


冬の寒い日にあたたかな炎に包まれながらくつろげる。そんな時間を実現してくれるのが、家庭用薪ストーブです。薪ストーブは、単なる暖房器具としてだけでなく、インテリアの主役としても人気を集めています。
初期投資は決して安くはありませんが、その魅力は暖かさだけにとどまりません。自然のぬくもりや癒し効果抜群の炎、さらには光熱費の節約まで可能です。そこで今回は、家庭用薪ストーブの種類や費用、注意点などをご紹介します。
家庭用薪ストーブのメリット
写真:薪ストーブと薪
出典:Pickys LIfe
家庭用の薪ストーブは、エアコンや電気ストーブと比較すると効率的に部屋を暖めてくれます。そのほかにも、災害時にも使用できる、存在感のあるインテリアになるなど多くのメリットがあります。
- 自然な暖かさで快適に過ごせる
- 光熱費の節約も可能
- 災害で停電した際に使用できる
- インテリアとして魅力的
- 炎で癒し効果抜群
- 家庭用薪ストーブのデメリット
写真:炎が美しい薪ストーブ
出典:BROS
たくさんのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。設置や薪購入などのコストがかかることや定期的な掃除が必要です。また、エアコンなどと違って部屋が快適な温度になるまでにはある程度の時間がかかります。
- 初期投資と設置コストが高い
- 薪の調達と保管に手間がかかる
- すぐには暖まらない
- 定期的な掃除とメンテナンスが必要
- 家用薪ストーブの素材の種類
写真:鋳物製の薪ストーブ
出典:ニフティ不動産
家庭用薪ストーブは、大きく分けて鋳物と鋼板の2つの種類があり、材質によって暖かさの感じ方が異なります。
鋳物
鋳物は、熱に強く冷めにくい特性を持っています。金属を加熱して溶かし、型に流し込んで冷却・固化させた製品のため、曲線や細かな作りが可能。クラシカルなデザインのものが多くあります。
鋼板
鋼板で作った薪ストーブは、金属密度の高さから熱しやすく冷めやすい特性を持っています。すぐに暖めたいという方には鋼板で作られた薪ストーブがおすすめです。鋼板を切断・成型して作られるため、シンプルなストーブに多く使用されています。
家庭用薪ストーブの費用
写真:シンプルなデザインの薪ストーブ
出典:Pickys LIfe
家庭用に薪ストーブを設置する際の費用は、ストーブ本体の価格が20〜65万円、煙突部材が40〜75万円、設置工事が約20〜40万円です。メーカーや機種などによって費用差はありますが、総額で80〜180万円程度を見積もる必要があります。
薪の費用
さらに忘れてはならないのが薪の調達費用です。薪として使用するのは、ナラやクヌギなどの広葉樹やマツやスギなどの針葉樹です。針葉樹は燃焼時間が短いため、火持ちの良い広葉樹をメインに使用しましょう。
首都圏のホームセンターなどで薪を購入する場合は、以下のような相場です。
針葉樹…3kgほどで300〜600円
広葉樹…7kgほどで500~800円
ただし、薪屋で購入したり、知り合いから格安で譲ってもらったりと購入ルートによって大きく異なります。
例えば、30坪の高断熱住宅で薪ストーブを使用した場合、1シーズンでは約2tの薪を消費します。6万円くらいになる計算ですが、住宅の断熱性能や広さや薪ストーブの種類や薪の種類によって倍以上かかることもあるので注意が必要です。もし近隣に木工所や造園所などがあれば、端材や廃材をもらえてランニングコストを大幅に削減できる可能性もあるため、導入前に調べてみましょう。
家庭用薪ストーブを選ぶポイント
写真:レンガで覆われた薪ストーブ
出典:フォレストブレス
家庭用の薪ストーブを選ぶ際のポイントは、部屋の広さや使用する場所などによって異なります。
暖房面積で選ぶ
家庭用の薪ストーブを選ぶ重要な判断基準のひとつに、暖房面積があります。薪ストーブを設置する部屋の広さや天井の高さに応じた薪ストーブを選ぶようにしましょう。暖房範囲の表記はメーカーによって異なりますが、基本的に最大熱出力(kcal) と暖房面積(坪)の記載があります。
例えば、最大熱出力が2000kcalあれば10畳ほどの広さを暖められます。家用の薪ストーブであれば2000kcal〜3000kcalくらいがベストです。また、暖房面積が10坪であれば18畳ほどの広さの暖めが可能。それぞれの部屋の広さに合わせた薪ストーブを選ぶことで、効率的で快適な暖房が実現できます。
放熱方式を確認する
設置する場所に応じた放熱方式を選ぶこともポイントです。放熱方式は3つの種類があるので、天井の高さやどこに設置するかによって選びましょう。
対流式
