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KATZDENブログ
2022.07.15 コラム

スケルトン階段(ストリップ階段)とは?種類や価格、メリット・デメリットについて解説

この記事の監修

西日本営業部長/販促企画部長 坂田 光穂
西日本営業部長/販促企画部長坂田 光穂

皆さん、こんにちは。カツデンの編集部です。

新築を建てる、またはリフォームによって改装したい。こういった方々が持つ要望の中でも特に多いのが「開放的で広々とした空間」「日光が差し込み、全体が明るい空間」です。

こういった要望に対して一役買ってくれるアイテムの1つとして挙げられるのが「スケルトン階段」です。ただし設置に幾らかかるのか、またその安全性について気になるという方も少なからずいらっしゃるかと思います。

そこで今回は「スケルトン階段」を題材に、種類や価格、安全性、設置におけるメリットデメリットなど基礎知識を分かりやすく解説していきたいと思います。

スケルトン階段(ストリップ階段)とは?


写真:通常の階段とスケルトン階段の違い

スケルトン階段とは、階段の骨組みと段板のみで作られている階段のことです。段板同士をつなぎ合わせる蹴込み板が取り払われていることで、そこに空間が生まれ、開放的になることから「スケルトン階段」あるいは「ストリップ階段」「シースルー階段」「オープン階段」などと呼ばれています。

昨今のモダンインテリアに欠かせないアイテムとなりつつあり、デザイン性と安全性を両立したものから、手すりなどを最小限に抑えたデザイン性重視のもの、LEDを搭載しロマンチックな演出を施したものなど様々な種類のスケルトン階段があります。

スケルトン階段のメリット


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

設置するだけでおしゃれなスケルトン階段ですが、実際に設置するとどのようなメリット・デメリットがあるか確認しておきましょう。まずは「スケルトン階段のメリット」についてです。
・デザイン性の高さ
・優れた採光
・階段以外の機能も果たす

デザイン性の高さ


写真:カツデン/立体トラス階段「DEROUS」

スケルトン階段の最大の特徴は、そのデザイン性の高さに集約するといっても過言ではないでしょう。「上る」「下りる」という機能でしかなかい通常の階段に比べ、設置するだけでおしゃれな雰囲気に早変わりすることから、非常に人気の高い階段となっています。

階段としての昇降機能はもちろん、蹴込みがない分従来の階段室のように四方が囲まれたた空間よりも空気が通りやすく、通気性が良くなります。

優れた採光


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段には、採光に優れていることも大きなメリットです。採光とは自然光を取り入れることを意味し、明るい空間演出には特にこだわるべきポイントになります。優れた建築デザイナーの多くは、この採光に重きを置いており、窓の枚数や配置など厳密なデザインのもと空間演出を行っているのです。

スケルトン階段は通常の階段と比べ、蹴込み板が無い分、日光を遮断することなく部屋を明るくするという性質を持っています。明るい空間づくりを目指す場合には、一役買ってくれること間違いなしです。

階段以外の機能も果たす


写真:階段で懸垂する子供
出典:アーキ・プロ

スケルトン階段の構造をうまく利用すると「階段以外の機能」も果たします。

例えば、筋トレのけんすい棒として利用する。洗濯物の室内干しをする。キャットタワー代わりにするなどアイディア次第です。こういった一風変わった使い方ができるのもスケルトン階段の面白いところではないでしょうか。

関連記事:「今こそ自宅で筋トレを! 階段を使ったトレーニング10種」

スケルトン階段のデメリット


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段には魅力的なメリットがある一方で、当然ながらデメリットもあります。ここでは「スケルトン階段のデメリット」について見ていきましょう。
・費用が高め
・家全体に音が伝わりやすい
・冷暖房効率が下がりやすい

費用が高め


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段のデメリットで一番ネックとなるのが、費用が高めになることです。

デザイン性の高さからくる材質の制限、安全性を担保するために必要な強固な構造など、通常の階段と比べて制限が出てくるため、どうしても費用は高めになってしまいます。ちなみに具体的な費用相場については後ほど詳しく解説していきます。

家全体に音が伝わりやすい


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段はその美しさから「リビングと相性が良い階段」とされています。1階と2階が直結している場合は遮音性が低く、音が伝わりやすいという性質があります。例えば、リビングで見ているテレビの音が、2階に伝わってしまうといった事が起きてしまいます。

冷暖房効率が下がりやすい


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段は空気循環に優れているというメリットの半面、冷暖房効率が下がってしまうという側面を持ち合わせています。

ただし、これは厳密にいえばスケルトン階段が直接的な原因というわけではなく、設置される場所が基本的に「吹き抜け」になっていることが最大の原因となっています。

このような問題に対して、家そのものへのアプローチが必要です。これから家を建てるという方であれば高断熱・高気密の家を検討する。既にお住まいの方は「高断熱・高気密」のリフォームを行うことで大幅改善に繋がります。

スケルトン階段は危ない?安全性と対策について


写真:安全性重視とデザイン性重視の違い

スケルトン階段の構造上、小さなお子さまや高齢者にとっては危険なのではないかと不安に感じる方もいるかと思います。

確かにデザイン性特化のものは安全性を少なからず犠牲にしている部分もあります。ただし、デザイン性と安全性を兼ね備えたスケルトン階段も数多くありますので、そういったものを選択することが得策です。

