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2024.11.04 コラム

サイクルポートのよくある失敗例とは?対策とメリットも解説!

この記事の監修

二級建築士 一級建築施工管理技士/課長 紀熊
二級建築士 一級建築施工管理技士/課長紀熊

サイクルポートを設置したものの「使いこなせていない」「設置して後悔した」という方は多くいます。設置に失敗しないためには、よくある失敗例を把握し、対策を立てておくことが大切です。

本記事ではサイクルポートのよくある失敗例について解説します。また、失敗例に対する対処法およびサイクルポートのメリットについてもまとめました。

本記事を読むことでサイクルポートを設置した後に後悔することがなくなります。サイクルポートのよくある失敗例を知りたい方は、ぜひお読みください。

サイクルポートのよくある失敗例とその対策


写真:カツデン/サイクルポート

サイクルポートのよくある失敗例として次の6つが挙げられます。

  • 敷地のスペース不足
  • 自転車の個数や大きさとサイズが合っていない
  • 劣化が早い
  • 使わなくなってしまった
  • 自転車が倒れてしまう
  • 横殴りの雨で濡れてしまう

1つ1つの失敗例とその対策方法について詳しく解説していきます。

敷地のスペース不足

住宅の庭が狭くて、そもそもサイクルポートを設置しにくい、あるいはサイクルポートを設置したものの狭くて自転車を取り出しにくいという場合があります。

サイクルポートを設置するには十分なスペースが必要です。庭が狭い場合は、設置を諦めないといけない場合もあります。

対策:新居を建てる際にスペースを確保しておく

敷地のスペース不足に関しては、新居を建てる段階で対策するしかありません。敷地の配分やサイクルポートの設置場所をあらかじめ検討しておきましょう。

スペースの確保が難しい場合は、サイクルポートではなく、サイクルスタンドを設置する手もあります。サイクルスタンドとは、自転車を固定して置いておくためのアイテムを指します。スーパーや駅前の駐輪場によく設置されているものです。

サイクルスタンドがあれば自転車が転倒したり、停める場所がバラバラになってしまったりするのを避けられます。

自転車の個数や大きさとサイズが合っていない

サイクルポートを設置したものの、サイズが合わず使いにくい、という場合があります。サイズが小さいと、自転車がはみ出してしまい、雨に濡れてしまうということがあります。また、出し入れの際に隣の自転車にぶつかって倒してしまうこともあります。

自転車の幅は60cm、長さは1.9m程度の場合が多いですが、種類によってサイズは変わります。そのため、事前に家族の自転車の寸法を測り、サイクルポートのサイズが合っているか確認する必要があります。

対策:家族のライフスタイルの変化を考慮する

家族の誰が自転車を使うのか、自転車(三輪車やバイクなども)の種類は何か整理しましょう。また、家族のライフスタイルの変化も考慮する必要があります。たとえば、将来自転車通学や自転車通勤を行うようになる人はいるか、などを考えることが肝心です。

劣化が早い

サイクルポートは種類によっては劣化が早い場合もあります。また、台風や大雪によって破損すると、1年未満で使えなくなることもあるので注意しましょう。

劣化した場合、買い替えやメンテナンスが必要になってきます。たとえば、屋根に穴が開いた場合は、雨が入ってこないように張替えないといけません。

対策:耐久性の高い製品を選ぶ

サイクルポートを購入する際は、耐風圧・耐積雪を確認することが大切です。台風や大雪で破損するリスクが高いと、安心して使えなくなってしまいます。

また、サイクルポートには手軽に設置できるテントタイプもありますが、安心して使いたいなら、テントタイプはおすすめできません。テントタイプは、テントのように骨組みにシートを付けただけのものです。設置が簡単で費用も抑えられますが、耐久力がかなり低く、長期間の使用には向いていません。

長期間使うことを想定するなら、カーポートタイプをおすすめします。カーポートタイプは、カーポートのように屋根とそれを支える柱でできています。自分で設置するのは難しく、業者に頼む必要がありますが、耐久力はテントタイプより遥かに高いです。

使わなくなってしまった

サイクルポートを設置したものの、使わなくなってしまった、というパターンもあります。使わなくなる理由の中でも多いのが、玄関から離れた場所にサイクルポートがあり、出し入れが面倒になってしまった、というものです。

対策:出し入れしやすい場所に設置する

サイクルポートは出し入れしやすい場所に設置することが大事です。

スペースに余裕があるなら、玄関アプローチ付近にサイクルポートを設置することをおすすめします。玄関までの通り道に自転車置き場があれば、出し入れが面倒にならなくなります。

また、サイクルポートには物置タイプのものもありますが、毎日自転車を使う場合は、あまりおすすめできません。物置タイプは耐久面や防犯面は優れていますが、出し入れが大変で、結局使わなくなってしまうこともあります。

自転車が倒れてしまう

カーポートタイプのサイクルポートは、周囲に壁がありません。そのため、風によって自転車が倒れてしまう場合があります。自転車が倒れると部品が破損する恐れがあります。

風が強い日は自転車を中に入れておく手もありますが、手間になってしまいます。

対策:サイクルスタンドを付ける

対処法としては、サイクルスタンドを付ける手があります。サイクルスタンドを付ければ、風によって自転車が倒れてしまう心配を減らせます。

サイクルスタンドには置くだけで手軽に使えるタイプもありますが、転倒を防ぎたいなら床や壁に固定して使うタイプをおすすめします。

置くだけのタイプは、強風で自転車ごと倒れてしまう場合があります。固定するタイプはアンカーピン(後施工アンカー)で床・壁にしっかり付けるため、倒れることはありません。

