

階段横に本棚を設置して図書館のような雰囲気にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。階段横に本棚があれば、子どもは自然と本に手を出すようになります。
本記事では階段横に本棚を設置するメリットについて解説します。また、本棚を設置する際の注意点や実際に設置した事例についてもまとめました。
本記事を読むことで、どのような点に気をつけて本棚を設置すれば良いか分かり、理想の階段を作れるようになります。階段横に本棚を設置することに興味がある方はぜひお読みください。
階段横に本棚を設置するメリット

写真:カツデン/ロフト階段「Lofty」
階段横に本棚を設置するメリットとして次の3つが挙げられます。
- 使っていないスペースを活用できる
- 本を読む習慣を付けられる
- 階段がおしゃれになる
これらのメリットが良いと感じる方は、本棚の設置を検討してみてください。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
使っていないスペースを活用できる
階段横に本棚を設置することで、壁を有効活用することができます。
本が好きな方は本棚を置く場所に困っている、という場合も多いかと思います。本棚をリビングに置くと生活スペースが狭くなりますし、開放感も下がってしまいます。特に背丈の高い本棚の場合、より圧迫感が高まります。
また、本が入りきらず、本棚の手前と奥にそれぞれ置いている方もいるかもしれません。しかしそれだと奥の本が取り出しにくくなり、読む頻度が下がってしまいます。階段に沿って本棚があれば、高い位置まで本を置くことができるため、手前と奥に置かずとも収納できるようになります。
本を読む習慣を付けられる
階段横に本棚を設置することで、本を読む習慣を付けられます。
本をたくさん持っているがあまり読んでいない、という方も多いのではないでしょうか。普段目に入りにくい場所に本棚があると、中々読む気にならないものです。
階段横に本棚があると、昇り降りするときに自然と目に入ります。面白そうな本が目に入った場合、自然と読もうという気になります。時には階段に座って本を読むこともできます。
特に小さい子どもに読書習慣を付けさせたい場合に有効です。表紙が魅力的な絵本や児童書が階段の本棚に置かれていれば、子どもも興味を持つはずです。
階段がおしゃれになる
階段横に本棚を設置することで、おしゃれ感を高めることもできます。階段の雰囲気や色に合った本棚を選べば魅力的な空間が作れます。
また、本の中には表紙や背表紙がおしゃれでインテリアとしても優秀なものがあります。そういった本を並べることで、より階段をおしゃれに見せることが可能です。
加えて、本棚には本だけでなくインテリア雑貨や時計、写真なども置くことができます。工夫次第で更におしゃれな空間を作ることが可能です。
階段横に本棚を設置する方法

写真: 階段の隙間を利用した階段家具
ネット出典:オーダー家具のトータルリビング ユウキ
階段横に本棚を設置する方法にはいくつか種類があります。
大きく分けると次の3種類になります。
- 壁に取り付ける
- 壁に埋め込む
- 階段下に設置する
設置方法によって手間や利便性が変わってきます。各設置方法のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
壁に取り付ける
1つ目は壁にそのまま金具で取り付ける方法です。
壁に取り付ける本棚のメリットは、設置が簡単なことです。DIYが得意な方であれば、本棚を購入して自分で取り付けることもできます。特に、ウォールシェルフと呼ばれるものなら、容易に設置が可能です。
デメリットは取り付けることで階段を歩行できる幅が狭くなることです。幅が狭くなると、昇り降りしにくくなります。十分な幅の階段なら、取り付けるタイプでも問題はありません。また、ウォールシェルフの耐荷重は要確認です。本は意外と重いため、耐荷重をオーバーすると落下してしまう可能性があります。
壁に埋め込む
2つ目は壁に埋め込むタイプの本棚です。
壁に埋め込む本棚のメリットは、階段の幅を狭くしない点です。また、横から見ても出っ張りが少なく、すっきりした印象になります。壁に取り付けるタイプに比べて歩行の邪魔にもなりません。
デメリットは設置費用が高くなってしまう点です。DIYで作成するのは不可能で、新築時にプランに入れるか、リフォーム業者に頼む必要があります。また、設置すると取り外したり移動させたりすることはできません。
階段下に設置する
3つ目は階段下に本棚を設置するタイプです。
階段下を丸々収納とする場合はシースルー階段にすることはできませんが、本棚としては十分なスペースを確保することができます。ただし、低い位置を本棚とする場合はその限りではありません。
シースルー階段の下に本棚を設置する場合、間取りによっては以下の写真のようにスペースを作ることが可能です。そこまで本が多くない場合、子ども用の絵本だけを収納する場合などは、階段下でも十分でしょう。
階段横に本棚を作る際の注意点

