暮らす人に寄り添い、集う家

---本日はよろしくお願いいたします。最初にどのような経緯でアパートを建てようと思ったか教えていただけますか？

元々、携帯ショップの設計や経営をしていたキャリアがあり建築物自体は好きでした。当時から建物の見栄えにはかなりこだわりを持っていて、最終的に70店舗近く建てました。私自身に少し余裕が生まれたタイミングで理想系の建物を作りたいと思い、アパート設計を決意しました。

---70店舗近くも！？凄いですね…。設計を進める上でこだわった点はありますか？

吹抜けを用いたエントランスは、相当こだわりました。携帯ショップの店舗をイメージして、開放的な空間を演出しています。また、より一層エントランス部分の魅力を引き立たせるために、シースルー階段を採用しました。この空間は昼夜で外からの見え方が違うので、とても美しい仕上がりになっていると感じています。

---圧倒的な開放感のあるこだわり抜かれた空間…という感じですね。エントランスのみならず、外観のインパクトも凄まじいものに感じます！

そうですね。一面窓ガラスにしたことで建物の外観にインパクトが生まれていることは確かです。それに加えて、建物前に配置している植栽にも注力しましたね。植栽は1本植えるだけでイメージがガラッと変わるので、外観の見栄えを意識する上で必ず必要な要素でした。

---細かな点までしっかりと設計されているんですね。自邸以外の設計では実際に住む人の暮らしもイメージするかと思います。今回の場合どのようなところを意識していましたか？

どんなに時間が経っても人が集まる、長く住めるような物件作りを一番意識して設計を進めていきました。外観のデザインはもちろん、機能面でも駐車場に電気自動車の充電ができる場所を用意したり、ガスコンロを全てIHに変更したり、時代の流れについていけるような構造にしています。建築費を削減するといったことは一切考えずに、住む人にとって快適物件を目指して妥協せずにこだわり抜きました！

---デザイン面のみならず、機能面もかなり重視されたんですね。設計当初からこのイメージで作ろうと考えていたんですか？

実は元々は、高層アパートの建設を考えていました。しかし、設計段階で差別化できる要素が少なそうだったので断念し、この物件作りにシフトチェンジした形です。肝心の差別化ポイントとしては、やはり自慢の吹抜けのあるエントランスですね。近くの川沿いに桜の木があることから、アパート名を「スリジェ」にしています。ちなみにフランス語で「桜」という意味です（笑）。正直、東海3県でここまでこだわりを反映している物件はないと思っています。

---確かに、集合住宅でここまでこだわり抜かれた物件は中々なさそうですね。吹抜けのあるエントランスに取り入れていただいている弊社の製品『ObjeA PREMIUM（オブジェア プレミアム）』についてはどのような印象を受けましたか？

ObjeA PREMIUMは近代的なデザインで、吹抜けのあるエントランスにかなりマッチするなと感じました。実際に導入して、エントランスの開放感を邪魔することのない手すりやサイドガラスが空間の魅力を引き出していて、アクセントのような役割も担っていると感じます。他の階段ではなく、カツデンさんの階段だからこそ、理想の空間を実現できたのかなと思っています。

---とても気に入っていただきありがとうございます！最後に、今後物件を建てる際に実現したいイメージや世界観があれば教えてください！

今回の物件のように、住んでいる人が自慢できるような物件に仕上げていきたいですね。不動産オーナーの中には、「収益性を見て部屋をたくさん作る」という考えの方もたくさんいるとは思いますが…。私の場合、「いつまでも、どこまでも住む人の立場に寄り添って」設計していきたいという思いが強いです。近年は賃貸にずっと住み続ける方も増えていると思うので、その方々にとってより快適な家作りを目指していきたいものです！個人的には、アパートの共益部に居住者が集まれるような大きな庭を作りたいなと思っています。実際、維持管理するのはかなり大変かもしれないですけどね…（笑）

---今後も素敵な物件が出来上がりそうな予感がしますね！本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました！