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KATZDENブログ
2024.02.29 コラム

階段は手すりが重要!設置方法やポイントについて解説!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。

階段をリフォームして手すりを設置しようか迷っているという方も多いのではないでしょうか。安全性を高めるためにも手すりを設置することをおすすめします。

本記事では階段の手すりが重要な理由について解説します。また、手すりの設置方法や設置のポイントについてもまとめました。

本記事を読むことで、階段の手すりを設置する際に考えるべきことが分かります。手すりの設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

階段の手すりが重要な理由


写真:カツデン/階段手すり

階段の手すりの設置が重要な理由は次の2つに分けられます。

  • 建築基準法で設置が義務付けられている
  • 安全性を高めるため

1つ1つの理由について詳しく解説していきます。

建築基準法で設置が義務付けられている

階段の手すりは建築基準法によって、設置が義務付けられています。建築基準法第25条では、「階段の少なくとも片側には手すりが必要である」と記載されています。また、「手すりがない側には壁が必要」とも記載されています。

つまり、階段の両側に壁があるとしても、どちらかには手すりを設けなくてはいけません。また、両側に壁がない階段の場合は、手すりを両側とも設置する必要があります。

参考: 建築基準法施行令第25条(階段等の手すり等)と関連法令、判例

建築基準法が改正されこのようなルールになったのは、平成12年からです。平成12年以降に建設された住宅にも関わらず手すりがない場合は、違法ということになってしまいます。

安全性を高めるため

建設基準法が改正されたのは平成12年のことなので、それ以前に建築された住宅には手すりがない場合も多いです。手すりを設置しないままでも違法にはなりませんが、安全性を高めるためにも付けることをおすすめします。

特にお年寄りが暮らしている場合は、転落事故を防ぐために付けた方が良いです。足腰が悪くなってくると、気をつけていても踏み外してしまうことはあります。手すりがあればとっさに掴まることができ、大怪我は免れる可能性があるのです。たとえ両側に壁があっても、壁だと掴まることができないので、そのまま落ちてしまいやすいです。

また、壁がない階段の場合、手すりがないと横から落ちてしまう可能性があります。打ちどころが悪いと転落死することもあるので、手すりは付けましょう。

階段の手すりを設置する方法


写真:カツデン/階段手すり

手すりを設置したいものの、どうやって設置すれば良いか分からない、という方もいるかと思います。手すりを設置する方法は大きく次の2つに分けられます。

  • 自分で設置する
  • 業者に依頼する

結論から言うと、自分で設置するより業者に依頼する方法をおすすめします。具体的なやり方やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

自分で設置する

階段の手すりは自分で取り付けることも不可能ではないです。DIYが得意な方は自分で設置したいと思うかもしれませんが、おすすめはしません。

自分で設置する場合、ホームセンターなどで以下の道具を揃える必要があります。

  • 電動ドライバー
  • 下穴ドリル
  • のこぎり
  • メジャー
  • 下地探し器具

加えて、手すり棒や金具(ブラケット)も自分で購入しなくてはいけません。

また、手すりは壁のどこにでも取り付けられるわけではなく、壁内部の柱等の下地がある場所を探す必要があります。その作業は下地探し器具を使って行うのですが、この作業が非常に難しいです。

更に、取り付けも丁寧に行わないと、後で緩くなってしまうことがあります。転倒時に手すりが外れてしまっては、手すりの意味がなくなってしまいます。

業者に依頼する

階段の手すり設置は業者に依頼する方がおすすめです。しっかりした技術を持った業者なら、手すりの高さなどを全部計算したうえで設置してくれますし、取り付けが甘くなってしまうこともありません。

ただ、業者に依頼する場合、気になるのは設置費用かと思います。

1階から2階を繋ぐ階段に手すりを設置する場合、相場は12万円〜程度です。もちろん業者によって料金は変わりますし、住宅によっては壁の下地の補強工事が必要になって料金が上乗せされてしまう場合もありますが、おおよそこの程度という認識で良いです。

