
お施主様の声

営業からのコメント
コメント
今回特に印象的だったのは、『APPROAD』が単なる「玄関まで上るための階段」として設計されていなかったことです。
間口と高低差に制約のある敷地の中で、住宅、駐車場、植栽、そしてアプローチを分断せず、ひとつの風景としてつなぐ。
そのために、階段を浮かせ、植物が入り込める余白をつくるという発想がありました。
さらに、混合色「木漏れ日」の均一ではない色彩が、植栽や光、影と重なり、時間や季節によって少しずつ違った表情を見せています。
そして完成後は、釣り道具の手入れ、家族での絵画、家庭菜園、これから成長するお子様の遊び場など、設計時点では決め切らない「余白」が、暮らしの可能性へと変わろうとしていました。
製品単体を美しくするのではなく、建築や自然、そこで営まれる暮らしまで含めて美しくする。
今回の事例は、APPROADと混合色が目指している価値を、とても分かりやすく体現していただいた住宅だと感じています。
間口と高低差に制約のある敷地の中で、住宅、駐車場、植栽、そしてアプローチを分断せず、ひとつの風景としてつなぐ。
そのために、階段を浮かせ、植物が入り込める余白をつくるという発想がありました。
さらに、混合色「木漏れ日」の均一ではない色彩が、植栽や光、影と重なり、時間や季節によって少しずつ違った表情を見せています。
そして完成後は、釣り道具の手入れ、家族での絵画、家庭菜園、これから成長するお子様の遊び場など、設計時点では決め切らない「余白」が、暮らしの可能性へと変わろうとしていました。
製品単体を美しくするのではなく、建築や自然、そこで営まれる暮らしまで含めて美しくする。
今回の事例は、APPROADと混合色が目指している価値を、とても分かりやすく体現していただいた住宅だと感じています。
営業担当
広島営業所 係長 中本武伸























大畑周 :積水ハウス株式会社 広島支店 エクステリアデザイナー
立川陽一:カツデン株式会社 西日本支店 広島営業所長
小椋俊明:カツデン株式会社 技術本部 商品開発部長(『APPROAD』開発者)
--立川:まず、今回『APPROAD(アプロード)』を採用いただいた理由と、設計の意図について教えてください。
大畑:
今回の敷地は間口が約7mと限られていて、さらに道路との高低差もありました。
住宅は平らな場所に建てますが、その家と敷地、道路との高低差をどう処理するかはエクステリアの役割になります。
一般的な方法であれば、擁壁をつくって土を留め、その中に階段を設けることになります。
ただ、それではアプローチはアプローチ、駐車場は駐車場、植栽は植栽と、それぞれの領域が分断されてしまうんですね。
今回は限られた敷地の中で、住宅、エクステリア、駐車場、植物をきちんとつなげたかった。
そこで『APPROAD』を浮かせるように設置することで、その下まで植物の根を伸ばせる余地をつくり、それぞれの領域を分け合いながら、全体としてひとつの風景に見せようと考えました。
--立川:土地を選ぶ段階から、かなり難しい敷地だったのでしょうか?
お施主様:
そうですね。最初は「この土地に家が建つのかな」というところから始まりました。
間口が7mしかなくて、積水ハウスで建てられる建物の間口を考えると、5m程度になるという話だったので。
土地を探している段階から営業担当と設計担当に「この土地で大丈夫ですか?」と相談していました。
大畑:
高低差もあり、それをどう成立させながらきれいに見せるかが重要でした。
当初は1階リビングのプランも検討していましたが、最終的に2階リビングにして広々とした空間をつくる方向になりました。
そうなると、1階のアプローチもできるだけ軽やかに見せたい。
一般的な擁壁と階段で構成すると、植栽できる場所がほとんどなくなってしまいます。
植物の根が伸びる場所まで含めて設計することが、この外構のポイントだと考えました。
通常通りにつくってしまうと、この場所だけ少しチープに見えてしまう可能性もあったので、「『APPROAD』が使える」と思い出して採用しました。
--立川:実際のプランや色については、どのように決められたのでしょうか?
