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2024.05.12 コラム

車止め(パーキングブロック)の設置方法は?設置手順・位置について解説!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

車止め(パーキングブロック)を駐車スペースに設置したいと思っているものの、設置方法がよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。また、どの位置に車止めを設置すれば良いかもあやふや、という方もいるかと思います。

本記事では車止めの設置方法について解説します。車止めの設置手順や設置位置についてまとめました。

本記事を読むことで車止めを迷いなく設置することができます。車止め設置方法について詳しく知りたいという方はぜひお読みください。

車止め(パーキングブロック)とは?


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

車止め(パーキングブロック)は車が停止する位置を示すためのものです。スーパーや施設などの駐車場で誰もが一度は見たことがあるでしょう。車止めは運転手および歩行者の安全を確保するために必要なものです。

車止めは一般住宅の駐車スペースにも設置することができます。一般住宅に設置することで毎日安心して車を止めることができますし、お客さんも車を止めやすくなります。

車止めはさまざまな素材から作られます。もっとも一般的なのはコンクリートや石ですが、ステンレスやゴム、プラスチックが使われることもあります。素材が変われば、車止めの耐久性やデザイン性も変わります。また、最近ではユニークな形状の車止めも販売されており、外構のデザイン性向上を目的として車止めを導入する方も多くいます。

本記事では取り上げない車止め

本記事ではあくまで、「駐車位置を示すために使われるもの」について取り上げます。次の2つも場合によっては「車止め」と呼ばれることがありますが、用途が全く異なります。

  • 手歯止め:三角形の形をしていて車が動かないように固定するもの。持ち運んで使用する。
  • ボラード:歩道や公園に自動車が侵入することを防ぐ棒状のもの

車止め(パーキングブロック)を設置するメリット


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

車止め(パーキングブロック)を設置するメリットは次の3つです。

  • 事故防止に繋がる
  • 駐車位置が分かりやすくなる
  • デザインに優れた製品も一部ある

1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

事故防止に繋がる

車止めの設置は事故を防止することが主目的です。車止めがあることで、運転手はどこまでバックして良いのか分かり、駐車位置後ろの壁や建物に衝突してしまうことを防げます。

車止めがなくても、問題なく定位置に止められる方もいます。ただ、車の運転があまり得意ではない方や、バックが苦手な方は多くいるため、そういった方のために車止めは設置した方が良いです。

特に来客用の駐車スペースには、運転が苦手な方でもスムーズに駐車してもらうためにも、車止めを設置することをおすすめします。

駐車位置が分かりやすくなる

車止めがあることで、駐車位置が分かりやすくなります。車止めがないと、後方の壁すぐ近くに止めてしまう可能性があります。壁の近くに止めると、排気ガスによって壁の特定部分が集中的に汚れてしまう恐れがあります。

また、複数台止められる駐車スペースの場合、駐車位置を気にせずに中央に寄せて止めてしまうと、指定台数の車を止めることができなくなります。

デザインに優れた製品も一部ある

車止めは一般的にはコンクリートブロックが使われます。しかし、中にはデザイン性に優れた製品もあります。デザイン性を重視して車止めを選んでみるのも良いです。

可愛らしいデザインやシャープで引き締まったデザイン、木目調のナチュラルなデザインなど、個性的な車止めがあります。住宅や駐車スペースの雰囲気に合った車止めを設置することで、愛着が持てるようになります。

車止め(パーキングブロック)の設置位置はどうする?


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

車止めはタイヤの位置に合わせて設置しないと当然意味がありません。ただ、車の大きさは種類によって変わります。そのため、持っている車の位置に合わせて設置する必要があります。車止めの設置位置について詳しく解説していきます。

車止め同士の一般的な間隔

車止めの横幅は60cm前後のものが多いです。(カツデンの製品も60cmとなっています。)

車止めと車止めの間隔をどの程度開けるかは、車の大きさを考慮して決める必要があります。目安ですが、軽自動車用の駐車スペースなら60cm間隔、それ以外なら70cm間隔、というのが基準です。

車止めと後ろの壁との距離

車止めと後ろの壁の距離が近いと、大きい車の場合、壁と車がぶつかってしまう恐れがあります。ぶつからないにしても、車のマフラーから排気ガスが出ることで壁が汚れてしまうので、ある程度の距離を保たなくてはいけません。

後ろの壁との距離の目安ですが、軽自動車用の駐車スペースなら30〜50cm以上、それ以外なら100〜120cm以上開けると、余裕を持って止めることができます。

車止め(パーキングブロック)の種類


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

車止めには次の2種類があります。

  • 置くだけタイプ
  • 固定するタイプ

車止めを購入するならまず、2種類のどちらにするかを決める必要があります。各種類の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

置くだけタイプ

駐車スペースに置くだけで車止めとして機能するタイプもあります。こちらは特に業者に依頼する必要がないですし、購入したらすぐに設置することが可能です。手軽に設置できるので一見こちらの方が良さそうですが、デメリットもあるので注意が必要です。

メリット

置くだけタイプのメリットは、業者に依頼する必要がないので、設置コストを抑えられる点です。また、コンクリート接着剤やアンカーピンもしくは後施工アンカーなどを購入する必要もありません。

加えて、変化に対応しやすいのもメリットと言えます。車の買い替えに合わせて位置を変更したり、必要なくなった際に取り外したりするのが簡単です。

置くだけタイプは長期間使う可能性が低い場合におすすめです。

デメリット

置くだけタイプのデメリットは、使っている途中でズレる可能性がある点です。ズレていることに気が付かないまま車をバックさせると、後ろの壁に衝突してしまう危険もあります。