また、手すり本体の料金は、1メートルのまっすぐな形状の場合、5,000〜50,000円程度です。手すりの素材やデザインによって料金は変動します。

参考:階段のリフォーム 費用・相場

階段の手すりを選択する際に考えるべきこと


写真:カツデン/階段手すり

階段の手すりにはさまざまな種類があるので、自分の家族に合ったものを選ぶことが大切です。家族全員が使いやすく、かつデザイン面も不満ない手すりを選択しましょう。

続いて、階段の手すりを選択する際に考えるべきことについて解説します。手すりを決める際は、次の4つの観点から考えることが重要です。

  • 素材
  • 形状
  • デザイン
  • その他の機能

これら4つの観点から考えることで、設置後に不満点が出ることがなくなります。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

素材

階段の手すりはさまざまな素材から作ることができます。屋内階段の手すりとして多く使われている素材は次の2つです。

  • スチール

素材によって、コストや階段全体の印象が変わってきます。各素材の特徴やメリット・デメリットについて解説しましょう。

木の手すりは、手触りが心地よいのがメリットです。木は手から体温を奪わないため、握っていて温もりを感じることができます。また、木の香りにはリラックス効果があります。

木の手すりは、後付けしても悪目立ちせず、空間にすぐ馴染んでくれます。また、階段自体が木でできている場合、統一感を出すこともできます。

加えてコストも安いので、導入しやすいのがメリットです。

スチール

スチールの手すりはスタイリッシュな雰囲気が魅力です。木製階段にスチールの階段を設置することで、階段全体を引き締めてくれます。手すりを後付けしたときのインパクトは、木よりもスチールの方が上です。

スチールはアルミなどの他の金属と比べて耐久性も高いです。スチールの手すりは折れたり曲がったりする心配が少なく、長期間安心して使い続けることができます。

また、耐久性が高いため、ある程度は手すりを細くすることが可能です。手すりを細くすることで、無駄がなく洗練された印象にできます。

スチール製階段は木製階段よりも値段が4〜5倍程度高いです。スチール製階段にしたいけど手が届かないという方は、手すりだけスチールにするのもおすすめです。

形状

階段手すりの形状には、大きく次の3つがあります。

  • 丸棒タイプ
  • フラットバータイプ
  • 楕円タイプ

形状によって握りやすさや見た目の印象が変わります。基本的には、家族の中でもっとも手すりを必要とする方が使いやすいものを選ぶと良いです。

各手すりの形状の特徴について詳しく解説していきます。

丸棒タイプ

丸棒タイプは、円柱のような形をした手すりのことです。丸いため柔らかい印象を与えることができます。

また、どの角度からも握りやすいのもメリットです。進行方向に向かって手を滑らせることができ、スムーズに移動することができます。

フラットバータイプ

フラットバータイプは、板のような形をした長方形の手すりのことで、シャープな雰囲気になるのが魅力です。

フラットバータイプの場合、手すりにもたれるような体制で昇り降りすることができます。握力が弱い方でも強く握る必要がなく、手のひら全体で体を支えることができます。

楕円タイプ

カツデンでは、楕円形状の手すりも選択可能です。

丸棒とフラットバーの良いところ取りといったイメージで、握りやすくデザイン性にも優れています。

デザイン

階段の手すりはデザイン面も重視することが大切です。手すりは階段のパーツの中でも目に入りやすいので、愛着が持てるデザインにした方が良いです。安い手すり製品は仕上げが粗かったり、デザインにオリジナリティがなかったりする場合もあります。コスト面だけでなく、デザイン面にも目を向けて選択することが大切です

また、手すり本体だけでなく、金具のデザインも重要です。主張が激しくない金具の方が、散らかっている印象を受けなくなります。金具にはシルバーやゴールドなどさまざまな色がありますが、空間に溶け込んでくれるものを選びましょう。

その他の機能

製品によっては手すりに様々な機能が付けられているものもあります。たとえば、手すり自体が光るものもあります。足元を明るく照らしてくれるので、転倒防止になります。

他には、抗ウイルス機能が付いた手すりや、ガラスパネルが付いており横からの転落を防止できる手すりなどがあります。

その他階段の手すりを設置するポイント


写真:カツデン/階段手すり

続いて、その他で手すりを設置する際に、考えておきたいことや知っておきたいことについて紹介します。ポイントは次の3つです。

  • 支援制度を使えるか確認する
  • 家族状況を考慮して設置する
  • どちら側に設置するか検討する

1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

支援制度を使えるか確認する

階段に手すりを設置したいものの、コスト面が気になるという方は多くいます。しかし安全面を考えると手すりを設置した方が良いのは事実です。

コスト面が気になる方におすすめなのは、国や地方自治体が行っている保険制度や補助金制度を活用することです。高齢者が暮らす住宅をリフォームする場合、国や自治体は費用の一部を負担してくれる可能性があります。