横殴りの雨で濡れてしまう

カーポートタイプのサイクルポートの場合、屋根だけで両側に壁はないので、横殴りの雨は防ぐことができません。台風の日などは自転車が濡れてしまう場合があります。

対策:サイクルポートの種類を検討する

サイクルポートにはサイドパネル付きのものも存在します。サイドパネルが付いていれば、横殴りの雨も防ぎやすくなります。ただし、圧迫感が強まってしまうのがデメリットです。

また、物置タイプのサイクルポートなら、四方八方が壁が完全に覆われているため、雨で濡れてしまうことはありません。ただし先ほど解説した通り、自転車の取り出しが面倒になります。

デメリットはありますが、横殴りの雨を防ぎたいならこのような対処法があります。

後は、横殴りの雨から自転車を守りたいなら単純に、カバーを付けておく手もあります。

サイクルポートを設置するメリット


写真:カツデン/サイクルポート

続いて、サイクルポートを設置するメリットを解説します。メリットは次の4つです。

  • 雨や雪から自転車を守れる
  • 鳥の糞や紫外線からも自転車を守れる
  • 盗難対策にもなる
  • 自転車が整理整頓される

サイクルポートはデメリットだけでなくメリットも多くあります。設置して後悔した方がいる一方で、快適に使えている方もたくさんいます。

1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

雨や雪から自転車を守れる

サイクルポートを設置する主目的は、雨や雪から自転車を守ることです。自転車は雨に濡れると、フレームの塗装が剥がれやすくなります。結果、錆びやすくなってしまいます。酷く錆びた自転車は見た目も悪いですし、安全性も下がるので使うべきではありません。

サイクルポートがあれば、上からの雨や雪からは自転車を守ることが可能です。横殴りの雨からは守ることはできませんが、ほとんどの雨の日には対応できます。

サイクルポートを設置することで、自転車を長持ちさせられます。

鳥の糞や紫外線からも自転車を守れる

サイクルポートは鳥の糞や紫外線からも自転車を守ることが可能です。

鳥の糞が付着すると不快な気分になりますし、雑菌が含まれているので衛生的にもよくありません。自転車置き場の近くに鳥の巣を作られると、被害に遭いやすくなってしまいます。

また、紫外線に長時間当たることで、自転車のタイヤやグリップなどのゴム部分が劣化することがあります。更には、塗装が劣化して退色してしまうこともあります。

このような問題もサイクルポートの設置によって解決します。

盗難対策にもなる

サイクルポートの設置は盗難対策にもなります。サイクルポートの柱や手前のバーと自転車をチェーンで繋げば、簡単には盗まれなくなります。

自転車は鍵を付けていても盗まれることが良くあります。自転車の鍵はあまり万能ではなく壊されてしまうことが多いです。

おすすめの盗難対策は、鍵を2重に付けることです。2重に付ければ盗む手間がかかるので、他の自転車に狙いを移す犯罪者が多くなります。

自転車が整理整頓される

サイクルポートを設置することで、自転車を整理整頓して置けるようになり、庭の景観を良くすることができます。

特に子どもは自転車を適当な場所においてしまいがちです。適当な場所に置いた自転車が倒れて車を傷つけたり、ガーデニングの草花が潰れてしまったりすることもあります。

また、自転車がバラバラに置かれていると、だらしなく感じてしまいます。周囲の人からの印象も悪くなります。サイクルポートを設置し、置く場所を明確にすることでこの問題は解決します。

カツデンのサイクルポートは機能面・デザイン面が優れている

カツデンは階段メーカーですが、サイクルポートも提供しています。カツデンのサイクルポートは屋根と柱にスチールを採用しているのが特徴です。スチールはアルミに比べて耐久力が高く、柱を細くてシンプルにできるメリットがあります。

バリエーションは柱が中央にあるT型と、端にあるK型の2つを用意しています。K型は柱が高耐食性メッキ鋼板に変更されており、耐食性が高く長期間安心して使えるのも特徴です。

また、カツデンのサイクルポートには、雨音を消す消音効果も備わっています。

機能面・デザイン面のバランスが取れた自転車置場を設置したい、という方はカツデンのサイクルポートもぜひご検討ください。

製品紹介 詳細
サイクルポート」の詳細・価格>>

カツデンではサイクルスタンド『D-NA(ディーナ)』も提供中

カツデンではサイクルスタンド『D-NA(ディーナ)』も提供しています。サイクルスタンドを設置することで、風が強い日の転倒を防ぐことができ、自転車を長持ちさせられます。

『D-NA』は16種類ものラインナップが存在するのが特徴です。シンプルで無駄がないものから動物の形をしたユニークなものまで幅広く、住宅のイメージに合ったものを選択できます。

また、床付けタイプ・壁付けタイプの両方が存在します。

カツデンのサイクルポートと合わせて設置することもできますし、サイクルスタンド単体で設置することも可能です。『D-NA』の購入もぜひご検討ください。

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まとめ

本記事ではサイクルポートの失敗例とその対策について解説しました。サイクルポートを設置する際はどういったことに気をつければ良いのか、お分かりいただけたかと思います。

サイクルポートは自転車を雨や雪、鳥の糞などから守ってくれるものであり、自転車を長持ちさせたいなら特に設置をおすすめします。

しかし、よく検討せずに設置すると、庭のスペースを圧迫してしまったり、自転車の出し入れがしにくかったり、使用が面倒になってしまったりします。サイクルポート製品の種類や設置場所、オプションなど家族にとってどれがベストなのか考えたうえで設置しましょう。

カツデンではサイクルポートおよびサイクルスタンドも提供しています。デザイン性・利便性を両立しているのが特徴です。設置することで、住宅の庭の美しさを高めることができます。自転車置き場を作りたい方は、カツデン製品の購入もご検討ください。

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