

巾木の設置・交換を検討しているものの、巾木を売っているメーカーをよく知らないという方もいるのではないでしょうか。また、製品の種類が多すぎてどれを選んだら良いか分からないという方もいるでしょう。
本記事では代表的な巾木を売っているメーカーを9つ紹介します。各メーカーの特徴や製品についてまとめました。また、代表的な巾木の種類や選ぶポイントもまとめています。
本記事を読むことで、代表的な巾木メーカーを知ることができます。巾木の設置・交換を検討している方はぜひお読みください。
代表的な巾木の種類

写真:オレフィンシートラッピング巾木
ネット出典:アルプス株式会社
巾木と一口にいってもさまざまな種類があります。
代表的な巾木は次の3種類です。
- 金属巾木
- 木巾木
- ソフト巾木
まずはこの3種類の違いを把握しましょう。各巾木の特徴について詳しく解説します。
金属巾木
スチールやアルミなどの金属で作られた巾木は「金属巾木」と呼ばれます。店舗やオフィスに設置されることが多いですが、一般住宅に設置するのもおすすめです。
スチールやアルミなどの金属は強度が高いのが特徴で、傷が付いたりヘコんだりする可能性が低く、綺麗な状態で長く使えます。
また、スチールの場合は滑らかな塗装が美しく高級感があること、アルミの場合は特有の光沢が見られること、共通点としては強度によって成せる小ささ、薄さによるデザイン性にも優れているのが特徴です。
「金属巾木」を設置することで、部屋全体を格調高い雰囲気にできます。
デメリットは「木巾木」や「ソフト巾木」に比べると値段が高いことです。
木巾木
無垢材で作られた巾木は「木巾木」と呼ばれています。表面が加工されていて、細い溝が付いている製品が多いです。
「木巾木」の特徴は厚みがあることです。製品によっては厚さ10mmを超える場合もあり、掃除機などの衝突からしっかり壁を守ってくれます。
また、無垢材なので無垢フローリングとの相性が良いです。統一感を出せて、落ち着きのある空間を作れます。
デメリットは厚みがある分、圧迫感が強くなってしまうことです。また、無垢材は材料コストと加工コストが多くかかるため、「ソフト巾木」に比べると値段は高くなってしまいます。
ソフト巾木
「ソフト巾木」は塩化ビニルで作られた巾木のことです。塩化ビニルはプラスチックの1種なので、「金属巾木」や「木巾木」に比べて柔らかいのが特徴です。
「ソフト巾木」はコストを抑えられるのがメリットです。また、貼り付けが簡単でDIYでも可能なことや、デザインの幅が広いこともメリットと言えます。
デメリットは他の巾木よりも劣化しやすいことです。経年劣化によって剥がれてしまったり、変色してしまったりすることもあります。
また、人によってはデザイン性が物足りなく感じる場合もあります。
なお、「ソフト巾木」とは異なりますが、MDFの上に塩化ビニルのシートが貼られた巾木もあります。MDF(Medium-Density Fiberboard=中質繊維板)は成型板の1種であり、木材を繊維状にして合成樹脂を加え、板状に成形したものを指します。
巾木を販売しているメーカー

写真:カツデン/鉄巾木「ハバテツ」
巾木を販売するメーカーの多くは、巾木をメインで販売しているわけではない点には注意が必要です。階段やフローリング、壁紙など他の建具や構造物をメインで販売していることが多く、巾木はサイトのトップには掲載されていないこともあります。
そのため、どのメーカーが巾木を販売しているのか分からない方も多いかと思います。
ここでは、巾木を販売しているメーカーを9つ紹介します。
- カツデン
- サンワイズ
- ナガイ
- 吉田製材
- シンコール
- 東洋テックス
- 森田アルミ
- DAIKEN
- WOODONE
各メーカーの特徴や代表製品について詳しく見ていきましょう。
カツデン

カツデンはスチール階段を主製品とするメーカーです。高度なスチール加工技術を持つカツデンは、スチールの巾木も販売しています。
カツデンの「ハバテツ」はスチールで作られた珍しい巾木です。金属巾木はほとんどがアルミで作られています。スチールの巾木はカツデンのみで販売しています。
「ハバテツ」の特徴は、金属巾木の中では値段が安いことです。500円/m〜とリーズナブルな価格であるため、店舗やオフィスだけでなく一般住宅にも導入しやすいです。
「ハバテツ」は0.8mmと非常に薄いのも特徴です。巾木の圧迫感を限界まで減らしています。
高さは30mm・60mm・100mmの3種類から選べます。形状はI型/J型の2種で、カラーバリエーションも3種類あるので、住宅や周辺家具のイメージに合わせやすいです。
スチールの巾木を設置することで、部屋をモダンでスタイリッシュな雰囲気にすることが可能です。スチールの巾木に興味がある方に、カツデンの巾木はおすすめです。
サンワイズ

