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KATZDENブログ
2024.07.15 コラム

リフォームで階段手すりを設置した方が良い理由とは?方法・ポイントも紹介!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

リフォームで階段手すりを設置したい、という方も多いのではないでしょうか。自宅の階段からの転落事故は、毎年、数多く起こっています。特に足腰が衰えている高齢者が住む家では、発生率が高く、安全性を高めるためにも手すりを設置することをおすすめします。

本記事ではリフォームで階段手すりを設置する方法やポイントについて解説します。

本記事を読むことで、リフォームを依頼して階段手すりを導入する方法が分かります。手すりの設置を検討中の方はぜひ参考にしてください。

リフォームで階段手すりを設置した方が良い理由


写真:カツデン/補助手すり

階段に手すりが付いていない場合、リフォームで設置することをおすすめします。手すりを設置した方が良い理由は次の4つです。

  • 踏み外し時の転落を防ぐため
  • 高齢者が昇り降りを楽にするため
  • 壁がない場合の横からの落下防止
  • 現在の建築基準法では取り付け必須

1つ1つの理由について詳しく解説していきます。

踏み外し時の転落を防ぐため

階段の手すりは、踏み外した際の転落を防ぐために必要です。手すりがないと、転倒時に掴めるものがなく、下まで落ちてしまいます。高い位置から下まで落ちると大怪我に繋がりますし、頭を打つと死の危険すらあります。

階段の両側に壁があれば大丈夫と思うかもしれませんが、壁では掴まることができません。最低でもどちらか一方には手すりがあった方が良いです。

なお、階段の踏み外しを防ぐためには、手すりの設置以外にも滑り止めを設置したり照明を明るくしたりといった工夫も大切です。

高齢者が昇り降りを楽にするため

手すりは高齢者が楽に昇り降りするためのものでもあります。

高齢者は足腰の筋肉が衰えていることが多く、階段の昇り降りは大きな負担となります。足を持ち上げるという動作すら大変で、2階に昇るのが億劫になってしまう方もいます。そうなると、余計に足腰が衰えてしまいます。

手すりに捕まればバランスを取りやすくなるため、足を持ち上げる動作が多少楽になります。家庭用エレベーターを設置する手もありますが、費用が多くかかるので、比較的安く設置できる手すりがおすすめです。

壁がない場合の横からの落下防止

手すりは階段横からの転落防止の役目もあります。

両側に壁がない階段の場合、横から落下してしまう恐れもあります。高齢者の方はもちろんですが、若い方でも立ち眩みなどが起きて落ちてしまう可能性は十分に考えられます。また、小さな子どもの場合、階段で遊んで横から落ちてしまう可能性もあります。

手すりがあれば横から落ちるリスクは避けられます。子どもが手すりの隙間から足を出して遊んでしまうのが怖いのであれば、隙間の少ない面材(ガラスパネルタイプや桟の本数を増やす等)を選ぶのがおすすめです。

現在の建築基準法では取り付け必須

建築基準法改正によって、階段手すりの設置は必須となりました。建築基準法第25条では「階段の少なくとも片側には手すりが必要」と記載されています。先ほども解説したとおり、手すりがないと踏み外した時に下まで落ちてしまうためです。

更に、「手すりがない側には壁が必要」とも記載されています。壁がないと、横から転落する恐れがあるためです。

建築基準法が改正されたのは平成12年のことですので、それ以前に建築された家には、手すりが設置されていないことも多いです。このまま手すりを設置しなくても法律違反にはなりませんが、現在の安全基準に準拠するためにも、設置することをおすすめします。

参考: 建築基準法施行令第25条(階段等の手すり等)と関連法令、判例

リフォームで階段手すりを設置する方法


写真:カツデン/補助手すり

階段手すりを設置する場合、次の2つの方法があります。

  • 自分で設置する(DIY)
  • リフォーム業者などに依頼する

各方法のメリット・デメリットについて解説していきます。

自分で設置する(DIY)

階段手すりを自分で設置したい方もいるかもしれません。結論、よほどのDIYスキルがある方でない限り、自分で設置するのはおすすめできません。

自分で設置するのは非常に大変です。まず、手すり本体やブラケット、その他工事用具を購入しないといけません。加えて、手すりを壁付けする場合、下地探しを行う必要があります。手すりはどこにでも設置できるわけではなく、柱がある箇所にしか固定できません。下地探しを行うには、専用の器具も必要になります。