写真:カツデン/シースルー階段「FRIS」
続いて、階段横に本棚を作る際の注意点を解説します。注意点は次の3つです。
- 階段の歩行できる幅が狭くならないようにする
- 掃除しやすさも考慮する
- 子どもが手に届く高さにする
これら3つの注意点を意識しないと、設置後に後悔するかもしれません。1つ1つの注意点について詳しく解説していきます。
階段の歩行できる幅が狭くならないようにする
本棚を設置する場合、安全を第一に考えることが大切です。階段は住宅の中で事故が発生しやすい場所のひとつです。階段から転倒して大怪我を負ってしまうことは多くあります。
階段の安全性を確保するには、幅を広くしたり、奥行を大きくしたり、滑らないようにするなどの対策が必要です。壁に取り付けるタイプの本棚を設置すると、幅が狭くなってしまうので気をつけましょう。
幅が狭くなると荷物を持ちながら昇り降りするのが大変になります。また、家族が階段ですれ違う際にも危険が伴います。
建築基準法では「階段の幅は75cm以上にしなければいけない」と定められています。ただ、本棚を後付けすると75cmでは狭くなるので、ある程度広くする必要があります。
ちなみに、カツデンでは階段幅を最大90cmにすることが可能です。90cmなら本棚を設置しても、ある程度余裕を持てます。もし90cmよりも大きくしたい場合も、対応可能な商品や階段の形状がありますので、お問い合わせください。
掃除しやすさも考慮する
本棚を設置する際は掃除方法を考えておくことが大切です。
本棚はホコリがたまりやすいです。ホコリを放置すると本にカビが生えてしまうこともあります。本に生えたカビは取り除くことが難しいので、しっかり掃除しましょう。
本棚が高いと掃除が大変なので注意しましょう。踊り場に設置する場合は、高いところも脚立を使って掃除できます。踊り場以外は柄が伸びるタイプのモップなどを使わないといけません。
子どもが手に届く高さにする
階段の本棚は子どもが手に届く高さにした方が良いです。
高い位置に本があると、興味を持った子どもが無理して取ろうとするかもしれません。結果、階段から転落してしまう可能性があります。
とはいえ、たくさんの本を収納したい場合は、ある程度の高さの本棚になってしまうかと思います。その場合は、絵本や児童書など子どもが読む本を本棚の下に配置しましょう。
階段横に本棚を設置した事例
最後に、階段横に本棚を設置した事例をカツデンのPHOTO CONTESTおよびInstagramから紹介します。
- 事例1.らせん階段と本棚の組み合わせ
- 事例2.暖かみのあるシースルー階段と本棚
- 事例3.白で統一され洗練された印象の階段と本棚
- 事例4.本棚をより引き立てるデザイン性の高い階段
- 事例5.本棚を設置し階段をおしゃれ空間に
- 事例6.DIYで設置したおしゃれな階段本棚
- 事例7.たっぷり収納できる階段下本棚
- 事例8.壁に埋め込まれたおしゃれでシンプルな本棚
- 事例9.本や小物の置き場所までこだわった本棚
実際に本棚を活用している写真を見ることで、自宅に設置するイメージも湧いてくるでしょう。各事例について1つずつ解説していきます。
事例1.らせん階段と本棚の組み合わせ
こちらの写真はらせん階段と本棚を組み合わせた例です。階段を単に通り道にするのではなく、子どもたちの憩いの場にしたかったようです。通り道に本棚があることで子どもも自然と本に手を伸ばすようになります。
らせん階段は省スペースに設置できるのに加え、細長くて気品のある見た目が特徴的です。特にカツデンのこのシースルーらせん階段「Modelia」は存在感があり、住宅のシンボルになります。
事例2.暖かみのあるシースルー階段と本棚