写真:アルミR巾木 20R-60AL
ネット出典:サンワイズ
サンワイズは建具専門メーカーです。主にクリーンルームを意識した高機能、高品質なドア・窓を販売しています。新しい技術に積極的に取り組みつつも、品質や機能、施工性、使いやすさにこだわった建具を開発しているのが特徴です。
サンワイズはドア・窓以外に巾木も販売しています。樹脂製の「ソフト巾木」に加えて、アルミ製・ステンレス製の「金属巾木」もあるのが特徴です。
サンワイズの巾木は「R巾木」と名付けられており、巾木にR(カーブ)をつけることで、床の角に溜まったホコリを掃除しやすくなっているのが特徴です。
アルミの巾木に関しては抗菌処理が施されています。ステンレスの巾木は薬品や塩水を使用する箇所など、アルミが使用できない箇所に適しています。樹脂の巾木は裏側に空洞がなく、虫の通り道を作らないのがメリットです。
3種類の素材から作られる「R巾木」を提供しているのがサンワイズの特徴です。
ナガイ

写真:モールディング (ベイツガ)巾木
ネット出典:ナガイ
ナガイは250年以上の歴史がある会社です。創業以来一貫して住空間に関する事業を営んできました。壁紙やドア、キッチン、フローリング、階段など幅広い製品を開発しています。天然木の優しい質感を感じられるフローリングや階段などの製品が魅力的です。
ナガイは無垢材で作られた「木巾木」を提供しています。ベイツガ・北欧レッドパインという天然木が使われています。
無垢材の巾木は高級感があり、部屋全体を格調高く魅せてくれます。また、厚さもあり衝撃から壁をしっかり守ってくれます。
無垢材は人工的に加工しておらず、自然の木をそのまま使っているため、色や木目にはばらつきがあります。ただ、その分ありのままの自然を感じられるのが魅力と言えます。
ベイツガ・パインといった無垢材を選択したい方に、ナガイの巾木はおすすめです。
吉田製材

写真:吉田製材株式会社
ネット出典:吉野桧 造作材
吉田製材は、原木の伐採・仕入れから乾燥、製材、製品の完成まで、すべてを自社で行っている製材メーカーです。桧(ひのき)や杉(すぎ)から作られた天井材やフローリングなどを販売しています。
「前向きに挑戦し続け、木の文化を次世代に繋げ、豊かな環境を創り続ける」という経営ビジョンのもと、100年以上に渡って木の活用を提案し続けている会社です。
吉田製材では巾木や見切り、廻縁といった桧(ひのき)の造作材も提供しています。造作材を桧(ひのき)で統一することで、上質な空間を作ることが可能です。
巾木は壁の種類に応じて選べる3タイプを用意しています。また、吉田製材オリジナルの自然塗装「吉野桧色」を使用した製品も選べます。「吉野桧色」は有機成分を含まない安全な塗料であり、桧(ひのき)本来の色を損なうことなく、高いはっ水機能が備わっています。
無垢材の中でも桧(ひのき)を選択したい方に、吉田製材の巾木はおすすめです。
シンコール

写真:シンコール 巾木
ネット出典:シンコール
シンコールは「トータルインテリアメーカー」を名乗る会社です。壁装材やカーテン、床材、カーペットなど、環境にも人にもやさしい製品を幅広く開発しています。ショールームを設けているのも特徴で、シンコールの商品に実際に触れて確認することが可能です。
シンコールでは壁装材の一種として、塩化ビニルで作られた「ソフト巾木」を提供しています。「ソフト巾木」は比較的低価格なのと、貼るのが簡単な点がメリットです。
中でもシンコールの巾木は、カラーバリエーションが豊富です。住宅のコンセプトや部屋のイメージに巾木のカラーを合わせることができます。また、厚さが1.7mmと比較的薄いので、ホコリが溜まりにくいのもメリットと言えます。
さまざまなシーンに対応できるベーシックな製品を探している方に、シンコールの巾木はおすすめです。
東洋テックス

写真:造作材「巾木Sプラス」
ネット出典:東洋テックス
東洋テックスは、住宅建築資材の製造および販売を行っているメーカーです。主にフローリングを販売しており、機能性・デザイン性を両立した製品が充実しています。
東洋テックスはフローリングだけでなく、「巾木Sプラス」という巾木も提供しています。「巾木Sプラス」は従来の長尺巾木を樹脂製の巻物にした製品です。
巻物にすることで、さまざまなメリットが生まれます。運搬が楽になり、保管スペースも減らすことが可能です。さらに、ハサミやカッターで簡単に切断できます。
その他、「巾木Sプラス」はクッション性があり、衝撃音を低減する効果を持つのも特徴です。掃除機などが接触するときの騒音を減らせます。
このように利便性に優れた「ソフト巾木」を販売しているのが東洋テックスの特徴です。
森田アルミ

写真:fitbase 後付アルミ巾木
ネット出典:森田アルミ
森田アルミは、アルミ製品などを提供する建材メーカーです。「製品コンセプト」を大切にしており、存在理由が明確な製品を作ることにこだわっています。また、デザイン性も重視しており、数々のデザイン賞に挑戦し続けているのも特徴です。
森田アルミでは「後付アルミ巾木」「後付樹脂巾木」「極小アルミ巾木」などの製品を提供しています。
「後付アルミ巾木」はアルミが持つ美しさを活かしつつ、空間に溶け込むバランスを重視しています。「後付樹脂巾木」は意匠性はそのままに、コストを抑えています。
「極小アルミ巾木」は高さが12mmしかない巾木です(上記2種類は25mm)。巾木を部屋の中であまり主張させたくない場合におすすめです。
どのような空間にもマッチしやすい洗練されたデザインが、森田アルミの製品の特徴です。
DAIKEN