対流式は、空気を循環させて部屋全体を暖める特徴があります。効率的な熱分布によって、部屋の隅々まで均一に温度を上げられるので、薪ストーブから離れていても暖かいです。比較的コンパクトなデザインなので、さまざまな空間や部屋に設置しやすくなっています。
輻射式
輻射式は、鋳物製・鋼板製の薪ストーブで多くみられます。遠赤外線を多く放出して本体が暖まるため、座っている場所や特定のエリアを効果的に暖められる点が特徴です。雰囲気のある暖かさを演出してくれるので、家族や友人と過ごす空間に特別なぬくもりを与えてくれます。
開放式
開放式は、火を直接見ることができる魅力的なタイプです。燃える炎を眺めながら過ごせるため、部屋の雰囲気を劇的に変えることができます。デザイン性が高く、インテリアの一部として楽しめるストーブとして人気があります。リビングやダイニングなどにおすすめですが、薪ストーブ本体が熱される訳ではないため、暖房効率は少し劣るので注意してください。
デザイン性で選ぶ
薪ストーブは単なる暖房器具ではなく、インテリアの一部としても重要な役割を果たします。伝統的な雰囲気を楽しみたい方は、鋳鉄製のクラシックなデザインのストーブを選ぶとよいでしょう。部屋の雰囲気やインテリアスタイルに合わせて、最適なデザインを選択することが大切です。
家庭用薪ストーブを導入する際の注意点
写真:薪ストーブとたくさん積まれた薪
出典:フォレストブレス
家庭用薪ストーブを導入する場合、以下のような注意点があります。
定期的なメンテナンスをする
長期間にわたって、家用薪ストーブを安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。煙突の掃除や灰の除去、ストーブ本体の点検は定期的に行ってください。
特に、煙突内部のクリーニングは、煙の詰まりや火災のリスクを防ぐためには非常に重要です。専門のメンテナンス業者に依頼するか、適切な方法を学んで自分で行うようにしましょう。
スムーズに煙を出せるようにする
煙の排出は薪ストーブを使用する際に、最も重要な要素のひとつです。適切な煙突の設計と設置が、スムーズな煙の排出を可能にします。煙突の長さは4m以上確保して、できるだけまっすぐな煙突にしてください。さらに、断面積の広い煙突を選びましょう。
薪の保管場所を確保する
設置することばかりに気を取られて忘れがちなのが、薪の保管場所です。薪は、乾燥した風通しの良い場所に保管することが重要です。
地面から少し浮かせて保管することで、適切に乾燥させられます。本格的に使い始めるシーズンまでに十分な量の薪を確保して、しっかりと乾燥させて使いやすい薪になるように準備しましょう。
消火器を準備
家庭用薪ストーブを使用する際の安全対策も非常に重要です。もしもの場合に備えて、適切な大きさの消火器を準備しておきましょう。薪ストーブの近くに設置しておき、すぐに使用できるようにしておくと安心です。
【おすすめの家庭用薪ストーブ】カツデン|HOMRA-ホムラ M638
写真:カツデン/薪ストーブ「HOMRA-ホムラ M638」
デザイン性に優れた家庭用薪ストーブをお探しの方におすすめなのが「カツデンのHOMRA-ホムラ M638」です。美しい炎のゆらめきが別格なひとときを演出するHOMRA-ホムラ M638は、半世紀以上家のためにこだわり続けた金属加工メーカーの技術で作られました。
大きなウィンドウで、中の炎が燃えている様子をたっぷり楽しむことが可能。燃焼の仕方が美しい薪ストーブだからこその熟考されたデザインとなっています。薪を焚いている様子を楽しむためにも、炎が大きく見えることが必須。
だからこそ少しでも大きく見えるサイズ感にこだわって、透明度の高い日本製の耐熱強化ガラスを使用しています。美しい炎をいつまでも楽しめるように、ガラス面は曇りにくい独自開発の二重構造SYバッフルを採用しています。
写真:カツデン/薪ストーブ「HOMRA-ホムラ M638」
また、高級感を演出するハンドルも特徴のひとつです。ハンドルカラーはステンレスが標準で、真鍮とスチールがオプションで選択できます。スチールは3色のバリエーションがあり、高級感を演出する部材となっています。
製品紹介
詳細
まとめ
写真:カツデン/薪ストーブ「HOMRA-ホムラ M638」
薪ストーブは単なる暖房器具ではなく、生活に癒しを与えてくれる魅力的なアイテムです。初期費用はある程度必要となりますが、長期的にみると電気代削減につながって環境にも優しい選択となるでしょう。
カツデンでは、デザイン性や機能性に優れたHOMRA-ホムラ M638をご用意しております。家庭用薪ストーブの設置を検討している方は、ぜひ一度カツデンまでご相談ください。