

スケルトン階段の下はどうやって活用すれば良いか分からない、という方も多いのではないでしょうか。スケルトン階段は下をデッドスペースにすることで開放感を出すのが目的ですが、活用できていないのがどうしても気になるという方もいるでしょう。
本記事ではスケルトン階段の下の活用方法について解説します。また、スケルトン階段のメリットや、階段下をおしゃれに活用している事例についてもまとめました。
本記事を読むことで、スケルトン階段の下の活用方法が分かります。スケルトン階段を導入予定の方や、導入したものの階段下が活用できないでいる方はぜひお読みください。
スケルトン階段の下は収納スペースにできない

写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
スケルトン階段は段板(足を乗せる板)と骨組みのみで構成されたシンプルな階段を指します。蹴込み板(段板と段板の間を繋ぐ板)は存在せず、下が見えるのが特徴です。
蹴込み板がないためスケルトン階段の下は収納スペースにすることができません。スケルトン階段の下はデッドスペースにするのが基本です。
スケルトン階段を導入する場合は、収納が足りなくならないように、他の場所に収納を設けられないか検討する必要があります。
箱階段の下は収納スペースにできる
蹴込み板があり、箱が積み上がったような見た目をしている階段は箱階段と呼ばれています。箱階段は昔から良くあるタイプの階段です。
箱階段の場合、下を収納スペースなどにすることができます。
ただし、箱階段はスケルトン階段のように開放感はありません。そのため、玄関ホールなど、住宅の目立つところ以外に設置する場合が多いです。対して、スケルトン階段は開放感があって見た目もスタイリッシュなため、リビングに設置することも多くあります。
リビングのスケルトン階段の下を有効活用する方法

写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」
スケルトン階段の下を有効活用する6つのアイデアを紹介します。リビングにスケルトン階段を設置した場合を中心に解説します。
- 作業場所として使う
- 照明や飾り物を置く
- 観葉植物を置く
- テレビを置く
- 本棚を置く
- あえてデッドスペースにする
階段下をどのように活用するか悩む方は参考にしてください。ひとつひとつの有効活用するアイデアについて詳しく解説していきます。
作業場所として使う
スケルトン階段の下はデスクや椅子を置いて作業場所として使うのはいかがでしょうか。
自分の部屋で作業すると、リビングの子どもの様子が見れなくて心配になってしまいます。かといってリビングで作業すると、子どもがうるさかったりテレビが付いていたりして作業に集中できない場合もあります。
階段の下を作業場所にすれば、子どもの様子を見ながら作業でき、かつ目の前には壁しかないため集中しやすくなります。
ただし、スケルトン階段は隙間が空いているので、デスクにホコリが落ちてくる点はデメリットです。
照明や飾り物を置く
階段下に棚を作り、照明や飾り物、写真、ぬいぐるみ、インテリア製品などを置くのもおすすめです。階段下にこういった物を置くことで、良いアクセントになってくれます。
ただし、あまり置きすぎると散らかっている印象を受けてしまいますので、適度に余白を作って並べることをおすすめします。
観葉植物を置く
階段下に観葉植物を置けば、生活動線の邪魔になりません。
観葉植物は空気を綺麗にしてくれたり、癒しを与えてくれたりさまざまなメリットがあります。それに、階段のインテリアの良いアクセントになってくれます。
また、観葉植物を育てること自体が楽しみの1つになります。観葉植物を育てたことがないという方はぜひ一度試してみてください。
テレビを置く
階段下に棚を設けてテレビを配置するのもおすすめです。階段下に置けば、リビングのスペースを圧迫することがありません。
本棚を置く
階段下に本棚を置いてライブラリースペースにするのもおすすめです。本棚はリビングの近くにあった方が、手軽に本に手を伸ばすことができます。子どもに本を読む習慣を付けさせたい方にもおすすめです。
また、階段下に本棚があれば、階段に座って本を読むこともできます。
あえてデッドスペースにする
階段下はデッドスペースにするという手もあります。スケルトン階段の元々のメリットは余白を作ることで開放感を出すことです。本当に階段下に何かを置いて埋めるべきなのか考えてみましょう。
余白をあえて設けることは、心理的に余裕を持つことにも繋がります。また、余白があった方が、むしろ美しく見える場合もあります。
たとえば、美術館はあえて余白を作ることで美しさを演出している面もあります。高級レストランでは大きい皿を使うことで余白を作り、高級感を出しています。
スケルトン階段をリビングに設置するメリット