お施主様:
ほとんどお任せでしたね(笑)。
最後の方まで「こんな感じになります」くらいしか聞いていなくて、色味も「任せておいて」という感じでした。
完成してみたら「グリーンなんだ!」という驚きもありましたが、それも含めて楽しみでした。打ち合わせの間も、完成するまでワクワクしていましたね。
--立川:実際に暮らし始めて、『APPROAD』の印象はいかがですか?
お施主様:
日によって変化する楽しみをくれるアプローチだと思っています。
特に朝の光が入った時の、植栽の影がきれいなんです。
光の入り方や影の表情が、日によっても季節によっても全然違うので、毎日違う表情を楽しませてくれるアプローチになっています。
--立川:1階の土間空間と『APPROAD』がフラットにつながっているのも特徴的ですね。
お施主様:

そこもすごく気に入っています。
室内の土間とアプローチを同じような素材感でつなげて、さらにフラットにしてもらったことで、圧迫感がありません。
室内と外がつながって見えて、実際の面積以上に広く感じられるんです。
家族としても、そこは嬉しいところですね。
--立川:実際に使ってみて、「ここはもう少し改善されたら」という点はありますか?
お施主様:
一つあるとすれば、段差ですね。
大人は慣れているので問題ないんですが、初めて来た宅配便の方がつまずいたことがありました。
子どももこれから歩くようになるので、少し気になっています。
構造上難しいと理解していますが、ほんの小さな段差がもう少し解消されると、さらに使いやすくなると思います。
--小椋:今回、『APPROAD』には通常の単色ではなく、混合色の「木漏れ日」を採用しています。この色についてはいかがですか?
お施主様:
知り合いを家に呼ぶと、「駐車場やアプローチがきれいだね」という話になるんですが、その中で毎回この色の話が出ます。
「こういうこだわりを持ってつくっているんだよ」と説明すると、「かなりこだわってつくったんだね」と言ってもらえます。
自分たちが色を決めたわけではないんですけど(笑)、特徴のある色なので、家のことを話すきっかけにもなっていますね。
--小椋:設計者の視点から、今回「木漏れ日」という混合色を選んだ理由を教えてください。
大畑:
住宅の内装は、クロスなども含めて、基本的には均一で変化の少ない色が求められることが多いと思います。
ただ、エクステリアは少し違うんですよね。
自然素材や植物と調和させようとすると、むしろランダムな表情を持つものの方が馴染みやすい。
外構を単調で均一な色だけで構成すると、本来は自然に見せたいはずなのに、かえって無機質に感じてしまうことがあります。
だから、単純に植物を植えればいいということではなくて、その周囲にある部材の色までこだわりたいと思っていました。
--小椋:そこからカツデンの「混合色」が生まれていったんですよね。
大畑:
そうですね。
以前から、スチールの素材そのものが持つムラや表情を生かせないかと考えていました。
スチールの素材感を活かした仕上げ(ヴィンテージプリズム)にも取り組んでいましたが、屋外で使用するには難しい部分がありました。
そこで、粉体塗装の異なる色を配合することで、均一ではない色をつくれないかと相談したのが始まりです。
今回も植物を近くに植えることが決まっていたので、その環境に合う色にしたいと思いました。
そこでイメージしたのが「木漏れ日」です。
完成したものを見ても、今回はとても良い色になったと思っています。
植物に寄り添う。周辺環境に寄り添う。
単体のプロダクトとして色を考えるのではなく、その場所の環境に合わせてカラーをつくれることが、混合色の魅力だと思います。
--小椋:カツデンとしても、混合色は一般的な「調色」とは少し考え方が違います。
一般的な塗料は、カラーコードなどに基づいて均一な色をつくります。
一方で混合色は、異なる色の粉体塗料を混ぜ合わせていますが、完全に一色になるまで混ざりきらないことが特徴です。
近くで見ると濃淡や色の揺らぎが残っている。
通常の塗装では弱点とも考えられる「均一にならないこと」が、自然との調和という視点では、逆に大きな魅力になるのではないかと考えています。
自然そのものも、季節や時間、光によって絶えず表情が変わります。
こちらで設置された『APPROAD』は、そうした自然の変化と混合色の考え方が非常に相性良く表現された事例だと感じています。
--大畑

実際に仕上がったものを見ても、今回はすごく良い色になったと思っています。
今後、こうした考え方が体系化されて、周辺環境に合わせて色を選びやすくなれば、さらに面白くなると思います。
--小椋:色そのものだけでなく、「なぜこの色を選ぶのか」というストーリーまで含めて、分かりやすく伝えられるようにしていきたいと考えていきたいですね。
--立川:『APPROAD』の空間を、これからどのように使っていきたいですか?
