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生産設備紹介
幅広いものづくりに対応できる設備
カツデンが、埼玉美里工場、島根益田工場、ベトナム工場に保有する生産設備を掲載します。
市販されている汎用設備以外にも、特注設備、内製設備も数多く存在。
カツデン独自のものづくり、そして品質を支えています。
レーザ加工機


国内工場では、高速かつ高精度で切断可能な最新鋭のレーザ加工機の三菱電機 二次元レーザ加工機 GX-F、MAZAK OPTILE3015 DDLを保有。
ベトナムでは、レーザとタレットパンチプレスの複合機であるAMADA LC2012 C1NTを保有しています。
2024年、島根益田工場にAMADA ENSISを導入し、パイプインデックスによって三次元的にパイプへのレーザー加工を施すことも可能になりました。
階段、手すりなどの大型商品をはじめ、10mm四方の機械部品まで、精度高く加工することができます。
板厚は0.8~24mm、材質はスチール、ステンレス、アルミと対応範囲は多岐にわたります。
また、国内工場のレーザー加工機にはストッカーも付属させ、夜間運転することで大ロットの受注も可能な体制に。
NCプレスブレーキ


埼玉美里工場では、最大で4mまで曲げることが可能。
他工場でも1~3mの長さまで対応できるプレスブレーキを保有しています。
素早く正確な動作が可能な機械により、±1mm~の精度を求められる製品づくりに対応しています。
強度が求められる製品に的確な曲げ加工を施すことで強度を増し、複雑な組み方をする製品に精度の高い曲げ加工を施すことで美しい接合部を作り出すことができます。
シャーリング


せん断する刃の動力が機械式のメカシャーリングをメイン機として使用。
せん断スピードが速いことが特徴ですが、最大の厚みは6mmまでと、厚い板には不向きです。
タレットパンチプレス

金型の種類次第で、様々な形状の穴を開けることができる機械。
単穴はもちろん、タップ(ネジ山付きの穴)加工も可能で、厚さ6mm以下で大量の穴加工が必要な鉄板に用いられます。
パイプベンダー

パイプを水平方向へ曲げる機械。
パイプを普通に曲げようと思うと空洞部分が潰れてしまうため、専用の機械が必要になります。
階段、手すりはもちろん、人気のHosuba、AthleticSeriesなど、パイプで構成されるデザインで統一したい場合に重宝します。
ボール盤

固定された回転軸にドリルなどを取り付けて回転させ、正確な位置に穴開けやタップ加工ができる工作機械。
タレットパンチプレスは、大量の穴が必要なときに使用しますが、実はボール盤を使って加工することがほとんどです。
皿穴加工を施すときは、手で確認しながら穴の深さを揃えていきます。
切断機

長尺の部材を切断するための工作機械。
90度に切断するだけではなく、角度調整も可能です。
フラットバーやパイプを素早く切断し、年間数千物件分の手すりを製作することに一役買っています。
Vカットマシン(V-Pro)


「V」型の溝を作ることで、曲げたときのR(丸み)を抑制するために使用される、階段の手すり支柱専用機械。
当社の生産技術課によって製作された設備のひとつで、現在の加工品質に至るまでに4世代を経ており、かけたコストは1000万円以上。
一見気付かれない部分ではありますが、カツデンの優れたデザイン性と品質を維持する役目を果たしています。
半自動溶接機

溶接ワイヤーが自動で供給され、スピードと品質が安定する半自動溶接機。
当社の製品の多くはセミオーダーメイドゆえに、ロボット溶接が不可能なことがほとんど。
作業者の力量に依存することになるため、溶接力量試験を毎月実施し、その合否で難易度の高い作業の可否を決定。それにより、常に高いクオリティーで生産できることに加え、溶接欠陥が原因の事故が起こらないようにしています。
また、溶接時に必ず発生する「ビード」と呼ばれる溶接痕は、極力見えづらいよう設計すると同時に、溶け込み部分のみを残して削ることで美しいディテールを実現。当然のことながら、仕上げ力量についても試験によって品質のばらつきを抑制しています。
カツデン製品の美しさは、溶接技術の高さによって支えられています。
TIG溶接機

半自動溶接と同様に、力量試験に基づいたスキル保有者が作業を行います。
小さい部材や、ビードを目立たせたくない場所に溶接するときに使用し、強度と美しさのバランスを取っています。
仮組検査架台

カツデンの階段、手すりは、バラバラになった部材を施工現場に配送して組み上げる「ノックダウン方式」を採用しています。
溶接が完了した時点で、製品としての形はできあがり、そのタイミングで、施工時にミスが発覚することを最小限にするため、溶接して完成したパーツ同士を組み上げます。
この仮組検査用の架台は、市販されているものではありません。どんな階高、掛幅、曲がり形状にも対応できるよう、当社の生産技術課が製作し、設計ミス、製造ミスを発送前に発見することができます。
人的ミスはもちろん、レーザ、溶接時に発生する熱による変形もあるため、細かい検査項目でひとつひとつチェックしていきます。
粉体・溶剤塗装設備一式

前処理機、溶剤塗装ブース、粉体塗装ブース、焼付乾燥炉の4つの設備を、国内工場に2セットずつ、ベトナム工場に1セット完備。
埼玉美里工場は最大で長さ6mまで、他工場は5.5mまでと長くて大きい部材を塗装するのに適しています。
当社製品のほとんどは粉体で塗装されており、4VOC(揮発性有機化合物)を含まず、滑らかな質感で高い耐久性を誇ります。
屋外用の製品では、メッキされた材料を使用し、ジンクリッチプライマーを塗布した上に粉体塗装を行うため、錆びるイメージのあるスチール材にもかかわらず、高い防錆性能を付与することができます。
溶剤塗装ブースでは、プライマー(下塗り剤)を塗布するために使われることが多いですが、要望に応じて色合わせをした溶剤塗料も使用可能です。