられることが多いですが、一般住宅に設けることも可能です。
ステンレスは英語で「Stainless Steel」と言い、「錆びない・汚れにくいスチール」を意味します。鉄を主成分としクロム(Cr)などを添加して耐食性を高めた合金です。
ステンレスはシンクや浴室、屋根材など住宅のあらゆる場所で使われていますが、巾木もステンレスで作ることが可能です。ステンレスにはいくつかの種類があり、設置する場所や用途に合わせて主に次の2つから選ばれることが多いです。
- SUS304:配管や厨房機器に使われることが多く、耐食性・耐熱性・強度に優れている
- SUS430:家電やシンクなどに使われることが多く、304よりスペックが低く、若干安い
ステンレス巾木とステンレス複合巾木の違い
ステンレス巾木は表面だけでなくすべてステンレスで作られたものを指します。ステンレス以外の素材も使われている「ステンレス複合巾木」というものもあります。
たとえば、表面はステンレスだが、芯部はプラスチック(ABS樹脂)という製品があります。こういった製品は厳密にはステンレス巾木とは異なるため、気をつけましょう。
当記事では、すべてステンレスで作られた巾木をメインに解説します。
ステンレス巾木のメリット

写真:巾木(No.1117)|事例紹介
ネット出典:金属板.com
ステンレス巾木には次のようなメリットがあります。
- 強度が高い
- 光沢が美しい
- 耐食性・耐水性が高い
- 薄い製品はホコリが溜まりにくい
このようなメリットに惹かれる方はステンレス巾木と相性が良い可能性があります。
ひとつひとつのメリットについて詳しく見ていきましょう。
強度が高い
ステンレス巾木は木(無垢材)やプラスチック(塩化ビニル)の巾木に比べて強度が高いです。金属なので他の素材より当然硬く、衝撃や摩擦に強いです。また、長期間使用しても剥がれたり変色したりする心配が少ないです。
特にプラスチック(塩化ビニル)の巾木はやわらかく強度が低いので注意しましょう。長期間の使用で傷や変色が目立つ場合があります。
光沢が美しい
ステンレスは光沢が美しいのが特徴です。ステンレス巾木を設置することで、部屋をシャープで引き締まった雰囲気にできます。モダンなイメージの住宅が好きな方におすすめです。
また、ステンレスは錆びにくく、長期間使用しても汚れにくいため、美しい状態を長く保ってくれます。
さらにステンレス巾木は表面に、ヘアライン仕上げを施した製品が多いです。ヘアラインとは、髪の毛ほどの細い線を同一方向に付ける加工です。ヘアライン仕上げによって金属の質感が強調されて高級感が高まるうえに、傷が目立ちにくくなります。
耐食性・耐水性が高い
ステンレスは耐食性・耐水性が高いのも特徴です。
クロム(Cr)を添加することで、不動態皮膜と呼ばれる強固な膜が形成され、この膜が表面を酸素や水分から守ってくれるので錆びにくくなります。
そのため、ステンレス巾木はキッチンなど濡れる可能性がある空間に特に適しています。
薄い製品はホコリが溜まりにくい
ステンレス巾木には厚みが1〜2mmの製品が多くあります。薄い巾木は上部にホコリが溜まりにくく掃除が楽になります。
対して、木(無垢材)の巾木は一般的に9〜12mm程度、塩化ビニルの巾木は3mm程度であり、ステンレス巾木と比べると、上部にホコリが溜まりやすいです。もちろん、厚みを機能として捉え、物がぶつかったときに衝撃から守りやすいとも言えます。
ステンレス巾木のデメリット

写真:ステンレス巾木アップ(トイレ)|施工事例
ネット出典:富士西金物株式会社
ステンレス巾木のデメリットは次の2つです。
- 価格が高い
- 塗装が難しい
このようなデメリットがあることを知ったうえでステンレス巾木を導入しましょう。
ひとつひとつのデメリットについて詳しく解説します。
価格が高い
ステンレス巾木は価格が高いのがデメリットです。金属は木やプラスチックなどの素材に比べて高価ですし、ステンレスは金属の中でもさらに価格が高い傾向があります。なぜなら、クロム(Cr)などの材料費が高いのに加えて、製造コストが高くつくためです。
価格が高いのは、一般住宅での導入事例が少ない理由の1つと言えます。
価格を抑えたいなら、プラスチック(塩化ビニル)の巾木を選択する手もあります。ただ、塩化ビニルの巾木は見た目が安っぽいことや強度が低いことなどデメリットもあります。
塗装が難しい
ステンレス巾木はデザインの幅が狭いのもデメリットです。ステンレスは塗装が難しく、表面のカラー変更が困難であるためです。
ステンレスは表面が滑らかなので塗料が剥がれやすいうえに、不動態皮膜で守られているため塗料が密着しにくい性質を持っています。
そのため、ステンレスを素地のまま貼り付けることになり、メタリックな色味がどんな空間にもマッチするとは言い難いです。
金属の巾木ならスチールという選択肢もある

