皆さん、こんにちは。カツデン編集部です。
スケルトン階段に憧れたり、実際にお家に取り付けたりする方も多いのではないでしょうか。シンプルで洗練されたスケルトン階段には憧れますよね。
一方で、スケルトン階段を取り付けた後で後悔しないか不安に感じる方もいるかと思います。設置した後に、スケルトン階段を後悔したり、隙間をふさいだりすることもわずかではありますが、あるにはあります。
本記事では、スケルトン階段のメリットやデメリットを説明するとともに、その対策や階段を隙間をふさいだ事例を紹介します。お気に入りのスケルトン階段の外観の雰囲気を壊さずにふさいだ実例もたくさんあります。
スケルトン階段の設置にお悩みの方や、スケルトン階段の隙間をふさぐことをお考えの方はぜひご一読ください。
スケルトン階段とは
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段とは骨組みと段板のみで構成された階段のことを指します。一般的な階段は、ささら桁というフレーム材、足を置くための段板、段板同士を繋ぐ蹴込み板によって構成されています。一方、スケルトン階段は蹴込み板がなく、段板と段板の間に隙間が空いています。
スケルトン階段は、「ストリップ階段」、「シースルー階段」、「オープン階段」とも呼ばれていますが、どれも同じ階段を指します。
スケルトン階段のメリット
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段には、たくさんのメリットがあります。
- 空間が広く見える
- インテリアとしてお家のアクセントとなる
- 階段下まで光や風が届きやすい
それぞれについて具体的に説明していきます。
空間が広く見える
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段には蹴込み板がなく、骨組みと段板のみで構成されるシンプルな造りです。蹴込み板がなく段板の間は透けているため、圧迫感がなく、遠くまで視界が抜けて実際の面積よりも広く感じる効果があります。お家をより広く開放的に見せたい場合には、スケルトン階段はおすすめです。
インテリアのとしてお家のアクセントとなる
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段はデザイン性が高いため、インテリアの要素も兼ね備えています。お家にスケルトン階段が設置してあると、一気におしゃれな雰囲気が増します。実際に、ナチュラルな雰囲気の空間に茶色や黒などのアクセントとなるフレームの階段を設置したり、他のインテリアになじみやすい色で統一感を出したりと、部材は少ないながらもフレームや段板の組み合わせで様々な雰囲気を出すことができます。
階段の下まで光や風が届きやすい
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段には蹴込み板がなく、段板の間が透けています。そのため、階段の下まで光が差し込み、明るい空間を作ることができます。光が入り明るさが確保できるため、スケルトン階段の下のスペースは、ワークスペースやペットスペースなどに活用する事例もあります。同じように、風通しも確保できるので、通気性が良く冷暖房が行き届く快適な空間になります。
製品紹介 詳細スケルトン階段のデメリットと対策
スケルトン階段のメリットを説明しましたが、一方で以下のようなデメリットがあります。
- 階段下のスペースの利用が制限される
- 設置費用が高い
- 子供やペットが落下する危険がある
- ホコリやごみが階段下に落ちやすい
一つずつ詳細を説明します。
階段下のスペースの利用が制限される
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
通常の階段の場合、階段下にドアをつけて収納スペースやトイレを設置する事例もあります。一方、スケルトン階段を設置する場合、下に壁を設けないため、これらの設置は難しくなります。収納が多いお家をご希望の方にとっては、このことはデメリットになるかもしれません。
一方で、メリットにも書きましたが光が差し込みやすく、また広々とした開放的な空間であるので、対策として他の用途に利用することは可能です。実際には、ワークスペースやペットスペースに利用したり、オブジェや観葉植物など見せるインテリアを飾ったりされることもあります。
設置費用が高い
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
一般的な階段に比べて、スケルトン階段は設置費用が高い傾向があります。スケルトン階段の相場価格は30万円程度であり、高いものは100万円程度かかります。
スケルトン階段には蹴込み板がないため、限られた部材で安全な強度を確保する必要があり、それが費用の高さにつながります。また、スケルトン階段を選択する方はデザイン重視の場合が多いため、オプションをつけたりカスタマイズすることで費用が高くなることも多いです。
スケルトン階段にも様々なバリエーションがあるため、予算を意識しながら選んでいくと良いでしょう。
子供やペットが落下する危険性がある
階段は子供やペットも利用したり、時には彼らの遊び場になったりすることもあります。スケルトン階段は踏込み板がなく空間があるため、そこに子供やペットがはまったり、そこから落下したりする危険性もあります。また、手すりのみで壁がないものも多く、手すりの隙間からの転落も懸念されます。さらに、ベビーゲートが設置しにくい場合や、ゲートを取り付けられても隙間から抜けられる場合もあります。