また、自分で設置すると安全性が下がってしまいがちです。手すりの取り付けが甘いと、踏み外し時に掴んだ際に取れてしまう可能性もあります。

リフォーム業者などに依頼する

手すりの設置はリフォーム業者などのプロに依頼することをおすすめします。プロに依頼すれば、DIYにかかる労力をなくすことができます。また、取り付けが甘いということもなくなり、安心して長く使い続けることが可能です。

もちろん、プロに依頼すれば相応に費用はかかります。とはいえ、手すりを設置する目的は安全性の確保なわけですから、安全性を高めることに投資するのは基本と言えます。

リフォームで階段手すりを設置する費用


写真:カツデン/補助手すり

プロに手すり設置を依頼する場合、どの程度費用がかかるのか気になる方も多いかと思います。結論、1階から2階までの手すりの場合は12万円〜程度です。

もちろん、手すりの素材やデザイン、リフォーム会社によって料金は変動しますが、この程度が相場であると認識して良いです。

階段には直階段・かね折れ階段などさまざまな形状がありますが、シンプルな直階段の方が手すりもまっすぐで良いため、費用を抑えやすいです。

また、手すりは木やスチールで作られることが多いですが、基本的には木の方が値段は安くなります。スチールは木の4〜5倍程度高いです。

とはいえ、スチールはシンプルかつスタイリッシュな雰囲気が魅力です。値段だけでなく、デザイン性も考慮して手すりの素材を選ぶと、愛着を持って使い続けることができます。

参考:階段のリフォーム 費用・相場

リフォームで階段手すりを設置する際のポイント


写真:カツデン/階段手すり

リフォームで階段手すりを設置する際のポイントは次の3つです。

  • 目的に合わせた手すりを選択する
  • デザイン性にもこだわる
  • 介護保険制度などを活用できないか確認する

これらのポイントを意識することで設置後に後悔することがなくなります。1つ1つの設置ポイントについて詳しく解説していきます。

目的に合わせた手すりを選択する

階段手すりは目的に合ったものを選択することが大切です。

手すりには大きく分けて3つの形状のものがあります。

  • 丸棒タイプ
  • フラットバータイプ
  • 楕円タイプ

丸棒タイプは円柱型の手すりのことで、握ったときに痛くないのが特徴です。痛くないので強く握ることができますし、どの角度からも握りやすいので、転倒防止になります。

フラットバータイプは板のような形をした手すりのことで、手すりを握るというよりはもたれるような感じで使うことができます。体重を手すりに預けることで、足腰が弱い高齢者の方でも楽に昇り降りできるようになります。

転倒防止するという面では丸棒タイプ、昇格をサポートするという面ではフラットバータイプが優れています。

楕円タイプはどちらの利点も兼ね備えているのが特徴です。丸みを帯びているので握っても痛くないうえに、手すりに体重も預けやすいです。楕円タイプの製品はあまり多くありませんが、カツデンでは、デザイン性に優れたフラットバータイプと楕円タイプを主に提供しています。

デザイン性にもこだわる

階段手すりはデザイン性にもこだわることが肝心です。なぜなら手すりは階段のパーツの大部分を占めており、階段全体の印象に大きく影響するためです。

手すり製品は、シンプルで洗練されたものから可愛らしいものまで幅広くあります。階段は玄関ホールやリビングに設置されることが多いですが、リビングに設置されている場合は、頻繁に視界に入る分、おしゃれな手すりにすることをおすすめします。また、玄関ホールに設置されている場合でも、来客の多いお家では、訪れた方が最初に目に触れる場所なので、ぜひこだわりたい部分ですね。

また、手すりのブラケットなどの金物をできるだけ目立たなくするのも、おしゃれに見せるポイントです。

介護保険制度などを活用できないか確認する

手すりを設置する際は、介護保険制度などを活用できないか確認することをおすすめします。高齢者の方が家族にいる場合、リフォーム代の多くを負担してくれる場合があります。

制度の対象になるのは、65歳以上(第1号被保険者)かつ、要介護状態(寝たきり、認知症等で介護が必要な状態)か要支援状態(日常生活に支援が必要な状態)である場合です。

また、40〜64歳(第2号被保険者)で、加齢に起因する疾病により要介護・要支援状態となっている場合も対象となります。

介護保険制度では、リフォーム代のうち、最大9割相当額が支給される場合もあります。つまり手すり設置に20万かかるなら、18万も支給される可能性があります。

参考:介護保険制度の概要

カツデンの階段手すり製品

カツデンは階段メーカーであり、主に階段製品を販売しているのですが、手すり単体も販売しています。カツデンで販売している手すりは次の3種類です。

  • 補助手すり(壁付け用)
  • 階段手すり(階段設置用)
  • 吹抜け手すり

どちらもデザイン性・機能性に優れたものとなっています。シンプルなデザインなので、どのような階段に設置しても違和感が生まれないのも強みです。

各製品の特徴について詳しく解説していきます。

補助手すり(壁付け用)