写真:巾木/回り縁 – 造作部材
ネット出典:DAIKEN
DAIKENは住宅用建材の大手メーカーです。「ずっと ここちいいね」をテーマに、数々のフローリングや壁材といった建材製品を販売しています。
80年の歴史で培われた技術力によって、価値ある製品を提供し続けています。
DAIKENでは幅広い巾木(造作部材)製品を提供しています。
たとえば、厚さがわずか4mmしかない薄型の巾木や、天然木を使用していて高級感のある巾木、パッキンが付いた気密タイプの巾木、スライドタイプの巾木などがあります。
それぞれカラーバリエーションも豊富で部屋に合ったものを選べます。
大手メーカーならではの安心感と製品開発力が、DAIKENの強みと言えます。
WOODONE

写真:巾木S型(樹脂)
ネット出典:WOODONE
WOODONEは総合木質建材メーカーであり、無垢フローリングや室内ドアなど、建具をトータルで提供しています。森林に関する豊富な知識と高度な加工技術を持つメーカーであり、森の育成から木の加工、製品の販売まで全フィールドで活動しています。
WOODONEの巾木はシンプルで洗練されているのが特徴です。ノイズレスな空間をさらに美しく引き立てることができます。
WOODONEには、「ドレタス」と「ピノアース」シリーズがあり、それぞれのシリーズで異なる巾木を提供しています。
「ドレタス」は低価格な製品が多く、バリエーションも豊富で生活スタイルに合ったデザインを選択できるのが特徴です。「ピノアース」は天然木を使用しており、高級感のある仕上がりになっているのが特徴です。
たとえば、「ドレタス」シリーズでは新商品として「巾木S型樹脂」と「入り巾木」の2種類を提供しています。「巾木S型樹脂」は厚さがわずか3mmしかなく、シンプルさを追求しているのが特徴です。「入り巾木」はアルミ製で、こちらも薄くて目立ちにくい巾木です。
空間全体を美しく洗練された印象にできるのが、WOODONEの巾木のメリットです。
巾木を選ぶポイント

写真:T-SMART 巾木
ネット出典:ミラタップ
巾木を選ぶ際は次の3点も確認することが大切です。
- 高さ
- 厚み
- 色
これら3点も確認すると、設置後に後悔することがなくなります。
ひとつひとつのポイントについて詳しく解説しましょう。
高さ
巾木は製品によって高さが大きく異なります。低いものは30mm程度ですが、高いものは100mm程度あります。
100mm程度あると、巾木の主張がかなり強くなります。巾木を目立たせたい方は高さのある製品がおすすめです。反対に、巾木の存在感を減らしたい方は低い製品がおすすめです。
ただし、巾木を低くしすぎるとロボット掃除機が壁を傷つけてしまう恐れがあります。その点にも考慮して巾木の高さを選びましょう。
厚み
巾木は製品によって厚みも異なります。厚さがある巾木はしっかりと衝撃から壁を守ってくれます。ただし、圧迫感が強くなるのがデメリットです。
反対に薄い巾木はすっきり見えるのがメリットですが、壁を守りにくくなります。
「木巾木」は厚みがあります。製品によっては、厚さ10mmを超える場合もあります。反対に「ソフト巾木」は3〜4mm程度と薄い製品が多いです。
「金属巾木」は「ソフト巾木」よりもさらに薄い場合があります。たとえば、カツデンの「ハバテツ」は厚さ0.8mmとかなり薄く作られています。
デザインを重視したいのか、強度を重視したいのかを考えて巾木の厚みを選びましょう。
色
巾木にはさまざまな色の製品があります。特に「ソフト巾木」は色のバリエーションが豊富です。巾木の色に関しては、壁や床との相性を踏まえて選択することがポイントです。
たとえば、壁が白なら巾木を同じ白にすることで、統一感が出てすっきりした印象になります。また、目の錯覚で部屋が縦に広くなったような感覚が生じます。
床と巾木を同じ色にした場合は逆に、床が広がったような感じになります。
また、あえて壁とも床とも違う色にするのもおすすめです。巾木が良いアクセントになります。壁と床が視覚的にはっきり分離され、引き締まった雰囲気になります。
まとめ
本記事では代表的な巾木を売っているメーカーについて解説しました。巾木メーカーには多くの種類があり、メーカーによって異なる種類の巾木を販売しています。
無垢材の「木巾木」を主に販売しているメーカーもあれば、スチールやアルミなどの「金属巾木」を販売しているメーカーもあります。
巾木を選ぶ際は各メーカーの製品を比較し、住居のコンセプトやイメージに合ったものを選ぶことが大切です。また、巾木の高さ・厚みなども忘れず確認し、設置後に後悔しないようにしましょう。