写真:カツデン/鉄巾木「ハバテツ」
ステンレス巾木には魅力的な面もある一方、価格が高い、カラーの変更ができないというデメリットもあります。
しかし、「塩化ビニルの巾木だと安っぽい」「無垢材は住宅のイメージに合わない」などの理由で金属の巾木を選びたい方もいるかと思います。
金属の巾木を希望する場合、ステンレスではなくスチールという選択肢もあります。スチールは鉄を主成分とし、約0.02〜2.14%の炭素を合成して作る合金です。
スチールとステンレスの大きな違いは、クロム(Cr)の含有量が多いかどうかです。一般的には、クロム(Cr)の含有量が10.5%以上だとステンレスと呼ばれます。
スチール巾木はステンレス巾木と同様の性質を多く持っています。上記で解説した「強度が高い」「ホコリが溜まりにくい」といったメリットは、スチール巾木にも当てはまります。加えて、ステンレスにはないメリットも存在します。
ステンレスと比較したスチール巾木のメリット

写真:カツデン/鉄巾木「ハバテツ」
ステンレスに比べてスチールの巾木は以下の2点が優れています。
- 価格が安い
- 塗装できる
このようなメリットに惹かれる方はスチールも検討することをおすすめします。
ひとつひとつのメリットについて詳しく見ていきましょう。
価格が安い
スチール巾木はステンレスに比べると値段が安いのがメリットです。ステンレスは材料費もかかりますし、加工コストも高くなってしまいます。
スチールは材料費が安いことに加え、塗装することが前提となるため加工がしやすく、全体のコストを抑えやすいと言えます。
もちろん、プラスチック(塩化ビニル)に比べたら高いですが、木の無垢材より安く、MDF+樹脂シートと同等の価格にもかかわらず、高級感のある雰囲気をつくることができます。
塗装できる
スチールはほとんどの場合、塗装することが前提であることも特徴の1つです。金属には塗装しやすいものと難しいものがあります。スチールはステンレスと違って塗装が剥がれにくいです。
塗装にはさまざまなメリットがあります。まず、スチールが錆びにくくなります。クロム(Cr)が少ないスチールは本来、耐食性が低いですが、塗装することで耐食性の低さをカバーします。
また、塗装によって巾木のカラーも変更できます。ステンレスの巾木はカラーバリエーションがないに等しいですが、スチールの巾木にはいくつかのカラーバリエーションがあります。
ステンレスと比較したスチール巾木のデメリット

写真:カツデン/鉄巾木「ハバテツ」
スチール巾木は錆を防ぐために塗装が必須です。塗装にはメリットもある一方で、傷が目立ってしまうというデメリットもあります。
スチール巾木に椅子や掃除機を強くぶつけると、塗装に傷が付いてしまう恐れがあります。傷が目立つようになったら、メンテナンスを検討する必要が出てきます。
カツデンの鉄巾木『ハバテツ』はコストパフォーマンスに優れていてカラーバリエーションも豊富

カツデンはスチールの鉄巾木『ハバテツ』を提供しています。スチール巾木はステンレス巾木よりも珍しく、一般住宅向けに販売しているメーカーはほとんどありません。
『ハバテツ』は材料費の安さと、加工を最小限にすることで低コストを実現しています。500円/m〜と、金属の巾木の中では破格の値段であり、一般住宅にも設置しやすいのが特徴です。
『ハバテツ』はデザイン性に優れているのも魅力です。モダンでスタイリッシュな印象があり、設置することで部屋全体の格を上げられます。
また、『ハバテツ』には粉体塗装がされています。粉体塗装によって、3つのカラーバリエーションを実現しています。住宅のイメージに合ったカラーを選択可能です。
巾木の高さは30mm・60mm・100mmの3種類があります。巾木を目立たせたくない場合は30mm、反対にスチールの質感を強調したいなら100mmがおすすめです。
デザインはI型/J型の2種類があります。幅は0.8mmと巾木の中では非常に薄いです。圧迫感がなくすっきりしているのも『ハバテツ』のメリットと言えます。
このように、他の素材の巾木にはないメリットを持っているのが『ハバテツ』です。金属の巾木に興味がある方は、カツデンの『ハバテツ』もぜひご検討ください。
まとめ
本記事ではステンレス巾木について解説しました。ステンレス巾木のメリット・デメリットなどがお分かりいただけたかと思います。
ステンレス巾木は木(無垢材)やプラスチック(塩化ビニル)の巾木に比べて、強度が高いことや光沢が美しいことがメリットです。また、錆びにくい性質を持っているため、キッチンなど濡れる可能性がある場所と相性が良いと言えます。
反面、ステンレス巾木はどうしても価格が高くなってしまいます。また、塗装できる製品が少なく、カラーバリエーションがないのもデメリットと言えます。
価格をなるべく抑えつつ、金属のメリットを享受したい方はスチール巾木もおすすめです。スチールは塗装できるので巾木のカラーを変更できるのもメリットです。
金属の巾木を検討する方は、カツデンの『ハバテツ』もぜひご検討ください。500円/m〜と金属の中では安く、デザイン性にも優れているのが特徴です。