こちらはモデルハウスにカツデンのシースルー階段「ObjeA」を採用した事例です。階段の段差をベンチにして本を読めるようになっています。
階段と本棚がブラウンで統一されており、暖かみのある空間に仕上がっています。
事例3.白で統一され洗練された印象の階段と本棚

こちらは階段と本棚が白で統一されており、スタイリッシュな印象を受けます。シンプルで無駄のないデザインの階段は開放感を高めてくれて、写真のように大量に本を置いたとしても圧迫感が少なく感じられます。
こちらの階段もカツデンの「ObjeA」です。「ObjeA」はささら桁を7種類から選べます。写真のギザギザした形状のささら桁は「サンダー」と呼ばれており、モダンな印象を受けます。
事例4.本棚をより引き立てるデザイン性の高い階段

こちらはカツデンのシースルー階段「ObjeA PREMIUM」を採用しています。「ObjeA PREMIUM」は集合住宅やオフィス、商業施設向けの製品となっています。
高級感のある空間にふさわしい、重厚感のあるデザインの階段が存在感を放っています。階段は、本やお気に入りの物を飾る本棚をより美しく引き立てる役割も担っています。
事例5.本棚を設置し階段をおしゃれ空間に
こちらは、階段の入口の広いスペースに本棚を設置した事例です。本だけでなく小物も綺麗に飾られています。隣にはツリーも置かれていておしゃれな空間が作られています。
このようなおしゃれな空間なら、思わず階段に座って本を読みたくなってしまいますね。
事例6.DIYで設置したおしゃれな階段本棚
こちらはDIYで設置したおしゃれな階段本棚です。旦那さんが日曜大工で作ったようです。このようなシンプルな本棚なら自分で設置することもできます。ただ、しっかり固定しないとぐらついてしまう場合もあるので、DIYが得意でないなら無理せずプロに任せましょう。
こちらの本棚には表紙が魅力的な本がたくさん置かれています。本の数がそこまで多くないなら、表紙を見せて収納するのもおしゃれでおすすめです。
更に、小物の配置も美しく見えるように計算されていると予想されます。家族の思い出の写真を飾ると、階段を使うたびに思い出すことができて良いですね。
事例7.たっぷり収納できる階段下本棚
階段下に本棚を設置した事例です。階段下にはこのようにたくさんの本を収納することができます。
こちらは本だけでなく、絵や小物なども飾られています。本棚の斜めになっている箇所には本を置きにくいので、事前に何を置くのか考えておきましょう。
事例8.壁に埋め込まれたおしゃれでシンプルな本棚
こちらは壁に埋め込むタイプの本棚となっています。埋め込むタイプは横から見ても出っ張っていないので、すっきりした印象を受けるのが特徴です。
たくさんのアルバムを置くために作ったとのことです。アルバムは置き場所に困り、押入れにしまったままになっている方も多いかもしれません。こちらのように本棚に置けば何度も手に取ることができ、家族のコミュニケーションの機会も増やすことが可能です。
絵本などは子どもが手に取りやすいように、下の段に置かれていることも分かります。
事例9.本や小物の置き場所までこだわった本棚
こちらも壁に埋め込むタイプの本棚です。2階〜3階の階段横に本棚を作ってもらったらしいです。スペースを有効活用でき、使いやすいとのことです。大量にある漫画を、スペースを圧迫することなく収納できています。
また、本や小物の置き場所にもこだわっているのが特徴です。リビングから見える部分
には写真立てなどを飾ることで、おしゃれ感を高めています。
まとめ
本記事では階段横に本棚を設置することについて解説しました。本棚を設置するメリットや注意点がお分かりいただけたかと思います。
階段横に本棚があることで、本が目に入る機会が増え、家族の読書量が増えます。また、使っていないスペースを有効活用できるメリットもあります。
加えて、おしゃれな本棚に表紙や背表紙が魅力的な本を置くことで、階段を美しくできます。住宅のインテリア性を高めたい方も、本棚の設置を検討してみてください。