例えば「幼少期の間は落下防止ネットを取り付ける」「蹴込みにパネルやネットを装着」などが対策として挙げられるでしょう。

スケルトン階段の費用相場


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段の気になる費用相場ですが、コストを抑えた安価なもので30万円、ディテールまでこだわったものになると100万円以上といった金額が相場となります。

金額を左右する要因の1つが材質です。一般的にスチール・アルミ・木・ガラスなどが材質として使われており、既製品であれば仕様変更ができませんが安価になりやすく、オーダーメイドであれば材質・色・形・サイズなど好みに合わせた仕様を設定できますが高価になりやすいという傾向にあります。

決め手となるは、やはり「コストパフォーマンス」か「デザイン」のどちらを重視するかという部分になってくると思います。どちらにせよ後悔しないように慎重に選びたいところです。

ちなみに一見コスト面に目が行きがちではありますが、安価である理由として手すりが無かったり、強度が十分でなかったり、それなりの理由があります。スケルトン階段を選ぶ際は、デザイン性だけでなく、安全性についても考慮し、よく考えて予算を決めましょう。もし心配な方はメーカーであれば製品保証が付いてきますので、検討材料にしてみてください。

スケルトン階段の施工事例


写真:カツデン/シースルー階段「ObjeA」

スケルトン階段には様々な種類があり、見ているだけでも楽しくなります。最後にカツデンが提供するのスケルトン階段をご紹介して終わりたいと思います。
ObjeA
ObjeA PREMIUM
FRIS
DANDEL
WAVES DANDEL
DEROUS

ObjeA


ObjeA(オブジェア)は、ささら桁・手すり・段板をカスタマイズできるシースルー階段(スケルトン階段)です。スチール製だからこそ実現できた細くシンプルなデザインにより照明や日光、風を取り入れやすくなり、生活の導線設計で家族間のコミュニケーションが活発になります。

項目 バリエーション
ささら桁 7種類
手すり 6種類
段板 6種類
プラン 6種類
カラー 本体色10種類/木製段板色5種類
オプション 7種類
製品紹介 詳細

ObjeA PREMIUM


ObjeA PREMIUM(オブジェア プレミアム)は、ObjeAを集合住宅にも対応できるように強度や耐久性を強化したものです。階段メーカーとしての長年の経験と数多くの試行錯誤を詰め込み、これまで集合住宅では難しかった高いデザイン性と強度の両立に成功しました。

項目 バリエーション
ささら桁 3種類
手すり 3種類
段板 2種類
プラン 2種類
カラー 本体色10種類、木製段板色5種類
オプション 2種類
製品紹介 詳細

FRIS


FRIS(フリス)は「Flexible Rod Interior System」の名の通り、ロッドを使ってパーティションの役目も果たす階段です。段板から「ささら桁」をなくし、壁とロッドのみで固定します。華奢なデザインですが揺れにくく、様々な間取りに対応しやすいため、人気商品のひとつになっています。

項目 バリエーション
ロッド 4種類
プラン 3種類
カラー 本体色10種類、木製段板色5種類
オプション 4種類
製品紹介 詳細

DANDEL

DANDEL(ダンデル)は宙に浮いているかのような印象を与える、ささら桁のないシンプルな片持ち階段です。工程の調整手間を最小限にするため、仕上げ後に取り付けが可能であるにもかかわらず、デザインと強度をしっかりと両立した階段を実現しました。手すりを取り付け可能なため、階高1m以上の階段にも利用可能です。

項目 バリエーション
タイプ 2種類
手すり 3種類
カラー 本体色10種類、木製段板色5種類
オプション 3種類
製品紹介 詳細

WAVES DANDEL

壁から飛び出るような片持ち階段「DANDEL」に、まるで1枚の板を曲げたようなデザイン性を加えたのが「WAVES DANDEL(ウェーブス ダンデル)」です。表からも裏からも壁との固定箇所が見えないよう工夫を重ねており、究極までシンプルさを突き詰めています。ちなみに当製品は厳密に言えばスケルトン階段ではありませんが、蹴込み板付き階段となりますので、スケルトン階段のデザイン性と造作階段の安全性の良いとこ取りをしたような階段です。

項目 バリエーション
手すり 3種類
カラー 本体色10種類、木製段板色5種類
オプション 3種類
製品紹介 詳細

DEROUS

異形丸鋼= Deformed Round Steel、略して「DEROUS(デラス)」。鉄筋コンクリートの骨組に用いられる異形丸鋼は、無骨な印象の強い独特な素材です。その素材感を活かし、インダストリアルデザインと評されるような、どこか古めかしいシンプルさを感じさせます。

項目 バリエーション
手すり 4種類
トップレール 2種類
段板 5種類
カラー 本体色10種類、木製段板色5種類
オプション 2種類

まとめ

今回は「スケルトン階段」を題材に様々な基礎知識を解説してまいりました。

昨今のモダンインテリアには欠かせないアイテムとも言えるスケルトン階段。デザイン性・採光性に関しては言うことなしの一級品です。もし「明るく開放的な空間」「他とは違うおしゃれな家」を手に入れたいとお考えならぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにスケルトン階段以外にも、同等の空間演出を得られる階段として「らせん階段」も選択肢として候補に挙がります。もし興味がある場合はぜひらせん階段についても調べてみてください。

関連記事:らせん階段とは?メリット・デメリットや設置費用、安全性まで徹底解説

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