この対策として、子供が幼いうちやペットが成長するまでは落下防止のネットや板を設置したり、スケルトン階段をふさいだりすることが挙げられます。詳しくはこの後説明します。
ホコリやごみが階段下に落ちやすい
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段は踏込み板がないため、階段のホコリやごみが下に落ちやすいこともデメリットとしてはあります。ほうきやクイックルワイパーなどで掃除を行う際は、一段ずつごみを収集する手間もあります。
スケルトン階段の下にキッチンや食事スペースを作らない、ホコリが気になるものは置かないなど、空間や家具の配置を工夫することで、ホコリやごみに対するストレスは軽減されます。
スケルトン階段の隙間をふさぐ理由
ここでは、実際にスケルトン階段の隙間をふさぐことについて説明します。スケルトン階段をふさぐ際は、以下のような経緯が多く挙げられます。
- 子供が落下したり、挟まったりしてしまう
- ホコリやごみが落ちる
子供の落下対策については、完全にスケルトン階段の隙間をふさぐのではなく、一時的にふさぎ、成長とともに元に戻すこともあります。
スケルトン階段の隙間をふさいだ事例
写真:カツデン/パンチングパネル
スケルトン階段の隙間をふさぐには、どんな方法があるのでしょうか。ここでは、スケルトン階段をふさいだ事例をご紹介します。
実際にスケルトン階段を設置した方の中には、デザイン性が気に入って設置した方も多くいらっしゃるかと思います。お気に入りのスケルトン階段の外観を損なわない工夫についてもお伝えします。
スケルトン階段をふさぐには、以下のような方法が挙げられます。
- 木材を設置する
- 落下防止ネットを設置する
- アクリル板を設置する
- ポリカーポネート板を設置する
- 側面にガラスを設置する
それぞれについて詳しく説明します。
木材を設置する
写真:スケルトン階段のDIY
出典:wiki How
スケルトン階段の踏込み板を合板で作製し、設置するDIYを行う事例もあります。DIYの経験がある方や手先の器用な方にはおすすめの方法です。工具として、合板を必要な寸法に合わせて切るための丸のこ、ねじ止めをするためのドリルがあれば合板は設置できます。表面の仕上げとして、木目シートなどをインテリアに合わせて貼ることで木目調の雰囲気を出すことができます。なお、?材料や工具もホームセンターなどで手に入りやすいことも手軽にできるポイントですね。
落下防止ネットを設置する
写真:階段 手すり用 安全ネット 転落防止ネット
出典:楽天市場
スケルトン階段を本格的にふさぐ以外にも、落下防止ネットを設置することも一つの方法です。外観は少し気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、一時的な方法としては手軽で便利な方法です。小さい子供やペットが階段を昇り降りする時に、落下防止ネットがあると安心ですよね。落下防止ネットはホームセンターやネットで簡単に購入することができます。ネットを手すりやフレームにくくりつけるだけで取り付けられるため、子供の成長に合わせて、簡単に設置や取り外しができることも魅力です。
アクリルパネルの蹴込み板を設置する
写真:カツデン/アクリルパネルの踏込み板
こちらは、スケルトン階段を設置した後に、アクリルパネルの踏込み板を取り付けた事例です。カツデンのオプションで、アクリルパネルの蹴込み板があります。
後付けもできるような形状にしているので、「思ったより隙間から物が落ちる」と思ったら、検討してみても良いかもしれません。
透明のアクリル板を設置することで外観を損なわない、光が階段下まで届くなどのメリットがあります。また、完全にふさがないことで階段下のスペースも快適な空間を維持できます。
側面にガラスなどを設置する
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段は、手すりもフレームのみで構成されている場合も多いです。フレームの隙間からの落下が心配になる場合は、側面にガラスなどを設置し、対策をとることもできます。割れにくい強度の高いガラスも多く、透明であるためスケルトン階段の開放的な印象を残して安全性も上がるでしょう。
階段の一段あたりの高さを低く設計した事例も
写真:スケルトン階段の踏込み板を調整した事例
出典:ARCHIPLACE
スケルトン階段を設置する段階でデメリットに対する対策を行う場合には、階段の踏込み板同士の間隔を狭くして、転落のリスクを減らした事例もあります。スケルトン階段の中では開放感は少なるかもしれませんが、一般的な階段に比べるとやはり軽やかでスタイリッシュな雰囲気は残すことができます。施工業者の方と相談してカスタムしてみるのも有効な手段です。
まとめ
写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
本記事では、スケルトン階段のメリットやデメリットとともに、スケルトン階段の隙間をふさぐ時の理由や、実際の事例について説明しました。
工夫次第で、お気に入りのスケルトン階段の外観を活かしたり、本格的な工事をしなくても安全性を高めることもできます。
カツデンでは、ささら桁、手すり、段板をカスタマイズできるシースルー階段「ObjeA(オブジェア)」を扱っており、オプションでアクリル板やパンチングパネルを踏込み板として取り付けることもできます。
スケルトン階段の隙間をふさぐことをお考えの方は、製品を見て頂くと良いアイデアが生まれるかもしれません。
製品紹介 詳細