たとえば、国の「介護保険制度」を使えば、最大で18万円も安くできることもあります。ただし、「65歳以上で要介護状態の場合」など、細かい条件が多くあるので、詳しくは「介護保険制度の概要」を確認しましょう。

参考:介護保険制度の概要

家族状況を考慮して設置する

階段手すりは家族の状況を考慮して設置することが大切です。

たとえば、手すりの高さは一般的には75〜85cm程度が基本とされていますが、高齢者の方が家族にいるなら若干低めにした方が良い可能性があります。高齢者の方は腰を曲げて昇り降りするため、低い位置にあった方が利用しやすいためです。

また、小さい子どもがいる場合は、手が小さくても握りやすい丸棒タイプにする、あるいは幅が小さめのフラットバータイプにする、といった配慮をした方が良いです。

どちら側に設置するか検討する

階段の手すりは左右どちら側に設置すべきかもよく検討すべき点です。

手すりは降りる際の利き手側に付ける場合が多いです。階段は昇るときよりも降りるときの方が危ないためです。降りるときに踏み外すと、下まで一気に落下する場合があります。

ただ、安全性を高めるのであれば、両側に付けるのがおすすめです。両側にあった方が、転倒時に視界にあった側の手すりをとっさに掴まりやすくなります。階段の圧迫感は強くなってしまいますが、高齢者の方がいるなら安全性を高めた方が良いです。

カツデンの階段手すり

最後に、カツデンが提供する階段手すりについて紹介します。カツデンはスチール階段をメインに提供している会社ですが、スチール製の階段手すりも提供しています。

カツデンの階段手すりは、シャープで引き締まった印象なのが特徴です。木製階段に取り付けることで、良いアクセントになってくれます。金具(ブラケット)の主張も激しくなく、シンプルなデザインになっています。

また、カラーや形状のバリエーションが豊富なのもカツデンの魅力です。

項目 バリエーション
形状 4種類(プレーン・横桟・ワイヤー・ガラスDPG)
本体カラー 10種類(ピュアホワイト・アイボリー・パールグレーなど)
オプション 笠木木(カラー6種類)

笠木木とは、手すりの上に被せる仕上げ材を指します。笠木木は独特なぬくもり、そして重厚感があり、手すりの印象を変えたい場合にお好みで付けられます。

製品紹介 詳細

カツデンの補助手すり

カツデンでは階段の壁に付けられる、補助手すりも提供しています。補助手すりのみの単体購入が可能です。

こちらもシンプルなデザインの手すりとなっており、階段のインテリアの雰囲気を壊すことなく、空間に調和してくれます。

カツデンの補助手すりは4つのバリエーションがあります。

  • フラットバータイプ・丸棒受け・縦使い
  • フラットバータイプ・丸棒受け・平使い
  • フラットバータイプ・プレート受け・平使い
  • 楕円タイプ・丸棒受け・平使い

用途やデザインの好みに応じて形状を選択することが可能です。楕円タイプは2020年に誕生した新しいタイプで、手になじみやすく、柔らかい雰囲気なのが特徴です。また、階段の腰壁に設置するための手すりも提供しています。

製品紹介 詳細

まとめ

本記事では階段手すりについて解説しました。階段手すりを設置することの重要性や設置のポイントなどがお分かりいただけたかと思います。

手すりがないと転落時に下まで落ちてしまうこともあり危険です。特にお年寄りが家族にいる場合は設置することをおすすめします。設置費用が気になるという場合は、国や自治体の支援制度を活用できないか確かめてみましょう。

また、手すりにはさまざまな種類があります。素材や形状を変えると、使いやすさや見た目の印象が大きく違ってきますので、しっかり比較して選ぶことをおすすめします。

カツデンの階段手すりはカラーや形状のバリエーションが豊富で、好みに合ったものを選択しやすいのが特徴です。手すりを設置する予定の方はカツデン製品もぜひご検討ください。

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