置くだけでもズレないようにするには、車止めにある程度質量がある必要があります。プラスチックなどの軽い素材はすぐにズレてしまいます。コンクリートや石など重い素材なら、比較的ズレにくいです。

ただコンクリートなどでも、車止めに対して斜めからぶつかると、ズレてしまう可能性があります。置くだけタイプを使う場合は、ゆっくりと垂直に駐車する必要があります。

また、設置面に凹凸がある場合もその場で踏ん張ることができず、ズレてしまいがちです。

固定するタイプ

コンクリート用接着剤で駐車スペースに固定して使うタイプもあります。接着剤は製品に付いていることはほぼなく、別途購入する必要があります。

また、アンカーピンもしくは後施工アンカーと接着剤を使って固定するタイプもあります。アンカーピンとは、器具などを取り付けるための、抜けにくい構造をした鋲を指します。

接着剤だけで貼り付けるタイプは自分で行うことが可能ですが、アンカーピンなどを使うタイプは難しいです。基本的には業者に依頼することをおすすめします。

メリット

固定するタイプのメリットは、安定性があることです。長く使っていても車止めがズレてしまうことは少ないです。アンカーピンなどで固定する場合は特にズレにくいです。

デメリット

固定するタイプのデメリットは、設置に手間がかかることです。特にコンクリートの車止めは重いので、力がない方が一人で設置するのは大変です。また、業者に依頼する場合は設置費用がかかってしまいます。

また、設置だけでなく撤去の手間もかかります。固定するタイプは、長く使うことが決まっている場合におすすめです。

車止め(パーキングブロック)の設置方法


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

続いて、車止めの設置方法について解説します。先ほども解説しましたが、固定するタイプには次の2つの設置方法があります。

  • 接着剤で固定する
  • アンカーピン(後施工アンカー)+接着剤で固定する

各設置方法の具体的手順について詳しく解説していきます。

接着剤で固定する

コンクリート用接着剤で車止めを固定する手順は次のとおりです。

  • 駐車スペースを掃除する
  • 車止めの設置位置にチョークで印を付ける
  • 車止めの底面に接着剤を塗って貼り付ける
  • 24時間放置し、接着剤が乾いて固定されているか確認する

コンクリート用接着剤はホームセンターなどで1,000円程度で購入できます。設置する前に、ゴミやほこりなどが接着の邪魔をしないように掃除するのがポイントです。

アンカーピン(後施工アンカー)+接着剤で固定する

アンカーピン(後施工アンカー)+接着剤で車止めを固定する手順は次のとおりです。

  • 駐車スペースを掃除する
  • 車止めの設置位置にチョークで印を付ける
  • 車止めの底面に接着剤を塗って貼り付ける
  • 車止めのホルダーにアンカーピン(後施工アンカー)を挿入する
  • ハンマーやブレーカーでアンカーピン(後施工アンカー)を打ち込む
  • 24時間放置し、接着剤が乾いて固定されているか確認する

アンカーピンなどを打ち込む際は、電動ドリルで事前に下穴を開けるとスムーズにいきやすいです。

手順も複雑ですし必要な道具も多いです。また、細かい手順は製品によって異なるので、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

車止め(パーキングブロック)の設置を業者に依頼する際の費用


写真:カツデン/パーキングブロック「Pablo」

車止めの設置費用はどの程度かかるのか分からない、という方も多いかと思います。くらしのマーケットには、車止めの設置・移動・撤去の相場が次のように記載されています。

  • 設置1台:7,000〜10,000円
  • 移動1台:13,000〜17,000円
  • 撤去1台:7,000〜10,000円

参考:車止めブロック(パーキングブロック)の設置・移動・撤去を料金と口コミで比較! – くらしのマーケット

くらしのマーケットは個人や中小企業の出店者が多いので、平均設置費用は安めです。大手の業者に依頼する場合は、これより費用が高くなることが予想されます。

デザイン性・機能性に優れたカツデンの車止め『Pablo』

カツデンでは『Pablo』という車止め製品を販売しています。『Pablo』はシンプルでモダンなデザインとなっており、設置することで駐車スペースを美しく彩ることができます。

『Pablo』のバリエーションは8種類と豊富です。さまざまなデザインが用意されているため、住宅や駐車スペースのイメージに合わせて選択することができます。

また、『Pablo』は接着剤と後施工アンカーを使って設置するタイプです。後施工アンカーで固定できるため、衝突によってズレてしまうこともありません。

車止めの設置を検討している方は、デザイン性・機能性に優れた『Pablo』の購入もぜひご検討ください。

製品紹介 詳細

まとめ

本記事では車止めの設置方法について解説しました。車止めの設置位置の決め方や設置手順などがお分かりいただけたかと思います。

車止めは安心して停車するために必要なものです。駐車スペースの壁に衝突する、などのリスクを避けることができるので、設置することをおすすめします。

車止めには置くだけタイプと固定するタイプがあります。長期間使用する予定であれば、

ズレにくい固定するタイプがおすすめです。逆に、少しの期間しか使わないなら、気軽に設置できる置くだけタイプがおすすめです。

カツデンの『Pablo』は見た目の美しさも魅力です。駐車スペースに設置することで、駐車スペースの外観を良くすることができます。バリエーションも8つと豊富で駐車スペースの雰囲気に合わせやすいので、ぜひ『Pablo』の購入をご検討ください。

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