写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」
階段下を収納にできないのはスケルトン階段のデメリットです。スケルトン階段にする場合、住宅内の他の場所に収納を設けることを検討しないといけません。
しかし、スケルトン階段にはメリットも多くあります。代表的なメリットは次の4つです。
- 開放感を高められる
- 採光性を高められる
- 空気が循環しやすくなる
- デザイン性が高い
このようなメリットに惹かれる方にはスケルトン階段をおすすめします。ひとつひとつのメリットについて詳しく解説していきます。
開放感を高められる
スケルトン階段のメリットは開放感を高められることです。蹴込み板や両側の壁が存在しないため、階段が視界を遮ることがありません。そのため、スケルトン階段をリビングに設置しても圧迫感が高まることがありません。
また、スケルトン階段は吹抜けと組み合わせることで更に開放感を高められます。吹抜けとは、1階の天井がなく上下階が繋がっている空間を指します。吹抜けに階段があると縦に広く感じられるため、視覚効果によって開放感が高まります。
採光性を高められる
採光性を高められるのもスケルトン階段のメリットです。スケルトン階段は蹴込み板や両側の壁がないため、光を完全に遮断することがありません。たとえば、階段の2階部分に窓がある場合、1階のリビングまで光を通してくれるため、リビングを明るくできます。
リビングまで太陽光が届くと、昼間は電気を付けずに生活できます。また、自然の光を浴びることによるリラックス効果も得られます。
空気が循環しやすくなる
スケルトン階段は空気が循環しやすくなるのもメリットです。階段の隙間を空気が通るため、換気の邪魔をすることがありません。
空気が循環しやすくなると、新鮮な空気が部屋に入ってきて気持ちよく過ごせます。また、室内の悪い空気を外に逃がしやすくなり、家族の体調を良くすることにも繋がります。
デザイン性が高い
デザイン性が高くインテリアとして優れているのもスケルトン階段のメリットです。スケルトン階段は無駄なパーツがなく洗練された印象を受けます。
スケルトン階段はリビングの美しさを高めてくれます。リビングが美しいと家族も自然と集まるようになり、コミュニケーションの増加にも繋がります。
スケルトン階段の下のおしゃれな活用事例
最後に、スケルトン階段の下の活用事例を4つ紹介します。
- 事例1.階段下をワークスペースに
- 事例2.床を下げてライブラリースペースとして活用
- 事例3.階段下にテレビを設置
- 事例4.階段と相性の良い観葉植物を設置
活用事例に触れることで階段下をおしゃれにするアイデアも湧きやすくなります。
事例1.階段下をワークスペースに

こちらは階段下をワークスペースとして活用する事例です。窓が正面にあるので、光が入ってきて作業しやすいのが特徴です。
照明の色やインテリアのバランスが良く、暖かみのある空間に仕上がっています。階段下をワークスペースにする場合は、おしゃれも重視すると落ちつける場所になります。
テレビが視界に入らないため、集中して作業に取り組めるそうです。仕事で使っているとき以外は、子どもが遊んだり勉強したりする場所として使っているようでした。
事例2.床を下げてライブラリースペースとして活用

こちらは階段下の床を下げて、ライブラリースペースとして活用している事例です。床を下げることで、リビングが立体的に見えるように工夫しています。
ライブラリースペースをリビングに設けるのはおすすめです。すぐに手が届く場所に本があると、すきま時間に本を読む習慣ができます。また、本をきっかけに家族のコミュニケーションが増えます。
階段自体もシンプルで可愛らしい雰囲気なのが特徴です。段板に座ってゆっくり本を読むこともできそうです。
事例3.階段下にテレビを設置

こちらは階段下にテレビを設置した事例です。スケルトン階段の場合、階段下のスペースは物を隠すことができず、何を置こうか考えた結果、テレビを設置したそうです。階段下にテレビを設置すれば、リビングのスペースを有効活用できます。
テレビ台の下にはロボット掃除機が収納されています。ロボット掃除機は収納場所に困る方も多いかもしれませんが、テレビ台の下はちょうど良く収まるようです。
そして、石の壁紙を階段横に設置し、おしゃれな雰囲気を作っているのもポイントです。テレビを見る時は壁紙も自然と目に入るので、壁紙にこだわるのもおすすめです。
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事例4.階段と相性の良い観葉植物を設置

こちらは階段下に観葉植物を設置した事例です。観葉植物は階段の良いアクセントになります。特注色:ペールグリーンの階段は観葉植物との相性も良いと感じます。
また、こちらのリビングは内装や色味の暖かさに関してかなり考えられていることが分かります。ウォームグレーを基調とした北欧風の雰囲気になっていて、更にスケルトン階段と吹抜けによって開放感を演出しているのが魅力的です。
このようなリラックスできる空間なら家族も自然とリビングに集まるようになりそうです。
まとめ
本記事ではスケルトン階段の下の活用方法について解説しました。階段下をどのように活用すれば良いのかお分かりいただけたかと思います。
スケルトン階段の下は収納スペースにはできません。あえてデッドスペースにすることで開放感を出すのが、スケルトン階段の目的です。
デッドスペースにしたくない場合は、スケルトン階段の下は作業場所として使ったり本棚を置いてライブラリースペースにしたりするのもおすすめです。また、照明や飾り物、観葉植物などを置いてみると、階段の良いアクセントになっておしゃれに見えます。
今回紹介した階段下の活用事例も参考に、おしゃれな活用方法を考えてみてください。