カツデンの補助手すり(壁付け用)はスチールで作られており、シンプルで金物も目立ちにくく、美しい仕上げが特徴です。スチールなので強度も高く、長く安心して使うことができます。

補助手すりは全部で6種類のバリエーションがあります。手すりを導入する目的や階段の雰囲気に合わせて選択することが可能です。

製品紹介 詳細
「補助手すり」詳細・価格>>

階段手すり(階段設置用)

両側に壁がないタイプの階段には、こちらの階段手すり(階段設置用)をおすすめします。こちらもシンプルなデザインになっており、木製階段とも相性が良いです。

手すりの形状はフラットバーです。フラットバーの中でも握った時に痛くなく、触れたときに気持ちが良いように設計されているのが特徴です。

カツデンの階段手すりは、色や形状バリエーションが豊富なのも強みです。バリエーションは次のようになっています。

項目 バリエーション
形状 4種類(プレーン・横桟・ワイヤー・ガラスDPG)
本体カラー 10種類(ピュアホワイト・アイボリー・パールグレーなど)
オプション 木笠木(カラー6種類)

製品紹介 詳細
「階段手すり」詳細・価格>>

吹抜け手すり

吹抜け手すりは、吹抜けへの落下を防ぐために2階に設けられる手すりです。吹抜け手すりは2種類のデザインを用意しています。

  • ObjeA吹抜け手すり
  • DEROUS吹抜け手すり

ObjeAはシンプルな見た目で、空間を広く見せられるのが特徴です。DEROUSは無骨でかっこよく、インダストリアルな空間を演出できます。

吹抜け手すりも形状やカラーなどのバリエーションが豊富です。各デザインのバリエーションは次のとおりです。

ObjeA 項目 バリエーション
形状 6種類(プレーン・横桟・ワイヤー・楕円縦格子・ガラスDPG・ガラス縦枠)
本体カラー 10種類(ピュアホワイト・アイボリー・パールグレーなど)
トップレール 2種類(フラットバー・楕円)
オプション 木笠木(カラー6種類)、テーパー支柱、パネル後付け金物、収納カウンター
DEROUS 項目 バリエーション
形状 4種類(プレーン・ワイヤー・縦格子・ガラスDPG)
本体カラー 10種類(ピュアホワイト・アイボリー・パールグレーなど)

製品紹介 詳細
「吹抜け手すり」詳細・価格>>

カツデンの手すりリフォーム事例

最後に、カツデンの手すりのリフォーム事例を1つご紹介しましょう。

下記の写真は、リフォーム前の玄関の様子です。こちらの住宅の玄関は吹抜けになっており、1階から2階が見えるようになっています。

吹抜けのメリットは、視覚効果によって空間を広く見せることができる点です。また、2階の窓からの光が1階まで届くため、1階を明るくすることができます。

しかし、写真を見て分かるとおり、吹抜けには腰壁が設置されていて、光が1階まで届いていない状態です。また、腰壁は存在感も強く、せっかくの吹抜けなのに、開放感を感じることができません。

そのため、仕方なく施主様は2階のスペースをピアノ置き場として活用していたようです。

リフォームを行い、腰壁をカツデンのガラス手すりに変更しました。下記はリフォーム後の写真です。写真を見て分かる通り、2階の窓からの光が玄関まで届くようになりました。また、透明なガラスにしたことで開放感も高まっています。

玄関も2階も明るく開放的な空間になったことで、施主様もとても喜んでくれました。カツデンではこのような、住宅の印象を大きく変える製品を多数扱っています。

まとめ

本記事ではリフォームで階段手すりを設置する方法やメリット、ポイントについて解説しました。

階段は家の中で最も危険な場所と言われています。平成12年の建築基準法改正により、手すりの設置は必須となりました。安心して階段を使えるようにするためにも、手すりの設置をおすすめします。

手すりは自分で設置する手もありますが、かかる労力や安全性確保のことを考えればリフォーム業者などに依頼する方が良いです。プロに依頼したいけどかかる費用が心配、という場合は、介護保険制度や自治体の制度を活用して費用を抑えられないか確認しましょう。

カツデンは階段手すり単体でも提供しています。カツデンの手すりは安全性はもちろんのこと、デザイン性や機能性に優れているのが特徴です。木製階段にも設置可能ですので、手すりを設置予定の方はぜひ購入を検討してみてください。

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