お施主様:
いろいろ考えています。
水まわりがすぐ近くにあるので、僕は趣味の釣り道具をここで洗ったり、干したり、広げて手入れしたりしたいですね。
子どもがいると家の中ではなかなか広げにくいので、こういう広い土間空間があると使いやすいと思います。
いずれ家族みんなで絵を描きたいとも思っています。
油絵をやってみたいので、室内だと少し気を使いますよね。
ここなら外でありながら室内の土間とフラットにつながっているので、その一体感を感じながら家族で絵を描いて、それを玄関に飾れたらいいなと思っています。
あとは家庭菜園ですね。大葉やミニトマト、バジルなども育ててみたいです。
--立川:お子様が成長すると、さらに使い方が広がりそうですね。
お施主様:
そうですね。
暑い時期には、ここで歩く練習をしたり、三輪車の練習をしたりすることもできるかなと思っています。
単なる玄関までの通路というより、これから家族の成長に合わせて、いろいろな使い方ができそうです。
--小椋:別プロジェクトで大畑さんから「『DesignFrame』の部分にパネルのようなもので目隠しができたら、プライベートな作業ができるスペースが生まれる」という話があって、現在開発を進めています。
そのようなご要望ってやっぱりありましたか?
大畑:
今は玄関土間として、周囲にも少し開かれたパブリックな空間になっています。
家族のライフステージが変わって、もう少しプライベートな場所として使いたくなった時に、パネルなどを追加して空間を変化させられると面白いと思いますね。
お施主様:
確かに、今は植物の葉があるので、外からの視線はそこまで気にならないんです。
ただ、季節によって葉が落ちて枝だけになった時には、一時的に目隠しを付けられるといいかもしれません。
小椋:取り外しができるようなものですかね?
お施主様:
そうですね。
あと、置き配された荷物も玄関付近に置かれるので、その部分だけ少し隠せるようなパネルがあっても便利だと思います。
--立川:現在、当社は階段や手すりをメインに作っているのですが、建材を選ぶときに困ったことはありましたか?
お施主様:
「困った」というほどではないですが、サンプルがたくさんあると嬉しかったですね。
実際の色や質感を見ながら選びたいという気持ちもあるので、ショールームなどでいろいろなサンプルを確認できると、よりイメージしやすくなると思います。
--小椋:設計者としては、カツデンのような建材メーカーにどのようなことを期待しますか?
大畑:
多くのメーカーさんに相談すると、「できません」で終わってしまうことが結構多いんです。
でもカツデンさんの場合は、「じゃあ、ちょっと考えてみます」という余地が必ずある。
一度受け止めてもらえるんですよね。
営業的な対応というより、ちゃんとものづくりをしているメーカーだと感じます。
相談しやすいですし、「とりあえずやってみよう」という姿勢にはすごく助けられています。
--立川:より一層、ものづくりに励みつつ、お施主様が選びやすい体制づくりにも力を入れていこうと思います!
今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!